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Re[3]: BM 第6章 3:消えた村長
□投稿者/ tickle(管理) -
(2005/08/25(Thu) 15:41:38)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tyruster/0-Line/
「う〜ん・・・」とピピル。「今はガスも下の部分だけで済んでいるけど、このままじゃまずいね」
「でも、どうするんだ? 変に鉱山へ行っても死んでくるのがオチだからな」とディコス。
確かに、このまま行っても全滅するだけだ。
「村長のところへ行ってみようか? 少しは何か収穫があるはずだよ」
村長のところへ行ってみることにした。しかし・・・
「村長さんはいますか?」
「すまないねぇ。今いないんだよ」
となぜか村長の家の前にいるフィンクル。
「いつになったら戻ってきますか?」
「さぁね・・・鉱山の様子を調べてくるって行っていたけど・・・」
「鉱山だって!? 毒ガスがあるのに・・・」
「えぇ、そうなんですよ。最近は危険なモンスターも現れたって言うし・・・」
「あれ? でも鉱山は今は・・・?」
「当初危険なので閉山も考えたんですよ。でもモンスターが次々と現れて・・・」
「閉山も出来ないわけか」ディコスが間を挟んだ。
「でもそれじゃ、この町は危ないんじゃないですか?」とピピルが聞いた。
こんな状況だったら、どこか避難場所に避難させるのではないか―――ピピルはそう考えていた。
「村長がいないので、指示ができないんですよ」
「え・・・?」
一瞬、パーティはしーんとなった。「と、ところで、村長が村を出たのはいつですか?」
ピピルがおそるおそる聞いてみた。
「ん・・・と、1週間は経つねぇ」
「!?」
愕然とした。
「これは・・・」
「どう考えても・・・」
「何か起こったに決まってるだろっっ!!」グロスが叫んだ。
「そ、そんなはずは・・・」話しているフィンクルも青ざめてきた。
「近場なら、すぐに戻ってきてもおかしくない。やっぱり何かあるな」と冷静にディコス。
「まぁ、当然だろ」グロスも言い切る。というか、単に鉱山行きたいだけな気もしないでもないが。
「ところで、何の話? グフィ」フィアロンは全然聞いていない。
「とりあえず行ってみよう」
「お願いします・・・あっ、これ持っていってください」
十分な量の解毒剤と防毒マスクをもらった。
「何かあってからじゃ困りますから・・・」
「ありがとうございます」ピピルは礼儀正しい。
「それでは・・・ん?」
ピピルの足が止まった。明らかな異変を感じたようだ。
「グラチャビ※★○▽→・・・グフィグフィ」
明らかに狂いだしているフィアロン
「あれ・・・? これはもしかして・・・;」
「確かに寝そべってたからな。メチャクチャガス食ったんだろうな」とグロス。
「いやそういう問題じゃ・・・とにかく解毒のほうを」
「あっ、それだったら自分が面倒みますよ」とさっきまで話していたフィンクル。
「でも・・・」ピピルためらう
「いいじゃねぇか。こんな奴預けといてもさ」とグロス。
「ガスなんて今起こったものでもないですし。何人か診ているので、一人増えたって変わらないですよ」とフィンクル。
ん・・・?と何かに気づき、ピピルが、
「えっと・・・失礼ですが職業は?」
「申し遅れました、自分これでも僧侶やってます」
「僧侶だったのか・・・」
ともあれ、フィンクル僧侶にフィアロンを頼み、残りのパーティは鉱山を目指すことにした。
北の鉱山へ。山には、紫色の霧が覆い始めていた・・・。
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