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■869 / )  Re[5]: BM 第4章 5:真実の塔、再び
□投稿者/ レイジ <キング・オブ・マックル(143回)>-(2005/08/03(Wed) 22:47:40/219.19.72.172)
    バタン!

    「ん!?誰だ!!」
    「今からお前の正体を暴いてやる!!」
    主人公はそう言うと真実のメガネを出し、
    ツムックの方を向いてメガネを覗き込んだ。
    「あれ…?」
    「どうしたの?」
    「皆も見てみてよ。」
    4人はメガネを覗き込んだ。
    「・・・・・。」
    そのまま見るツムックとメガネの中のツムックに変わりはなかった。
    「真夜中になんのようだ!この者達を牢へ閉じ込めておけ!」
    すると15人ほどの衛兵が現れ、4人を取り押さえた。
    「ちくしょう!おいフィアロン、何かやれ!」
    「いいよ…。この状態で何をやっても無駄だよ…。」
    そうして4人は牢へ連れて行かれてしまった。

    「で!これからどうするんだよ!」
    「この真実のメガネが偽物だとしたら、もう一度真実の塔に行って本物を見つけなくちゃ…。」
    「本物は塔の地下だ。」
    「え!?」
    「またお前か…。」
    「ディコス…。」
    4人が入っている牢屋の前にはいつの間にかディコスが立っていた。

    「実はお前達が塔に向かった時、後をつけてみたんだ。
    そしてお前達と衛兵がいなくなった後、調査してみたら隠し階段があってな…。
    あいつは前から塔にメガネがあることを知っていたみたいで、
    地下に洞窟を作って、その奥にメガネを隠したみたいだ。」
    「だったらメガネを取ってきてくれたらよかったのにぃ。」
    フィアロンが本音をポロリ。
    「できれば俺もそうしたかったんだが地下には罠や仕掛けがたくさんあってな、
    とても1人じゃ奥には進めない。だからお前達を呼びに来たんだが…、
    来てみればこの様だ…。」
    「文句言いに来たのか助けに来たのかはっきりしてよ…。」
    今度はピピルが一言文句。
    「その辺の床をどかしてみろ、俺のアジトとつながってる穴がある。」
    さすが盗賊、脱獄ルートはどの牢屋にも準備してあるようだ。

    「明日の朝に塔に向かうから、今日は寝ておけ。」
    そういってディコスは寝てしまった。
    「ディコスはグロスのいびきをしらないんだよねぇ…。」
    ピピルと主人公は耳栓をつけてグロスよりも先に寝ておいた。
    フィアロンはとっくに寝ている。
    「何だ、皆寝ちまったのか。戦えると思って目が覚めちまったよ。」
    とか言いながらもその後すぐに寝てしまった。

    翌朝


    「ディコス、早く起きてよ。」
    「うぅぅ…。」
    ディコスはグロスのいびきのせいであまり寝られなかったようだ。
    その後フィアロンを起こし、真実の塔へ向かった。

    しばらく歩くと…、
    「あ、塔の前に関所があるの忘れてた…。」
    前よりも5倍の人数の番兵がある。
    「こっちへこい。」
    そう言われ、ディコスについていくと、
    「橋でもあるのと思ったら泳ぐのか…。」
    「飛べるくせになに言ってんだよ!」
    ちょっと機嫌が悪くなったグロスは早々と泳ぎきってしまった。気が短いんだから…。
    ディコスは向こうの木に鉤爪を結えたロープを引っ掛け飛んでいった。さすが盗賊。
    ピピルはフィアロンを担いでとんでいき、主人公は普通に泳いだ。
    「ふぅ〜。第一関門突破かな。」
    「いきなり第二関門だぜ…。」
    渡った目の前にはなんとちび悪魔が5体もいた。
    「うわ〜ん。」
    1人1体ずつ倒すことにした。
    「フォースS!」
    いつもなら後のほうに行動するピピルが珍しくいきなり攻撃した。
    その後ろからグロスが突っ込む。
    あまりに強く殴ったのか1体が気を失ってしまった。
    すると今度はちび悪魔がグロスに突っ込む。
    かなり鈍い音がしたのでグロスも気絶…と思いきやロックルの硬い表皮のお陰で
    軽傷で済んだ。
    「気絶してる奴はほっといて。一番弱そうな奴を…。」
    と主人公が観察しているうちに向こうから襲ってきた。
    さっとかわし、いきなりの攻撃に驚いたのか近距離で、
    「フレイムS!!」
    魔法は1体にしか当たらなかったが、一撃で倒すことができた。
    「うらぁぁ!!」
    今度はディコスが回転しながら1体を切りつけた。
    そしてその1体がひるんだ隙にフィアロンが、
    「アイスS!」
    成功したがよりによって一番弱い攻撃呪文。しかし
    「アイスS!アイスS!フレイムS!」
    フィアロン暴走。残りは一気に1体になった。
    その1体は恐れを成して逃げていった。

    「はぁ〜、疲れた。」
    やっとのことで真実の塔にたどり着いた。
    王家の証をかざし、中へと入っていった。

    「この階段だ。今度は俺もついていく。」
    そうして5人は塔の地下洞窟に入っていった。


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