2008年夏
「ホワイトホーク」レースと西瀬戸内海クルージングの旅

8月3日に山口県の室津であるヨットレースに参加するため「ホワイトホーク」は久々の遠征にでかけました。当然その回航はクルージングを兼ねています。
今回は爲栗さんと日野さんでフネを回していただき、レースの後は瀬戸内海クルージングを楽しんで来られたようです。
さて、今回も日野さんがその様子をレポートしてくださいます。それではユミちゃんレポートをお楽しみください。


 

(7月30日)

19時、 マイカーにて「ホワイトホーク」の置いてある宇和島へ向けて出発。
同21時に宇和島へ着くと、為栗さんが西村さんのポンツーンで待っていてくれた。

為栗さんは一度家に帰ってから、朝の4時に再び来てくれるとの事なので、私は一人ヨットで寝る事にした。
しかしながら、暑くて寝る事が出来なかったので、自分の乗って来たマイカー(箱バン)の中で寝る事にした。

勿論車の中も暑い。
でも此処は西村さんちの駐車場。
誰も入ってこないし真っ暗・・・

うふふ。
夏になって私、ゆみちゃんは少し開放的な気分。

私は、ここぞとばかりに運転席と助手席のガラスを下げて、 左右のサイドのスライドドアーを全開、バックドアーも大きく跳ね上げ、着ている物も、脱ぎ捨てて横になった。

すると風が車の中を素通りして、とても涼しい???
風が優しく体を愛撫するように通り過ぎて行き、私は気持ち良くて、いつの間にか深い眠りに就いたのですが・・・

 

(7月31日)

夜明け近い頃、あまりの寒さに目が覚めた。
慌てて暗闇の中、服を身に着け、窓ガラス、サイドのドアーとバックドアーを閉じて再び眠りに就く。

しばらくして、ふと気がつくと、ぼんやりと明かりが見える。

(誰か来たぞ・・・)よく観ると為栗さんだった。

でも、夜明け前はまだ暗くて、養殖いかだが迷路のようにあるこの海へ出て行くわけにもいかず、二人で明るくなるのを待って最初の目的地「姫島」へ向けて出発。

途中で為栗さんが朝ごはんとしてサンドイッチを作ってくれたので、お昼は私がスパゲッティを作ることにした。

昼ごはんも済んで、お天気も良く波も静かでルンルンと進んでいると、お私の体調がぁ〜・・・
んん???何か変・・・
頭も痛いし、気分も悪い??

ひょっとして、船酔い???

気分は最悪だけれど、ラッキー(^O^)/
と言うのも、私は今まで船酔いをしたことが無い。

有る学者に言わせると、絶対に船酔いをしない人は、 「人格破壊者」だそうです。

船酔いをしたことのない私は、それを聞いて心配だったのですが、少し安心しながらも、気分は最悪で、せっかく食べたお昼ごはんも魚の餌となってしまった。

待てよ・・・ひょっとして、風邪???
昨夜の寝ぞうの悪さのせいかなぁ〜・・・(少し反省(^_^;))

どちらにせよ為栗さんには悪いのですが、キャビンの中で少し睡眠を取らせてもらう事にしました。

少しの間、睡眠を取ると楽になったのでキャビンから出ますが、風がとても冷たく感じ、寒くて震え、再び気分が悪くなってもう一度、魚に餌を・・・

だめだぁ〜・・・再びキャビンの中へ入って寝ます。
(どうしょう。やはり風邪かも・・・このまま良くならなければ姫島で船を下りなくてはいけないかも・・・)
なんて考えている内に再び、ぐっすりと寝てしまった。

その日の夕方17時頃、姫島に到着したので、着岸の準備をします。
この頃になると頭が少し痛いだけでなんとか体調は持ちこたえそうだと思えて来ました。

為栗さんが近くの温泉に連絡を取ってくれたので温泉に入ったら少し気分が良くなった。
(明日の朝体調が良ければ、このまま室津へ行けるかなぁ〜)
なんて考えながら今日は早めに寝る。

姫島港

 

(8月1日)

