| 「うわあ〜〜〜!!!おっきい〜〜・・・・」キャックが驚きの声を上げた。 南の洞窟を抜けてすぐにあった町−ウェイダン−だ。 「・・・確かに・・・カラッカに比べれば・・・」ミラクルだ。 「・・・大きいですね。」フィンクもだ。 「・・・なつかしいな・・・」ディコスだけは違った感じだ。 「!!!?ディコスは来たことあるの?」キャックが聞く。 「ん?ああ。一度だけな。俺がガキの時に親父に連れてきてもらったんだ。」 「・・・だからか。」フィンクは納得、といった感じだ。 「?どうした?」ディコスは聞く。「え?だってそのダガー。カラッカじゃ売ってないもん。」 そういいながらフィンクがディコスがいつも戦闘でつかうダガーを指差した。 「ああ、なるほどね。」ディコスも納得。 「ねえねえ」キャックがみんなにたずねる。 「あれ、なに?」そういいながら指差した先にはおそらく宿屋の店主と思われる人と いかにも偉そうな人が話している。偉そうな人の近くには衛兵がいる。 「な〜んか嫌な感じがするねえ・・・」キャックが心配そうに店主を見ている。 「・・・おかしいな。」そっとディコスがつぶやく。 「どうかしたのか?」ミラクルが聞く。 「ん?いや、別に・・・それより、休まねえか?」ディコスが話題をずらした。 「さんせ〜い!!」キャック手を上げながらジャンプしている。 「僕も・・・ふわあ〜〜」フィンクも欠伸を出す。 「じゃ、ついてこい。」ディコスは城のほうに向っていった。 「え?宿屋にいくんじゃないの?」そういいながらキャックがついてくる。 「宿屋じゃ金かかるだろ。前に俺の親父が使っていたアジトにいくぞ。」 「ア・・・・アジト〜???」ミラクル以外が、そう叫んだ。
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