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■396  Re[4]: BM 第2章 2:剥がされる皮と謎
□投稿者/ viper(ヴァイパー) -(2005/01/12(Wed) 00:23:17)
http://viperk.fc2web.com///index.html
    4人は魔術師が開いた扉を通り、更に洞窟の奥深くへと進んだ
    先ほどまでの道には所々明かりが灯っていたが、扉の向こうは一分の光も射さない暗闇が広がっていた
    先頭を行くグロスの持つ明かりだけがみんなの顔を照らしていた
    「ちっくしょー、何処まで行きゃ良いんだよ」
    不意にグロスが振り返って後ろを見た 明かりを顔の下に持ってきていて、光の当たり方ととげとげ服とが相まってかなり怖かった
    「・・・うーん、そう言われても判らないよ(てゆか明かりをもっと高くして・・・)」
    ピピルはちょっと震えた声で答えた
    「なあ、俺達出口に着けるんだよな?」
    「着けるよ、ディコスがウェイダンを目指してここに入ったんなら僕らも後を追っていけば着けるはずだもの。ディコスが妨害工作をしてるかも知れないけど」
    確かに理屈の上では歩き続ければ外へ出られるはずだ しかしいくら歩いても先が見えない
    ここに入ってから一体どれだけの時間が経過したのだろうか こうしている間に外では一日が終わっているんじゃなかろうか

    実のところ、そんなに長い時間が経ったわけではない しかし暗闇が続くこの洞窟の中では完全に時間の感覚が狂ってしまう
    いつもは太陽の動きや気温の変化で時間を感じ取れるが、ここでは何も変化しないのだ
    何より先の見えぬ恐怖からか自然と歩く速さが遅くなっている 狭い空間に押し込められて疲れがたまっている
    とうとうフィアロンが座り込んだ
    「もう歩けない〜休むねぇ」
    そして座ったまま一歩も動こうとしなくなってしまった
    「バカ!こんな事してたらディコスの野郎に先越されちまうだろが!」
    「だってぇ、もう足が痛くて無理だよ〜」
    グロスもぺたんと座り込んだ
    「ああ畜生、自分の足がこんなに憎いと思ったのは生まれて初めてだ」
    主人公も座り込んだ ピピルも羽の動きを止めた

    主人公は自分で自分の足を揉んでマッサージを始めた 少しだけ疲れがとれたような気がした
    グロスはそれをじっと見つめている
    「・・・な、なに?」
    グロスの視線が怖くて思わず聞き返した
    「マッサージ機とかありゃ良いのによ。そう言やオヤジが良く使ってたな、こうでこぼこした板を・・」
    突然グロスが立ち上がった
    「ちょっと待ってろ!」
    そのまま一人明かりを持って来た道を逆走していった
    「うわわわ!持ってかないで!真っ暗真っ暗!」
    しばらくして遠くから悲鳴のような音が聞こえた そして小さな光がこちらに向かってくるのが見えた
    「見つけたぜ!ちくぼうだ!こいつ壁の隙間に隠れてやがったんだよ」
    グロスの手には暴れるちくぼうの姿があった ちくぼうは死神に掴まった恐怖で頭がいっぱいになっているが、グロスはそんな事知らない
    その後、グロスはいつものように鍛冶を行ったわけだが・・・あまりに凄惨な場面故、描写は控えさせていただく

    「よっしゃ!」
    掛け声と共にグロスが差し出したのはちくぼうの皮を板に貼り付けたものだった
    「名付けてちくぼう足踏みマッサージ機だ!これで疲れを取れ!」
    取れ、といわれても・・・
    完成したばかりのマッサージ機にはまだ血糊がべったりとくっついている 使ったら足の裏がとんでもないことになる
    グロスは早速足を載せて具合を確かめている
    「くぅ〜・・・このとげとげが・・・気持ちいいぞ〜」
    いや、絶対気持ち悪いって


    「そう言えばあの魔術士消えちゃったけど、何処行ったんだろ」
    マッサージ機に夢中になるグロスを後目に主人公がぽつりと呟いた
    「そう言えば聴いたことありますよ、洞窟から一瞬で出られる魔法があるんだって」
    ピピルは自分で自分の足を揉みながら答えた マッサージ機の使用意欲はゼロだ
    「早く出たいなぁ・・・・」
    突然何かが倒れるどさっと言う音がした フィアロンが倒れていた
    「フィ、フィアロン!」
    主人公は慌ててフィアロンに駆け寄った
    「・・・ぐうぐう・・・・ZZZZ」
    眠っていただけだった
    「・・・・よかった」
    気が抜けた主人公は足を滑らせ、転んでしまった
    「うわっ・・・・」
    うつ伏せになって倒れ込んだ

    「あいたたたた・・・・いけない」
    主人公はおでこをさすりながら起きあがった その時、視線が地面に向かった
    「あれ?」
    主人公は更に目を凝らして地面を見た そして手で砂を払い始めた
    地面にはタイルが埋め込まれていた 何か模様のようなものが彫られていた
    「こんなのあったんだ・・・」
    今まで前の方ばかりを見て足下に気が付かなかった こんなヒントが隠れていたのに
    「行こう!この模様の謎を解けば出られるよ!」


    足の疲れを癒やした一行は更に奥へと進んだ(マッサージ機を使ったのはグロスだけ)
    不気味マッサージ機を引きずりながら進むグロスを見て、一同は先にもまして「早く外に出たい」という感情が高まったのだった・・・
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■396  MZLxPMCUEQu
□投稿者/ Xhogczws -(2010/07/03(Sat) 22:20:18)
http://connect.gulflive.com/user/comprareviagragenericoa/index.html
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