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Re[7]: BM 第7章 7:聖剣と伝説のマックル
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□投稿者/ tickle <マックル(6回)>-(2006/03/05(Sun) 02:08:49/210.151.154.242)
| 「う〜ん・・・」 グロスができた聖剣を見てうなった。 「何というか、何か違うんだよなぁ・・・」 「メタルソード、ミスリル、聖水に清めの薬。 もうやれるだけのことはやったはずなんだけど・・・」 ピピルも悩む。村長は、 「剣は十分。でも、何か足りない気する」 「何が?」 「それ知らない」 「・・・。」
「でも、」と村長は続けた。 「伝説のマックル、剣に威圧感や輝きあった。この剣、それない」 「威圧感?」 「聖剣、見ているだけで、何かオーラ感じた。 何かわからない、けど突き破れるような輝き、剣にあった。 でもこの剣、それない」 「単にきれいなだけじゃダメってことか」 「むぅ・・・」
しばらく、沈黙が続いた。そしてグロスが、 「もういい。とりあえず、できることはした。これでいいだろ? 後は、気力でどうにかすればいいさ」 「気力って・・・」 そのままグロスはシリークへ帰ってしまった。 仕方なく、今日はエルフの村でまた泊まることにした。
その夜。 「で、どうするよ?」ディコスが切り出す。 「どうするって・・・グロスもういないし、剣の鍛冶はできないから、 このまま行くと」 「それ、無茶」ソウリンがはさむ。 「じゃ、フィアロンの気まぐれに懸けるということに・・・」 「zzz・・・」フィアロンは熟睡している。 「無理だろ」 「・・・」
そんなゆっくりとしたときの中、困ったことは起こるものらしい。
何やらドタバタしているような音が外で聞こえた・・・ような気がした。 「何か、外騒がしくないか・・・?」とディコスが辺りを見回す。 皆、ものの見事に熟睡。「ものすごく平和だな・・・」とつぶやいていると、 部屋に1匹のエルフがあわてた様子で飛び込んできた。
「あ、わわ、わ、ハーブ、ボート、アフィフィフィ・・・」 「もう少し落ち着いて話せよ・・・」ディコスもやけに冷静だ。 「こ、こ、これ落ち着けるわけな、な、ない。そ、そ、そんちょ・・・」 エルフは相当動揺しているようだった。 「そんちょ? 村長がどうかしたのか?」 「そ、そ、そ、村長含めて、エルフほとんど連れて行かれた・・・」 「え・・・誰に?」 「し、し、知らない? マ、マ、マックル狩りがこ、こ、ここまでやってきたんだ・・・」 「マックル狩りだって!? ということは魔王の手下がそばに迫ってるのか? おい、おまえら起きろ! それよりおまえ大丈夫か?」 ディコスがピピルやフィアロンたちを起こしにかかった。 エルフは動揺して、すっかり倒れてしまっている。
奇襲。 こんな村にも、魔の手が迫っているとでも言うのか・・・
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