MS2フリー版発表を記念(実は全然関係ない・・・)して、続マックルストーリーのストーリーを考えてみました。
序章: カラッカの少年と彼を支えた仲間たちによって魔王ディアーザは倒れ、マ
ックルの世界に再び平和が訪れました。
カラッカの王となることを固辞した勇者は新たな冒険を決意し、最初の訪
問地にディアーザによって焼き尽くされたラントの町を選びました。
ディアーザが倒れた後、ラントは世界中から集まった有志により再興さ
れ、元の活気あふれる町に生まれ変わろうとしていました。勇者もそのお手
伝いをしようと思ったのです。そこにはマザレルナからやって来たレオン、
ウェイダンから駆け付けたディコスの姿もありました。
あとわずかで町の復興が終わろうかという時、大魔道師スラックがラント
の町にやって来ました。
勇者がスラックに話し掛けようとすると「おかしい・・・」と誰に言うともな
くスラックがつぶやきました。「やはりおかしい・・・ ディアーザが消滅して
しもうたのなら、とっくに妖気が消えてる筈じゃ・・・ ディアーザは逃げただ
けじゃな・・・ 間違いあるまい、まだ生きておるわ!」
ディアーザは生きていたのです。魔王城で勇者と戦ったディアーザは敗戦
を覚悟した瞬間それまでの身体を捨て、再び世界を征服すべく更に強力な身
体を手に入れるための策略を企んでいたのです。
「お前しかおらん・・・」とスラックが勇者に言いました。「ひょっとしたら
すでにディアーザは復活しておるかも知れん。どっちにしても、ディアーザ
を倒せるのはお前さんしかおらんわい。ほれ、持って行け・・・」そう言ってス
ラックは勇者に1本の剣を渡しました。
それは、カラッカ王に返上した筈のマックルブレードでした。
「今度ばかりは、その剣でも倒せんかも知れんのう・・・ ま、その時は何と
かするんじゃな、ふぉっふぉっふぉっ・・・」
「あんた、また冒険を始めるのかい?」さっきまで何やら怪しげなモノを
売っていたディコスがいつの間にか勇者のそばに来て話し掛けてきました。
「ひょっとしたら、またどこかであんたと出喰わすことがあるかも知れねえ
なぁ・・・ そん時ゃぁ、よろしくな」
かつてディアーザのインビンシブルを破ったその剣を手に、勇者の新たな
冒険が始まったのです。
つづく