2024ヨットレース
2024別府ゆけむりヨットレース

2024.10.12
(土)
2週続けて大分県のヨットレースに参戦です。
別府ゆけむりレース前日、一人でヨットに泊まっていました。
朝ゆっくり起きそろそろ動き始めようかなぁとしてたら、お隣の「薫風」さん御一行が到着し、『おはよう!!』。
『はやっ、まだ9時でっせ。』
いろいろ事情があって早く到着したのだとか。
ウチのクルーは昼過ぎに到着する予定。
それまでに一とおりの準備は済ませておきましょう。
10月半ばとは言え、今年の秋は暑い。
一人で艤装してメインセイルをセットしたら汗だくになりました。
お隣の「薫風」さんは海水浴中。
「薫風」さんが潜ったら、俺も潜らん訳にはいかんよね。
先週の夜航海で何回か流木がヒットしたし、潜って見たほうがいいよね。
でもやっぱり面倒くせ〜なぁ。
2週間前に潜ったばっかりだし、学生なら必ずやるだろうけど、もういい大人だしなあ・・・
あまり気は乗りませんが、後悔はしたくないし、やるしかあるまい。
結果的には、潜って良かった。
プロペラにホンダワラが巻き付いていたし、船底もきれいになった。
午後から出艇申告を済ませ、スキッパーズミーティングに参加。
夕方からはヨットハーバー艇庫の屋上でバーベキューパーティーです。
九州のヨットレース前夜祭では、何処でもやたらベリーダンサーが活躍しています。
その流れが、ついに別府にも来たようです。
だから何なの?という感じですが、場違いなところで踊らされているベリーダンサーを一生懸命盛り上げてあげようとしているオッサン達の気遣いに優しさを感じました。
どこのヨットレースもそれぞれの特色があります。
別府はコロナ前とはガラッと変わったレース運営になりました。
それはそれで、良い所も悪いところも・・・
各ヨットクラブにはそれぞれの事情があって人それぞれの思いがあります。
だけど、参加者はこうやってヨットレースの開催を続けていただけることに感謝しなければなりません。
参加者の立場からすると改善してほしいところもたくさんあることは事実ですが、今後はもっと良い大会になることを願っています。
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2024.10.13
(日)
レース当日。
朝のヨットハーバーは賑やかです。
各艇レース前の準備を整えそれぞれレース海面へ向け出港していきます。
スタート時刻はCクラスが0950、Sクラスが1000ですが、あまり風はなさそう。
前日の感じだと東から風が入りそうですが、さてどうなるか?
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我々のスタート10分前、Cクラス艇団がゆっくりと出ていきました。
さてSクラスのスタートですが、5分前にはほとんど無風状態になってしまいました。
やれやれ・・・
この状態でも運営はどうやらスタートさせるみたいなので、潮に乗って漂うことにします。
スタートのホーンが鳴っても船は進みません。
しばらくして、風上の船から走り出しました。
「SAMMA」(First30)と「薫風」(Swing31)がスルスルっと抜け出し、「ホワイトホーク」と「ユリカゴン」(J/V9.6CR)がそれを追いかける格好。
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風は少し安定し、やがて時計回りにシフトしてきました。
「ホワイトホーク」はいち早くスピンを展開し「薫風」を抜き去ります。
後方からは今シーズンから船を乗り換えた「MISTY」(YAMAHA30SN)の姿も大きくなってきました。
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Cクラス艇団は第1マークが分からないのかずいぶん北側の海面に集まっています。
我々はすでに第1マークを目視出来ておりマークへ向かうと同時に、先行している「SAMMA」をマークします。
どんどん「SAMMA」の水色のゼネカーが大きく見えるようになってきたと思ったら、「SAMMA」はゼネカーを下ろし始めました。
『風が変るね!!』
この隙に「SAMMA」を捉えて「ホワイトホーク」がSクラスの先頭に立ちました。
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「ホワイトホーク」はスピンからゼノアにチェンジしマークを目指します。
Cクラスでは「りぷる5」(YAMAHA30SU)が健闘していましたが、マーク手前のミーティングでパス。
第1マークはトリマランの「疾風」(コルセアF24)が最初に回りました。
続いて「ホワイトホーク」が回航し、すぐさまスピンアップし即ジャイブ。
慣れないクルーワークなので少々もたつきましたがうまくいった。
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軽量で追い手の得意な「疾風」にとっては有利な風です。
だけど、その「疾風」にどんどん追いつき、ついに抜き去りました。
この時点で「ホワイトホーク」は全体のトップに躍り出ました。
我々の前を行く者はなく、後方にすべての参加艇を従え優越感に浸れる光景です。
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このままトップで第2マークを回航し、上りのレグへ。
我々の後方では「薫風」が健闘しています。
さらにその後方は「SAMMA」「MISTY」「DAISY2」か?
「薫風」を除けば、明らかに格上艇ばかり。
このまま押さえていけば、勝利は見えてくるはず。
順調にクローズホールドで航行していましたが、岸近くの風が安定しなくなり、一発タックを入れて沖出しします。
オーバーランになるのを恐れもう一回タックを入れて戻します。
ところがここから風が安定しなくなり、しかも弱まってきました。
後方からの艇団がだんだん近づいて来るのも分かります。
風下の「薫風」がじわりじわりと並んで来て嫌な感じ。
マークまであと少しというところで、全く風がなくなり「ホワイトホーク」はストップしました。
後続艇はその様子を窺っていたのでしょう。
弱い風を拾いながら止まらずにマークを回航しました。
まさに天国から地獄へ真っ逆さま・・・
無風帯に取り残された「ホワイトホーク」は地獄のドツボで動けません。
今まで努力して先頭をキープしていたのに次から次に後続艇に抜かれる光景は屈辱でした。
26ftの「Leo」(YAMAHA26US)にも先行されました。
我々が動き出した頃は時すでに遅し。
次のレグでコース短縮となり万事休す。
せっかく優勝を狙える展開だったのに、まさかこんなことになってしまうとは・・・
運が悪かったとしか言いようがない。
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レースの結果はもうどうでも良い。
しかし、成績表をもらってびっくりです。
今回は出場艇リストもレーティングも事前に公表されず、この成績表を見て初めて分かったわけですが、ハンディキャップの不公平感が否めません。
今回はレーティングで負けたわけではありませんが、ボート性能に応じた相場ではない感じがします。
同じ船でも昨年より大幅に低くなっている艇もありますし、この艇種でこのハンディなら楽勝のおいしいハンディをもらっている艇もあります。
一方、どんなに奇跡的な走りをしても無理やろみたいな艇もあり、その格差が雑です。
レーティングについては主催者にとって一番難しい問題かもしれませんが、それがゆえに熟考しなければならない案件でもあります。
完全に平等なハンディを付けることは不可能ですが、次回は少なくとも常識的なハンディに改善していただきたい。
参加者は平等に出艇料を支払っているのだから。
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過去最悪のズッコケレースでしたが、レース後は「風太朗」さんにお招きいただきごちそうになりました。
楽しいおしゃべりで盛り上がっているところに今回ファーストホームの「DAISY」さんが登場して皆でお祝いしました。
勝っても負けても、こうやって楽しく交流できるところもローカルレースの良いところです。
豊後水道界隈のヨットクラブは何処も順調に活動できているとは言えません。
それでも、それぞれのヨットレースで顔を合わせられるようなお付き合いが継続できるよう豊後水道のネットワークを大切にしたいと思います。
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