Drip Circle

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク 検索 過去ログ

ログ内検索
・キーワードを複数指定する場合は 半角スペース で区切ってください。
・検索条件は、(AND)=[A かつ B] (OR)=[A または B] となっています。
・[返信]をクリックすると返信ページへ移動します。 (*過去ログは表示されません)
・過去ログから探す場合は検索範囲から過去ログを選択。

キーワード/ 検索条件 /
検索範囲/ 強調表示/ ON (自動リンクOFF)
結果表示件数/ 記事No検索/ ON
大文字と小文字を区別する

No.980 の関連記事表示

<< 0 >>
■980  Re[17]: BM 第5章 17:罪無き個と子
□投稿者/ viper(ヴァイパー) -(2005/08/17(Wed) 23:24:25)
    グロスは炎の剣を構え、ウェイダン王を見据えた。
    「へっ、こんな隙だらけの奴なんざこれで一発だ!」
    剣を振り上げようとしたその時だった。
    「待って!」
    主人公がグロスを呼んだ。
    「落ち着いて、ウェイダン王は操られているだけだ。王様まで倒す必要はないよ!」
    「…ン、確かにそうだよな…」
    それを訊いてグロスは暗黒司祭の方に向き直った。今度こそ攻撃を仕掛けようと飛びかかろうとした。
    「覚悟しろ!うりゃああー!」
    しかしグロスの攻撃は届かなかった。ウェイダン王がグロスの前に飛び出してきたのだ。グロスは攻撃を止めてしまった。その瞬間ウェイダン王がグロスにパンチを喰らわせてきた。
    「ぐはっ…」
    「グロス…!ヒールS!」
    フィアロンがとっさに魔法をかけたお陰でダメージは少なくてすんだ。
    本来マックル族はさほど腕力はないのだが、ウェイダン王はマックルロード族である。それは通常のマックル族を凌ぐ力を持っている。また通常は体を動かす際に脳が自然と力の量をセーブしてしいるのだが、暗黒司祭は王を操る事で無理やり力を引き出しているのだ。
    「くそっ、あいつボーっとしてる割には強いじゃねーか」

    その後も何とかして暗黒司祭に攻撃を仕掛けようとしたが、暗黒司祭はその度にウェイダン王を盾にした。そして攻撃の手が緩んだ隙に王のパンチが飛んでくるのだ。誰も暗黒司祭には近づけなかった。
    「駄目だ、全然手が出せないよ…」
    この状況でグロスの我慢が限界に達しようとしていた。折角新しい武器を作ったのに見せ場がないのだ。
    「もうこうなったら王様ごとぶっ飛ばしてやる!」
    「え、待って!」
    主人公が止めようとしたがグロスは叫んだ。
    「おいフィアロン、なんでも良いからお前の魔法であいつら纏めて吹き飛ばせ!」
    「え〜…?何〜?」
    「ほらこの間やってたサンダーよーでも何でも良いから!」
    「よ!?」
    ピピルは焦った。サンダーYOーは一度だけ見た事があるが、正直良く判らない呪文である。何よりあのフィアロンの魔法…何が起こるか判ったもんじゃ無い。
    「駄目!フィアロン止めて…!」
    しかしフィアロンは詠唱を始めていた。
    「サンダー…」

    その瞬間青色の物体がフィアロンめがけて跳んできた。
    「待たんか若造が!」
    例のジジイ…老フィンクルが見事な空中ハイキックをフィアロンに喰らわせた。
    「あうぉ…」
    フィアロンは力の抜けた断末魔と共に倒れた。
    「フィアローン!」
    「ジジイ!てめー何すんだ!」
    「それはこっちが言いたいわ若者よ!罪の無い者にまで手を上げようとは見損なったわい」
    塔で会った時とは違う、真剣な顔をしていた。
    「わしが先代ウェイダン王である事は言ったかの…ウェイダン王室は世襲制だと言う事は知っておろうな?」
    「知るか」
    グロスは一言で質問を切り捨てた。だが主人公とピピルはすぐに判った。
    「だからグロス、現ウェイダン王はこの人の息子なんだよ」
    「真実の眼鏡を探していたのも、全部その為だったんですね」

    ちなみに蹴られたフィアロンのHPは残り少なかった…まだ誰も気付いていない。
記事No.851 のレス /過去ログ5より / 関連記事表示
削除チェック/



<< 0 >>

パスワード/

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク 検索 過去ログ

- Child Tree -