第9回社会福祉士国家試験問題
問題1 「新ゴールドプラン」「エンゼルプラン」「障害者プラン」それぞれの基本 的な考え方に関する次の文章の空欄A・B・C該当する語句の組み合わせとして正し
いものを一つ選びなさい。
「全ての高齢者が心身の障害をもつ場合でも、尊厳を保ち、自立して高齢期を過ごすことのできる、(A)を実現していくため、高齢期最大の不安要因である介護につ
いて介護サービスを必要とする人誰もが、(B)に必要なサービスを身近に手に入れ ることのできる体制を構築する。」(新ゴールドプラン)
「家庭における子育てが基本であるが、家庭における子育てを支えるために、国・ 公共団体・(C)・企業・学校・社会教育施設・自動福祉施設・医療機関などあらゆ
るAの構成メンバーが協力していく、システムを構築すること」(エンゼルプラン)
「国は、リハビリテーションの理念と、ノーマライゼーションの理念の下、「障害者の対策に関する新長期計画」を策定し、その推進に努めているところであるが、この理念をふまえつつ、次の支店から施策の重点的な推進を図る。@Cで共に生活する
ために、A社会的Bを促進するために、Bバリアフリー化を促進するために。(以下 略)」(障害者プラン)
A B C
1,社会 参加 家庭
2,環境 自立 地域
3,社会 参加 地域
4,社会 自立 地域
5,環境 自立 家庭
問題2 社会福祉士及び介護福祉士に関する次の記述のうち正しいものに○間違っ ているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、共に秘密保持義務がある。
B、共に信用失墜行為が禁止されている。
C、共に医師の指示の下で業務を行わなければならない。
D、共に全て国家試験を受けなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1,○ ○ ○ ○
2,○ ○ × ○
3,○ ○ × ×
4,○ × ○ ×
5,× ○ ○ ×
問題3 ソーシャルワークに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選び なさい。
A、19世紀後半にイギリスで、チャルマーズらによる慈善組織協会(COS)とバーネットらによるセツルメントが創設された。これらに用いられた方法が、後にアメリカでソーシャルワークの専門的方法として体系化された。
B、ホリスは、「社会診断」を顕わし、ケースワークは、「人と社会環境との間に、個別的に効果を意識して行われる調整を通じて、彼の人格の発展を図る諸過程」とした。
C、シュワルツは、個人と集団の相互作用に焦点を置いた、グープワーク論である 「相互作用モデル」を展開した。
D、スペクトは、コミュニティワークの理論を「小地域開発モデル」「社会計画モデル」「ソーシャル・アクション・モデル」の三つに分類し、「ソーシャルアクション・モデル」では、社会的に不利な立場にある人々の問題解決のための社会的変革を示唆した。
(組み合わせ)
1,A B
2,A C
3,B C
4,B D
5,C D
問題4 次の著者と主著の組み合わせのうち、誤っていつものを一つ選びなさい。
1 ロブソン(Robson,W)−−−−− 「福祉国家と福祉社会」
2 ティトマス(Titmuss,R)−−−− 「社会福祉と社会保障」
3 バートレット(Bartlett,H)−− 「社会福祉実践の共通基盤」
4 ハミルトン(Hamilton,G)−−− 「ソーシャル・グループワーク −援助の家庭−」
5 ロス(Ross,M)−−−−−−−− 「コミュニティ・オーガニゼーション −理論・原則と実際」
問題5 社会福祉の対象に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 福祉の対象は,生活困窮者や障害者など,福祉的援助の対象となりやすい人びとを単純に「対象」としてとらえるだけでなく,生活問題や社会的・経済的背景なども含め,多元的に理解されるようになってきている。
2 資本主義体制における労使関係という視点から説明したのは考橋正一である。彼は,労働問題としての「社会問題」への対応が社会政策であり,この社会問題から関係的・派生的に生起する「社会的問題」への対応が社会福祉(社会事業)であると考えた。
3 社会生活上の要求を充足しえない状態である生活困難を,個人と社会制度との「社会関係」の二重性という観点から説明した岡村重夫は,社会福祉の対象を「社会関係の不調」「社会関係の欠損」「社会制度の欠陥」としている。
4 「福祉ニーズ」という視点から三浦文夫は,「要援護性」が何らかの形で集合的・範疇的に現れ,この「要援護性」の回復・改善を行う必要があると社会的に認められたものが社会福祉の対象になると考えた。
5 社会福祉の対象は,社会福祉とその援助を必要とする個人や集団との関係をどのようにとらえるかによって決定される。したがって「正常な一般生活の状態」は歴史的に不変であるから,これを基準にして社会福祉の対象規定が可能となる。
問題6 社会福祉援助の概念と範囲に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っていつものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A アメリカ合衆国では,社会福祉援助の対象を,人と環境との相互作用の中で生じる生活問題と考える理論が有力である。 B 社会福祉援助における対象認識は,人間の尊厳や人権に代表されるような普遍
的要素を基礎としつつ,社会・経済・文化のような時代的要素にも影響を受けな がら形成されてきた。
