■965 / ) |
Re[10]: BM 第4章 10:幻の壁と幻の道
|
□投稿者/ レイジ <ブレイブ・マックルロード(157回)>-(2005/08/12(Fri) 13:27:11/219.19.72.172)
![](./icon/finkle.gif) | 歩き出してからしばらく経った。 「戻ってきちゃったね…。幻の壁に特徴とかは無いんですか?」 「う〜ん…。そういえば幻の壁をわかりにくくするために幻の道もあるらしい…。 それから暗くて見えにくいところにあるそうだ。」 「もっと早く言えよ…。」 グロスが小声で愚痴をこぼすと、 「ん?何か言ったかね?」 「別に何でもねえよ…。地獄耳だなこのジジィ…。」 気を取り直して進み始めた。
しかしやっぱり見つからない。 そのまままた1周してしまった。 「おいジジィ…じゃなくて爺さん。本当にそんな壁とか道があるのか?」 「何だお前さん、この知識豊富な老いぼれを疑うのか?まったく最近の若者は…。」 2人が話している間に4人はまた奥へ進んでいた。 慌てて追いかけると4人が壁に手を当てながら歩いている。 2人は右、もう2人は左の壁に手を当てていた。 「こうすれば絶対に見つかるよ。」 とは言ったものの…。
「また見つからなかったね…。他に何か手掛かりは無いのですか?」 「まったく最近の若者は…。自分達で努力することを知らんのかね。 仕方がない、長年の知識を結集して編み出した魔法を使ってやるか。」 そういうと5人はしーんとした。 「はあぁぁ!フラッシュ!」 すると辺りがパーッと明るくなった。 「編み出した魔法って…これ?」 「何か文句あるか?」 どんな凄い魔法かと期待していた5人は一気に力が抜けてしまった。 「でもこれなら少しは見つけやすくなるね。」 するとピピルと主人公と老人はは、張り切って奥へ歩いていった。 残りの3人はそこに座り込んで休んでしまった。 「そのうちついてくるよ。」
そうしてしばらく歩くと暗くなっている道があった。 「お爺さん、あの魔法はどのくらい遠くまで効果があるの?」 「おかしいなぁ。そのフロアは全て明くるなるはずなんだが…。」 すると突然ピピルが辺りの壁や床を叩きだした。 「突然どうしたの!?」 「あの暗くなってるのが幻の道なんだよ。だからこの辺に幻の壁があるはずなんだ。」 そうして辺りを叩き終わると今度は武器を天井に投げた。 するとなんと壁を通り抜けてまた落ちてきた。 「ここだ!お〜い、みんなこっちに来て〜。 見つかったよ〜。」
「なんだよジジィ…爺さん。かべじゃなくて天井じゃねぇか。」 「うるさいわい。壁も天井も似たようなもんだろ。まったく最近の若者は…。」 ピピルと老人以外は飛べないのでピピル1人で残りの4人を上にあげることになった。 「そうだ、そうだ。若者はやっぱりそうでないとな。」 皆を運び終わったピピルはその場で床にへばり付いてしまった。 「仕方ねぇ奴だな。」 そういうとグロスがピピルを負ぶった。 「やっぱり若者だの〜。」 そうして6人は奥へとと進んでいった。
|
|