心理学問題



問題41 認知機能検査に関する次の文章の空欄A,B,C に該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

短期記憶と長期記憶,言語性記憶と非言語性記憶など記憶がもつ様々な側面を総合的に測定する検査としては【A】が知られている。本検査は16歳から74歳まで適用可能であり適用範囲は広い。また,【B】は,脳損傷児と心理的情緒障害児の鑑別にも有用だとされ,【C】は認知症のスクリーニングテストとして最も広く用いられている。

1 改訂長谷川式簡易知能評価スケール―ベントン視覚記銘検査―日本版ウエクスラー記憶検査
2 ベントン視覚記銘検査―改訂長谷川式簡易知能評価スケール―日本版ウエクスラー記憶検査
3 ベントン視覚記銘検査―日本版ウエクスラー記憶検査―改訂長谷川式簡易知能評価スケール
4 日本版ウエクスラー記憶検査―改訂長谷川式簡易知能評価スケール―ベントン視覚記銘検査
5 日本版ウエクスラー記憶検査―ベントン視覚記銘検査―改訂長谷川式簡易知能評価スケール


問題42 要介護高齢者の家族に対するカウンセリング的な面接に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 家族が現在の状況を冷静に理解できていない場合には,家族の自己表現を促し,現在置かれている状況について理解を促進する。
B 家族の感情状態については,言語化された情報を重視し,非言語的な表現から読み取ることは極力控える。
C 家族の抱く不安感に対して同情を示し,援助者自身が家族と同一化するような関係を構築する。
D 家族が発言したことが不明瞭な場合には,より詳しい表現を促すなど明確化を図る。

1 AB
2 AC
3 AD
4 BD
5 CD


問題43 ストレスに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A シュルツ(Schultz,J.)は,初めてストレスという概念を取り上げ,主にストレッサーによる生理的反応について論じた。
B フラストレーション耐性は,生得的というより,色々な経験によって形成される。
C 児童期に欲求をできる限り満たし,フラストレーションがない,穏やかな環境を作ることが必要である。
D ストレスマネジメントの一つとして,自分の欲求や衝動を意識に上らせないようにすることを「逃避」という。

1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ×


問題44 いじめに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A いじめに対して,子どもと地域の大人が支え合っていくピアサポートが用いられることがある。
B いじめは多くの場合,「いじめっ子」,「いじめられっ子」,「観衆」,「傍観者」という構造で成り立っているといわれ
る。
C 「傍観者」がいじめに対し黙認することは,いじめっ子に暗黙の支持と受け取られ,いじめをエスカレートさせる
一因となるといわれる。
D いじめの責任は,「いじめられっ子」にあるというのが現在のいじめについての考え方である。

1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×


問題45 「帰属」に関する次の空欄A,B,C に該当する語句の組み合わせとして,最も適切なものを一つ選びなさい。

ある状況で起こった出来事の原因がどこにあるかを推測することを帰属という。援助者の立場に立った場合,子どもを強く叱ったことを「子どもがそれだけ悪いことをしたからである」と帰属することを【A】帰属という。また,援助者の「疲れ,焦りなどの精神状態が叱り方に影響したのではないか」と帰属することを【B】帰属という。このような振り返りは.援助者として必要なことである。また,帰属の修正が重要な場合もある。「子どもが家庭内暴力になったのはすべて私の責任だ」という原因帰属が母親に存在し,それが母子関係を悪化させていると思われる場合,帰属の修正が【C】の―つとして行われるこ
とがある。

1 外的―内的―行動療法
2 内的―外的―認知療法
3 内的―外的―家族療法
4 外的―内的―認知療法
5 外的―内的―家族療法


問題46 自閉症に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 自閉症の原因を親の養育態度に帰する考え方は,今は否定されている。
B 自閉症には,重度の知的能力の低下が随伴し,診断上の基準になっている。
C 対人関係やコミュニケーションなどの社会性の障害が見られることが特徴である。
D 一つのことや動作にこだわりをもって執着する態度が見られることが多い。

1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×


問題47 用語とそれを応用した働き掛けに関する次の組み合わせのうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A オペラント条件づけ―習得させたい行動を細分化し,個々の行動を連鎖した一連の行動として学習させる。
B 模倣学習―リハビリテーンョンヘの参加頻度を高めるために,参加するたびに賞賛したり,礼を言ったりする。
C レスポンデント条件づけ―夜尿症を改善するために,排尿し始めると鳴るブザーを用いて,覚醒させることを繰り返す。
D バイオフィードバック―知的障害児の摂食行動の習得のために,援助者がご飯を食べる様子を見せた後,本人がうまくできたらほめる。

1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD


問題48 コミュニティ心理学の発想をもった援助者の基本姿勢に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 行動を変化させるのに社会環境要因が重要な要因だと考え,社会環境志向を採る。
B 地域社会の人々のニーズに適合した心理臨床サービスを開発する。
C 心の問題について予防でなく,心理療法やカウンセリングによる個別的対応を重視する。
D 社会とシステムの改善への取組のため,地域の非専門的協力者でなく,各専門分野の専門家にすべて任せる。

1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD


問題49 人間の発達に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 レヴィン(Lewin,K.)は,行動はその人にとっての環境と行為者の関数であると述べた。
2 ブルーナー(Bruner,J.)は,適切な学習経験を与えてレディネスを促進することが大切と主張した。
3 リンゲルマン(Ringelmann,M.)は,発達を内的性質と外部環境との協合の結果生じると考える輻輳説を述べた。
4 ゲゼル(Gesell,A..)は,双生児を使った実験に基づき,成熟優位性を唱えた。
5 ワトソン(Watson,J.)は,行動主義心理学者で環境的要因の重要性を主張した。


問題50 ピアジェ(Piaget,J.)の発達についての考え方に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。

1 感覚運動期の後半に,徐々に自己中心性から脱することができる。
2 形式的操作期に,対象の永続性の概念が獲得される。
3 前操作期は,保存の理解が難しい時期である。
4 具体的操作期は,主に14,15 歳ごろに現れる。
5 形式的操作期に,初めて保存の理解ができるようになる。











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