C 社会福祉援助波,援助の担い手に対して,社会的な責任性と科学性を具備することを求めているので,援助者の直感や経験に依拠した活動を否定している。
D 社会福祉援助の担い手が果たす役割の一つとして,法規範から逸脱行動をしている人びと,また他者の行動により被害を受けている人びとの人権擁護のため,積極的に機能すべきだとする考え方がある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ○
4 ○ × ○ ×
5 × ○ ○ ○
問題7 社会福祉援助に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに ×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 社会福祉の援助は、動機づけを左右する「価値」、援助を方向づける「知識」、そして援助を実行する手続きとしての「技術」によって現実のものとなる。
B 我が国では、援助技術を「直接援助技術」と「間接援助技術」に分類しているが、「その他の関連援助技術」として、ケアマネジメント(ケースマネージメント)、スーパービジョン、ソーシャル・アドミニストレーション、の三つがある。
C 援助者の基本的態度は、個人の尊厳に根ざした「受容」「非審判的態度」「個別化」「秘密の保持」とされている。
D 援助のプロセスは、「調査・診断・治療」モデルから、今日では「アセスメント・援助計画(プランニング)・援助の実施(インプリメンテーション)」そして「評価(エバリュエーション)」を加えたプロセスとしてとらえられるようになった。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
問題8 次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして、正しいもの を一つ選びなさい。
「本綱領は、錯綜している専門職の生活すべてにおけるソーシャルワーカーの行動すべてを規定するような一連の規則を示そうとしていない。むしろ本綱領は、*A*
と密接な関係があるような状況において、行為と行為の賢明な評価を導く一般的原則、また倫理的活動がなされる前後においてその活動について判断を下していく基礎を提
供しているものである。しばしば、特定の状況によって、適用される倫理的原則とその適用の仕方が決定づけられる。そのような場合に、特定の*B*のみならず、綱領
全体とその精神が直接の考慮の中に入れられる。倫理的原則を具体的に適用していく場合には、それが考慮されている状況の中で判断されなければならない。ある特定の
状況における倫理的行動は、個々のソーシャルワーカーの判断のみならず、また*C *である公平な審判員の判断を満足させるものでなければならない。」(全米ソーシ
ャルワーカー協会『倫理綱領』1979年採択、小松源助訳)
A B C
1 知識 実践理論 専門職仲間
2 倫理 倫理的原則 オンブズマン
3 倫理 倫理的原則 専門職仲間
4 知識 倫理的原則 専門職仲間
5 倫理 実践理論 オンブズマン
問題 9 社会福祉法人に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているもの に×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 社会福祉法人は、社会福祉事業を行うことを目的として社会福祉事業法の定めによるところにより設立された法人である。
B 社会福祉法人の所轄庁は、都道府県知事に限られている。
C 社会福祉法人には、役員として理事3名以上及び監事1名以上を置かなければならない。
D 社会福祉法人は、他の社会福祉法人と合併できない。
(組み合わせ)
ABCD
1 ○○××
2 ○×○×
3 ○××○
4 ×○×○
5 ××○○
問題10 社会福祉主事に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているもの に×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 社会福祉主事は、都道府県及び市町村に置くこととなっている。
B 都道府県の社会福祉主事は、福祉四法に定める援護、育成又は更生の措置に関する事務を行うことを職務とする。
C 社会福祉主事は、年齢20歳以上、人格が高潔で、思慮が円熟し、社会福祉の増進に熱意があり、かつ厚生大臣の指定する養成機関又は講習会の課程を修了した場合、任用可能である。
D 福祉に関する事務所には、長及び (1)指導監督を行う所員、 (2)現業を行う所員、(3)事務を行う所員が設置される。これらの長及び所員は、社会福祉主事でなければならない。
(組み合わせ)
ABCD
1 ○○○×
2 ○○××
3 ×○○×
4 ×○××
5 ××○○
問題11 平成8年版「厚生白書」における65歳以上の寝たきり高齢者の実態に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとしてただしいものを一つ選びなさい。
A 在宅の6歳以上の要介護者数は111万2千人で、そのうち、65歳以上の高齢者の割合は、約半数である。
B 寝たきり高齢者の寝たきり機関別をみると、3年以上が全体の約82%で最も多い。
C 主な介護者は、約86%が女性であり、また約49%が60歳以上である。
D 家族介護者がかんじている最も大きな負担は、食事や排泄、入浴などの世話である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