関門の潮に合わせて朝の1時30分に姫島をスタート。
今朝はぐっすりと寝たおかげで少しは体調が良いようだ(^O^)/

8時30頃4ノットから5ノットに変わった潮に乗って10ノットオーバーで関門を通り過ぎた。
 
人の話では、関門は怖くてかなり緊張すると聞きます。

私は今まで一度も怖い目に逢った事が無いので(へぇ〜・・・)と、驚きの顔でその人たちの話を聞きます。

でも、それには訳が有るんです。
だって、私が今まで関門を通った時には,すべて為栗さんが傍に居てくれています。

為栗さんは、貨物船の航海士なので、本船の立場から色々な事を教えてくれるので、どうすればいいのか、よく分かるんです。

海図の見方を教えてくれたり、関門の通り方は航路ブイの南外側を通る。
など、本当に分かりやすく色々と教えてくれます。

私にとっては、今は亡き兄のような存在です。
勿論、為栗さんの方が私よりも年下なのですが、その存在感は兄以上かもしれません。

関門を通り過ぎると、いい風が吹き始めたのでセーリングをします。

そして室津に入るには少し早いので、レースの折り返し点となる蓋井島を半周。

室津には8月1日15時到着した。

私の知っている人の居た所だと聞いていたので感無量。
静かでいい所です。
でも疲れている私は、今夜も早めに寝ます。(19時頃だったかなっ・・・(^_^;))

蓋井島 フィッシャリーナむろつ

 

(8月2日)

 

6時頃目が覚めたので二人でバスに乗って近くの温泉に行く事にした。

バスの運転手さんが温泉はまだ開いていないので、近くの朝市に行かれてはどうですか?と教えてくれたので行ってみる。

それでも、時間が余ったので温泉近くのお寺にも行ってみた。
アルミの窓枠が少し残念ではありましたがいい雰囲気のお寺でした。(お寺の名前を忘れました・・・)

温泉に入る時、有料の休憩室があったので少しお金を足して、温泉の後休憩室で、お昼寝をします。
(本当にお昼まで寝てしまった・・・よく寝ますねぇ〜・・・)
でも、目覚めたこの辺りから、ゆみちゃんの体調も絶好調になる(^O^)/)

お昼に近くの有名な「瓦そば」を食べた後に、西村さんと合流。

再び温泉に入って、この温泉からは西村さんの友人が室津マリーナまで送ってくれました。
(ありがとうございます)

後で話をしている内に、私の友人とも知り合いだと言う事が解って、驚きました。
(うーん・・・悪いことは出来ませんねぇ〜・・・)

その夜はレースの前夜祭。
バンドも繰り出して歌にダンスに大はしゃぎ。
アットホーム的な雰囲気になんだか私も心うきうき。

料理は沢山あって、すべて食べきれませんでした。(ごめんなさい)

 

(8月3日)

朝になり、クルー2名も集合して5名となりました。
頑張るぞー・・・

レースの事はよく解らないので西村さんのホームページで観て下さいねっ。
結果は5位。修正で6位でした。

のんびり屋の私が全然戦力になっていないので申し訳ありません。

でも、地元艇をほとんど抑え一時は2位まで行ったのですから、素晴らしいことだと思います。
西村さん、次回は頑張って下さいねっ。

レースを終えて3人が帰り再び2人になり、帰りの予定が変更になり松山へ寄ることとなりましたので、私は、その松山で降りる事にして、今日も早めに寝た。

 

(8月4日)

関門の潮に合わせるために朝の4時に室津を出発して、為栗さんの友人の待つ秋積町、大海湾へ向かいます。

ここの湾は河口が近いので砂が堆積をしていて入港が難しい。
水先案内人なしで入ることはまず不可能です。
と言う事で、ボートで出迎えを頂き、アンカーを打って少し潮の満ちて来るのを待った。

18時30分頃入港。
入ってしまうと、静かでいい所なんですけれどねっ。

車でも迎えに来ていただいて温泉と食事をごちそうになりました。
本当にありがとうございます。

入口は浅い大海港 港の中は静か

 

(8月5日)

朝の6時に出港、平群島をめざします。
ここは為栗さんも初めての所だと言います。

勿論、私も初めてです。
どんな所なんだろうとワクワク。

途中、柳井市の上関にある橋をくぐって平群島の「松葉川」と言うところに入ってみましたが、あまり雰囲気が良くないので島の西反対側にある「浦」と言うところに行く事にした。

新しいフェリー乗り場で着けられるところがないかと聞きますが、よく分からないとの事。
旧の桟橋ならOKとの事なので、それではと、旧フェリー乗り場へと向かい、そちら側へ泊めた。

トイレも25mくらいの所にあって、お風呂も250円で近くにあり、氷も無料バスに乗って買に行けて(歩いても行けます)夜も静かと、最高の場所でした。

 

(8月6日)

朝の6時出発
今日は松山の堀江に居る、為栗さんの友人、池川さんを訪ねます。
堀江には12時に無事到着。

池川さんに迎えに来ていただき、温泉に連れて行って頂いたあと、自宅でお昼をごちそうになりながら、二ユージーランドでの話をして頂きとても楽しかったです。
そしてその後、私を駅まで送って頂きました。

本当に色々な方々のお世話になりながら今日まで来ました。
ありがたいことです。

いつの日か、この御恩を返すことが出来ますように・・・

本当に、皆さんありがとうございました。