問題12 老人福祉法の基本理念に関する次の記述のうち、空欄A、B,Cに該当する語句の組み合わせとして、ただしいものを一つ選びなさい。
「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた物として、かつ、豊富な知識と経 験を有する物として敬愛されるとともに、(A)を持てる健全で安らかな生活を保障
されるものとする。
老人は、老齢に伴って生ずる(B)を自覚して、常に心身の健康を保持し、または、その知識と経験を活用して、(C)に参加するように努めるものとする」
A B C
1 自尊心 − 心身の変化 − 経済的活動
2 生きがい − 身体の衰え − 経済的活動
3 生きがい − 心身の変化 − 社会的活動
4 自尊心 − 心身の変化 − 社会的活動
5 自尊心 − 身体の衰え − 経済的活動
問題13 平成7年に交付された高齢社会対策基本法に関する次の記述のうち、正し いものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しい物を一
つ選びなさい。
A 基本理念の一つとして、国民が生涯にわたって就業その他の多様な社会的活動に参加する機会が確保される更生で活力ある社会の構築を掲げている。
B 国及び地方公共団体は、基本理念にのっとり高齢社会対策または施策を策定、実施する責務を有する。
C 国民の努力として、相互の連帯を強め、その高齢期において健やかな充実した生活を営むように規定している。
D 政府は、高齢化の状況や講じた対策の実施状況に関する報告書等を隔年ごとに国会に提出することになっている。
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
問題14 老人保健制度に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選 びなさい。
A 老人保健法に基づく医療等以外の保健事業を全国的に推進するため、現在第3次老人保健事業計画が推進されている。
B 訪問看護ステーションの運営は、医療法人や地域の医師会に限定されている。
C 健康相談の重点課題の一つとして、歯の健康相談が位置付けられている。
D 療養型病床群は、老人保健法に基づく老人保健施設の一つである。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
問題15 特別養護老人ホーム及び養護老人ホームの入所者等の費用負担に関する 次の記述のうち、正しい物を一つ選びなさい。
1 特別養護老人ホームは、所得に関係なく入所できるので本人は費用徴収されるが、養護老人ホームは、低所得者が入所するため費用徴収されない。
2 両老人ホームとも、本人自信が少額でも負担すれば、扶養義務者は負担しなくてもよい。
3 両老人ホームとも、本人は収入に応じて負担し、扶養義務者は課税額に応じて負担する。
4 両老人ホームとも、本人は低額負担し、扶養義務者は課税額に応じて定率負担する。
5 両老人ホームとも、本人及び扶養義務者が定額を折半して負担する。
問題16 高齢者の社会参加と就労に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 老人福祉法において、その理念として高齢者の社会参加が位置付けられ、就労の促進も図られている。
B 社会参加は、主として就労を意味しており、スポーツ、分科活動は除かれている。
C 高齢者能力開発情報センターは、市区町村に設置されるもので、就労斡旋事業を行う。
D シルバー人材センターは、都道府県が設置する広域的な就労斡旋機関である。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 C D
問題17 高齢者の住宅リフォーム関連施策に関する次の記述のうち、正しいものに ○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選び
なさい。
A 寝たきり高齢者の住宅改造の費用は、都道府県がその一部を負担することとなっている。
B 年金福祉事業団の老人同居等割増貸付制度は、厚生年金保険の被保険者が利用できる。
C 住宅の増改築や補修等のための生活福祉資金の貸付業務の実施主体は、社会福祉協議会である。
D リフォームヘルパーは、都道府県の高齢者総合相談センターに配置することになっている。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ × ○
4 × × ○ ×
5 × × × ○
次の事例を読んで、問題18から問題20までについて答えなさい。
T援助開始までの状況 平成6年7月初旬
介護が必要な夫A(89歳)を一人で介護していた妻B(87歳) が脳梗塞で倒れたため、Aの在宅介護は不可能になった。
このとき、Aは病状変化の確認とリハビリテーションのため、Bと同じ病院に入院 することで局面を切り抜けた。 8月中旬 Aは入院治療を要しなくなったため、病院から退院を余儀なくされたが、
帰宅しても介護体制が整っていないので、次男が在宅支援センターに電話し、相談の 申し入れを行った。
この時点でのA夫婦の生活状態は次の通りである。
実子は、4人。3人は他県に在住していて、日常の交流はあまりないが同一市内に 住んでいる次男とその妻が見守っている。
Aは、脳梗塞の後遺症のために、室内をつたい歩き、室外は車椅子を使用。排泄・ 入浴に一部介助が必要である。軽い失見当障害も認められる。
Bの状態は、病院に運ばれた時と変わらず、意識の無い状態が続いている。 住宅は、平屋建ての持ち家。経済的には、Aの年金などで維持しており、問題はない
状態である。
8月18日 次男との初回面接を在宅支援センターの走者留ワーカーと同センターと ディサービスセンターを併設している特別養護老人ホームの生活指導員(以下指導員)
が行った。
この面接において(問題18)の対応をしてみることが確認された。
U平成6年9月以降8年1月中旬まで
9月 5日 ショートスティの利用が始まったが、帰宅願望が強く、更衣・入浴・トイ レ誘導などの介護に激しく抵抗した。
9月15日 この日の昼食時、Aの不安定さは、ショートスティ利用以来例を見ない ほど激しかった。
「今日は敬老の日なのに、国も為に一生懸命働いてきた自分を表彰してくれない。私 は、市役所に文句があるから車を準備して連れていけ」と訴え、車椅子で外出しよう
とする。
「祝日だから日を改めましょう」と行ったが職員の言葉も聞かず、車椅子を制止させようとする職員に腕を振り上げ殴りかかろうとした。身辺の介護が全くできない状態
となったため、指導員は興奮状態を鎮める必要に迫られた。
その対応の一つとして、指導員から次男に、Aの今日の様子を伝え、面会の依頼を 行った。
9月18日 次男が面会に来所。面会の後、指導員は次男と面接した。ショートステ ィ利用中のA之状況について説明した上で、協力を求めた。(問題19)
−−その後、16ヶ月が経過する。この間の特別養護老人ホームに入所される。−−
V、1月下旬
長期にわたる療養の末、Bが病院で死亡する。翌日面会に来所した次男は、Aに告げた。 Aは「そうか」と一言行って涙を流した。面会の後、次男は指
導員と面接し、Aを法事に出席させたいと話した。
2月初旬 面会に訪れた次男は、「Bのことが一段落したら、Aをホームから退所さ せ、引き取りたいと。このことについては、兄弟間でAの財産の取り扱いを含め、いろいろ話し合っていると」指導員に伝えた。
法事を終えてホームに戻ったAには、幾つかの行動障害(机を平手で打ち、大きな 音を出す。湯飲み茶碗を投げる。廊下で放尿する等)職員の制止には、応じるものの、
しばらくすると同じ行動を繰り返す状態となっていた。
このような問題障害のため、十分注意が必要となった。在宅介護には、かなりの問 題が伴うであろうと指導員は予測し援助を進めることとした。
3月10日 次男はBが入院中、Aの世話が満足にできなかったこともあり、Bに先 立たれたAには出来るだけのことはしたいという強い意向を示した。そして、次男と
その妻がAを介護し在宅で行うこととなった。
Aのホームからの退所を準備する際、指導員は在宅介護支援センターの職員と連携して、在宅福祉サービスなどを利用するための対応を行った。その内容は、ディサービス・ショートスティやホームヘルプサービスの内容紹介と申請手続きの一部代行などであった。
問題18 8月18日の面接で、今後の対応について話し合いがなされたが、専門的 対応として次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、老人保健施設の利用案内を行う。
B、特別養護老人ホーム入所について情報提供を行う。
C、施設入所決定まで、ホームヘルプサービスなどの在宅福祉サービスを適宜利用するよう助言する。
D、在宅介護を維持していくために、ボランティアの活用とディサービスセンターへの通所を勧める。
(組み合わせ)
A B C D
1,○ ○ ○ ×
2,○ ○ × ×
3,○ × × ○
4,× ○ ○ ×
5,× ○ × ○
問題19 指導員はAの行動障害に対応するため、9月18日の面会時に次男に協力 を求めた。その内容に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×
をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、「出来るだけ面会においでください、家族の協力が得られないようでは、良いお世話が出来ませんので当ホームでは、今後の利用を受けかねます。」
B、「ご本人も興奮状態が続いたときには、表情が硬く食事を召し上がりません、都合のつくときは、足を運んでいただくようお願いします。」
C、「急に生活環境が変わって、不安だろうと思います。忙しくされておられるときに面会をお願いすることもあるかと思いますが、出来るだけご協力ください。」
D、「御本人は、お宅でどのような生活をしておられましたか。お世話する上で、ヒントになることがあったら教えてください。」
(組み合わせ)
A B C D
1,○ ○ ○ ×
2,○ × × ○
3,○ × × ×
4,× ○ ○ ○
5,× ○ ○ ×
問題20 3月10日の面会時の指導いんんおはんだんや助言に関する次の記述のう ち最も適切なものを一つ選びなさい。
1,Aの財産の相続を次男が行うことを条件としているので退所なので、それを老人ホームが認めることは不当である。
2,Aの退所後は、サービスの対象外となるので、老人ホーム職員は、退所が決まった時点で、Aとの関係を打ち切る
3,かなり痴呆があるので、退所後のディサービスの利用には無理がある。デイサービスの利用は勧めない方がよい。
4,入所していた特別養護老人ホームに併設されているディサービスの利用を勧める。
5,退所の生活は、介護に関する多くの困難が予測されるので、在宅介護支援センター塗装男子ながら介護を勧めるよう助言する。
問題21 平成5年に公布された障害者基本法に関する次の記述のうち,正しいもの を一つ選びなさい。
1 障害者の定義において,その対象となる障害の範囲が,「身体障害」「精神薄弱」「精神障害」と規定された。
2 障害者施策に関する基本的理念を初めて示し,総合的な政策の推進を目的とした法の誕生であった。
3 障害者に関するそれぞれの福祉法や雇用促進法などの各種個別法がまとめられ,総合的な法律に整えられた。
4 障害者の利用を可能とする建物や交通や通信・放送に関して,民間事業者の模範を示すための国や地方公共団体の責務が規定された。
5 国の「障害者基本計画」の策定が義務化され,また都道府県・指定都市及び市町村は,国の計画策定を待って,その実施に積極的に協力することになった。
問題22 障害の程度等級に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 知能指数30でADLに常に指導援助が必要だが,失禁,異食,興奮,暴力などの行動障害は全くなく,身体障害の合併もない状態は,「重度」と「その他」に区分されている療育手帳制度の「その他」に該当する。
2 聴覚障害の両耳全ろうは,身体障害者手帳の2級に該当する。
3 歩行は何とかできるが2級の身体障害者手帳をもっている脳性まひ者は,身体障害者雇用率上の重度障害者とみなされる。
4 精神分裂病の症状が残っているが理解ある企業に就職しており,仕事内容や人間関係の大きな変化がなければ継続できると見込まれる程度の人は,精神障害者保健福祉手帳制度で,ほぼ3級に該当する。
5 片腕の手と肘の関節が病気で全く動かなくなってしまった状態は,障害厚生年金の3級に該当する。
問題23 身体障害者福祉法に規定されている在宅福祉サービス(身体障害者居宅生活支援事業)の身体障害者ホームヘルプサービス事業に関する次の記述のうち、誤っ
ているものを一つ選びなさい。
1 平成3年から身体障害者家庭奉仕員派遣事業は、身体障害者ホームヘルプサービス事業に名称が変更になった。
2 身体障害者ホームヘルプサービス事業の実施主体は市町村であるが、社会福祉協議会や社会福祉法人、民間事業者や介護福祉士に委託することができるとされている。
3 身体障害者ホームヘルプサービス事業の内容は、居宅において入浴を除く食事等の介護その他の日常生活を営むのに必要な便宜とされている。
4 身体障害者ホームヘルプサービス事業の中には、重度の視覚障害者及び脳性まひ者等の全身性障害者の外出の付添いを行うガイドヘルパーの派遣がある。
5 身体障害者ホームヘルプサービス事業に伴う費用負担は、世帯の課税額に応じて算定される。
問題24 身体障害者更生援護施設に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ 選びなさい
1 身体障害者更生援護施設は、専門機能別に整備されてきたが、今後は、地域の福祉ニーズを考慮した施設の配置が望まれている。
2 身体障害者更生援護施設を目的と機能により大別すると、訓練の場としての更生施設、生活の場としての生活施設、作業をする場としての作業施設の3類型がある。
3 更生施設は、障害の種類別に、肢体不自由者用、視覚障害者用、聴覚言語障害者用、内部障害者用に分かれて運営されている。
4 生活施設には、常時の介護を必要とする重度障害者を入所させる身体障害者療護施設と日常生活に必要な設備と生活上の便宜を提供する身体障害者福祉ホームがある。
5 作業施設には、必要な訓練と職業と自活の場を提供する身体障害者授産施設がある。身体障害者福祉工場は、授産施設の一種とされる。
問題25 心身障害児の施設福祉対策に関する次の記述のうち、正しいものに○,誤っているも のに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 精神薄弱児施設は,精神薄弱の児童を入所させて保護するとともに,知識技能を与えることを目的とする施設で,18歳を過ぎたものは優先的に身体障害者療護施設に措置替えされる。
B 重症心身障害児施設は,精神薄弱を除く重度の精神障害と重度の肢体不自由が重複している児童を対象として入所させ,これを保護するとともに,治療と日常生活の指導を行う施設である。
C 盲ろうあ児施設は,視覚障害と聴覚または言語障害とが重複した児童を入所させて,これらを保護するとともに,必要な日常生活の指導を行う施設である。
D 自閉症児施設は,法的には精神薄弱児施設の一種とされ,病院に入院する必要があるか否かにより,医療型と福祉型の二つに分けられる。
(組み合わせ)
ABCD
1○○×○
2○○××
3○×○×
4××○○
5×××○
問題26 障害者福祉の関連施策に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 特殊学級は,一般の小・中学校の中に設置され,精神薄弱,肢体不自由,病弱・身体虚弱など七つの種類がある。
2 障害者の一定の割合を雇用義務としている法定雇用率は,国及び地方公共団体の非現業機関は2.0%,一般事業所は2.5%である。
3 税制における障害者に関しての負担の軽減では,所得税,住民税の他に相続税の控除にも特別な配慮がある。
4 盲人用点字のみを掲げたものを内容とする郵便物で開封したものは,郵便料金が無料となっている。
5 公営住宅での障害者の優先入居制度は,約30年前に実施された。
問題27 障害者援助に関わる人々の名称と関連事項に関する次の組み合わせのうち,適 切でないものを一つ選びなさい。
1 ピア・カウンセラー − 障害者自立生活センター
2 聴能訓練者 − 残存聴力の検査・評価・訓練
3 臨床心理技術者−心理的評価・判定・指導
4 精神薄弱者相談員−2種類以上の知能検査法に習熟
5 作業療法士 − 応用的動作能力と社会適応能力の回復
〔障害者福祉論・事例問題〕
次の事例を読んで、問題28から問題30までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん、35歳、男性。10年前に精神分裂病を発病した。 発病後、すぐに精神病院に入院し、入院生活を続けてきた。やがて院内作業に参加し、更に病院外の小規模作業時
に週4回通うことになった。そして、その作業所のメンバ−が利用しているグル−プホ −ムに空きができたことをきっかけに、1年前に退院してグル−プホ−ムでの生活を始した。入院していた病院への月一回の通院は続けている。( A )を受給し、こ
れに作業所の工賃を加えて何とか暮らしている。
退院後、間もなくして一般企業で働きたいと思うようになり、( B )に申し込ん で職親の下に通い始めたが、3週間程で疲労・緊張が激しく、再び作業所に戻ってきた。
発病前には県内では有名な会社に勤務していただけに、この事実はショックだったよ うである。
しばらくの間、だれとも話をしなかった。
両親と弟がおり、両親は健康であるが高齢のため、結婚・独立した弟の家に数年前か ら身を寄せている。両親はAさんに大学教育まで受けさせ、一流企業に就職させたの
だから、早く職業復帰し、結婚もしてほしいと願っている。精神障害者保健福祉手帳 については、両親が強く反対しているので、まだ申請していない。
Aさんと弟の関係は極めて悪い。経済的にも、世話の面でも、ほとんど両親や弟からの支援は期待できない。
最近、小規模作業所職員の観察では、作業所の他の利用者とのささいなことをきっ かけとした感情的なトラブルも増えてきた。作業所も時々休むようになり、来ても昼過ぎに無断で帰ってしまうこともある。グル−プホ−ムの世話人の話では、時々夜ふかしして朝起きられないこともあるという。
問題28 事例文中の空欄Aに当てはまる語句として、次のうち、適切なものを一つ 選びなさい。
1 2級の障害者基礎年金・障害厚生年金
2 3級の障害基礎年金・障害厚生年金
3 心身障害者扶養保険年金
4 特別障害者手当て
5 生活福祉資金
問題29 事例文中の空欄Bに当てはまる語句として、次のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 公共職業安定所
2 福祉事務所
3 地域障害者職業センタ−
4 保健所
5 障害者社会参加促進センタ−
問題30 Aさんの最近の状態の変化に対して、この作業所の職員が、まず最初に行うべきことは何か。次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 主治医に連絡し、症状をより効果的に抑える薬に変えるよう依頼する。
2 両親に連絡し、Aさんの社会復帰を急がせるのではなく、逆に精神的な支えになってくれるよう依頼する。
3 Aさんの弟に連絡し、しばらくの間、Aさんを同居させて支え、長期入院後の不安定な時期を乗り越えられるように援助を依頼する。
4 ストレスの軽減を図るため、作業所をしばらく休むよう指示する。
5 最近の症状・行動について観察したことをAさんに伝え、対応策を話し合う。
問題31 児童福祉の理念に関する次の記述のうち、正しいものをひとつ選びなさい。
1、児童福祉法の総則に示される児童福祉の理念は、児童憲章の理念を法定化したものである。
2、児童の最善の利益を図る成人の義務について最初に強調した国際機関による宣言は、児童の権利に関する宣言(ジェネウァ宣言)である。
3、我が国の児童憲章は、国際連合の児童権利宣言に基づき策定された。
4、我が国の児童憲章には、権利行使の主体としての児童観が高らかにうたい上げられている。
5、児童の権利に関する条約は、途上国の児童の福祉向上を主たる目的としており我が国の児童福祉に大きな影響を与えるものではない。
問題32 平成6年12月に、「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について(エンゼルプラン)」とその施策の具体化の一環として、「当面の緊急保育対策等
を推進するための基本的考え方(緊急保育対策等5カ年事業)」が策定されたが、これらに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1、エンゼルプランは、子育てを家庭ではなく、国及び地方自治体が主体的に進めることを目的に策定されたものである。
2、エンゼルプランは、平成7年度から10年間に取り組むべき施策について、重点施策を明らかにし、その具体的な数値目標を示している。
3、エンゼルプランの基本的視点の一つとして、子育て支援施策を進めるにあたっては、子どもの利益が最大限尊重されることが重視されている。
4、緊急保育対策等5カ年事業は、女性の社会進出の増加等に伴う保育需要の多様化に対応するため、保育所を緊急に増設することをねらいとしている。
5、エンゼルプランを受けて、各都道府県・市町村は、事業の具体的な整備目標を定めた児童育成計画を策定することが義務付けられている。
問題33 母子保健の動向に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1、乳幼児期においては、1歳6カ月児健康診査、3歳児健康診査のほか、乳児期においても公費による健康診査の体制が整えられているが、妊婦に対しては、まだ公費による健康診査の体制は整えられていない。
2、我が国の乳児死亡率は、世界で最も低いレベルにあるが、妊産婦死亡率については、依然として高いレベルにある。
3、平成6年の母子保健法改正により、平成9年度から多くの業務が市町村に移行することとなっているが、未熟児訪問指導や養育医療などの専門的サービスについては、都道府県・政令市が設置する保健所の業務として残される。
4、我が国の母子保健施策は、母性保健、小児保健を通じ広く展開されているが、その一方、将来母となる思春期及び青年期に入ろうとする児童の医学的、保健的サービスの立ち遅れが、しばしば問題となっている。
5、保育所に通所している病気回復中の乳幼児のための乳幼児健康支援デイサービス事業は、母子保健施策と保育施策の両面で貢献してきたが、エンゼルプランの開始により、すべての市町村で実施されることとなった。
問題34 乳児院に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 要養護児童のための入所施設としては、乳児を預かる乳児院と幼児以上を預かる養護施設があるが、その数は、養護施設が約530であるのに対し、乳児院は120弱と少ない。
2 乳児は健康や医療面で要保護性が非常に高いことから、都道府県が必ず設置しなければならない児童福祉施設とされている。
3 満2歳までの児童を預かり養育する所であるが、満3歳に達するまでの時期であれば、必要に応じて入所させて養育することができる。
4 健康、医療面を配慮する必要性が養護施設より高いので、施設長は小児科又は内科の医師でなければならない。
5 集団養護を基本としているので、被虐待児のように個別養護を必要とする場合には、里親又は養親に設置しなければならない。
問題35 父子家庭に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 父子家庭に関する福祉施策は、主として母子及び寡婦福祉法並びに特別児童扶養手当等の支給に関する法律によって運用されている。
2 父子家庭の数は、近年の離婚の増大により大きく増加している。
3 子育て支援短期利用事業は、父子家庭については、三世代同居率が高いた
め、その対象とされていない。
4 父子家庭に対しても、いわゆる介護人を派遣する事業が適用される。
5 所得が一定以下の父子家庭に対しては、母子家庭と同様、児童扶養手当が
支給される。
問題36 非行のある児童の対策に関する次の記述のうち、正しいものに○、謝 っているものに×をつけて場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 救護院は、その性格上、児童相談所と同様に国及び都道府県に設置義務が課せられている。
B 14歳未満の犯罪少年に関しては、原則として家庭裁判所に対して通告がおこなわれることになっている。
C 救護院長には児童を就学させる義務が課せられておらず、このため、すべての救護院入所児童は、その間、就学を猶予されている。
D 家庭裁判所が保護処分によって児童を救護院に送致した場合であっても、都道府県・指定都市による入所措置が必要である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × × ×
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
問題37 児童委員制度に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 児童委員は、民生委員法に基づく民生委員協議会の規模に応じて設置され、児童福祉に関する事項を専ら担当するが、担当区域は設定されていない。
2 児童委員は、厚生大臣が委嘱するが、その職務に関しては都道府県知事の指揮監督を受ける。
3 児童委員の業務は、児童や家庭に関する問題が多いので、選任に際しては、制度上、定数の過半数を女性としなければならない。
4 主任児童委員は、平成8年1月に新たに設けられたもので、その任期は1期2年とされている。
5 主任児童委員は、地域の児童福祉問題を専ら取り扱い、特に専門的、個別的な対応を要する事例については、独自の判断で積極的に行動することとしている。
次の、事例を読んで、問題38から40までについて答えなさい。
事例
7月30日 児童相談所に当該氏を担当する(A)から、ある家庭を訪問中、小学校
5年生の男児が実母の内縁の夫Aからかなりの虐待行為を受けていたよ
うであり、その原因が家出中であるとの連絡が入った。
8月 2日 (B)から、付近を探し回っていた担任教師が、一昨日、本児を発見し、
実母に引き渡したが、また折檻するのではないかと心配し、翌日、校長
が本児宅を訪問したが、面会を拒否されたとの連絡を受ける。、又B福
祉事務所の(C)からも連絡があり、本児が暴力を受けていることにつ
いて連絡が入っていることがわかった。
児童福祉司が家庭訪問を行うが、施錠されており、何度呼びかけても
応答がないため相談所に帰る。
夕方、学校から電話があり、本児は、ロープのようなもので縛られ、軟
禁状態にあったが、隙をみてロープをほどいて家を飛び出し、その後、
行方がわからないとのこと。C警察署に電話し、本児の捜査を依頼する
と共に、本児の身の安全を図るために、直ちに本児を一時保護したいと
連絡する。
8月 3日 C警察署から家出中の本児を保護した旨連絡を受けた。深夜、署員に送
られて、本児の痛々しい姿で足を引くづるように一時保護所に入所した。
顔・腕・足に無数の傷とあざが見られ、両足の傷の重たさから長距離の
歩行は困難と思われた。
本児の話によると、親から食べ物や遊び道具など十分に与えられてい
ないために万引きをしてしまい、それを隠すために嘘をつくことへの仕
置きとして、このような折檻を受けてきたようである。折檻は、折檻は
主にAから受け、時に実母からも受ける。家には絶対帰りたくないと、
強く言う。医学的診断では、3週間の安静加療を要するとされ、保護者
の行為の程度は、躾の範疇を越えていると判断されるので監護不適当で
あり、警察にも通告することに決定した。
8月 5日 実母とAは来所した、Aは、本児に悪いことをしたり、嘘をつくから体
罰を与えているのであり、本児を立ち直すためだと、強調した。自分も
殴られて育てられた。その結果、今の自分があると誇らしげに語り、体
罰の正当性を確信している。実母はただ泣いてAに同調するばかりであ
った。しかし、二人とも本児の今後については全面的に児童相談所の判
断に任せるという。
学校の調査書によると、本児は、小学校一年生の頃から感情の起伏が
大きい、宇田津らなどの注意を受ける行為や教師の目を意識した行動が
多く見られた。しかし、特に目立った行動はなく、投稿状態も良好であ
ったという。その後の一時保護中の調査・判断では知的には正常であり、
愛情飢餓と判断される傾向が多く見られ、又、現在の本児の家庭養育環
境の不安定さがうかがわれた。
9月 2日 所内会議の施設入所について紹介することを決める。実母にこの旨を連
絡すると、本児を全て任せると言ったのは、一時保護中だけ任せると言
ったまでであると述べ、施設入所などはとんでもない。本児を引き取り
たいという。その後、Aからも電話があり、施設入所を強く拒否する。
9月 5日 児童福祉司は、C警察署を訪問した、警察は、取り調べた結果、Aと実
母を暴行罪で立件、送検したところであった。
9月 7日 所内で協議し、養護施設入所(問題39)が適切であり、児童福祉法第
28条の規定により、家庭裁判所に判断を申し立てる(問題40)こと
とした。
問題 38 本事例では、地域の多くの関係機関とのかかわりがみられる。事例文中の空欄A,B,Cに当てはまる関係機関や関係者の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
A B C
1 保護司−−−−−−−家庭相談員−−−−−−児童福祉司
2 家庭相談員−−−−−学校カウンセラー−−−児童福祉司
3 児童委員−−−−−−家庭相談員−−−−−−学校カウンセラー
4 教育委員会−−−−−保護司−−−−−−−−家庭相談員
5 児童委員−−−−−−教育委員会−−−−−−家庭相談員
問題 39 本児を養護施設に入所させることが適当である理由に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 主として実母の内縁の夫による虐待、限界を越えた懲罰の事実が明らかであり、家庭での虐待の再発の可能性は非常に高い。
B 本児の家出と万引き、虚言は軽視できず、施設でのケア、とりわけ教護を主とする環境の必要性が高い。
C 本児の愛情飢餓に至った生育家庭を重視し、情緒障害を治療する環境を必要とする。
D 虐待のみならず家庭の養育意思と態度等、養育環境にも不安定性や問題が多く、本児を保護する必要性が高い。
(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D
5 C D
問題 40 この事例において、児童相談所が児童福祉法第28条の規定により家庭裁判所に審判を申し立てることとなった理由に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 本児の場合、一時保護という強制措置をしているので、その後も家庭に返さない場合には、いかなる措置を採るときも家庭裁判所の承認を得なければならないから。
2 本児が自宅へ帰ることを強く拒否しているので、児童の年齢が満14才未満であるときは、児童福祉施設に入所させることについて家庭裁判所の承認を得なければならないから。
3 本児の実母が施設入所を強く拒否しているので、親権者の同意を得られない場合には、児童福祉施設に入所させることについて家庭裁判所の承認を得なければならないから。
4 本児の保護者である実母とその内縁の夫が暴行罪で立件、送検されたので、そのような場合、本児を児童福祉施設に入所させることについて被疑者の判断を得られないときには、家庭裁判所の承認を得なければならないから。
5 本児が、たとえ児童福祉施設に入所しても、実母とその内縁の夫が本児を強引に連れ戻すことが予測されるので、施設長が本児の親権者となることについて家庭裁判所の承認を得なければならないから。
問題41 我が国の人口動態とその社会保障への影響等に関する次の記述のうち誤っているものを一つ選びなさい。
1、イタリアを除けば、世界でも最も低くなった合計特殊出生率と世界一長い平均寿命は、あいまって、我が国を21隻には世界一の高齢者会へ導き、2025年には、人口の4分の1人
は、65歳以上によって占められると推定される。
2、少子化は、長期的には、生産人口・労働人口・総人口の減少をもたらすが、生産性が上昇しないかぎり、経済成長が下向きに転ずる可能性がある。
3、年金制度や費用負担者数の減少・受給者の増大をもたらし、現役世代の社会保障費負担増は避けられず、この点から我が国の社会保障の見直しの過程である。
4、出生率低下のもたらす労働供給減少下で、高齢化の進行によって必要とされる保健・医療・福祉の人材をいかに確保するかが益々大きな課題となる。
5、少子・高齢化に対応し、我が国は、外国人労働者の雇用を積極的に推進する政策を進めている。
問題42 各国の社会補償制度及び関連制度に関する記述のうち正しいものを一つ選びなさい。
1,イギリスには社会保障制度は存在せず、社会補償制度の財源は全て租税によって調達されている。
2,フランスの社会保障制度は、社会サービス方式を採用しており、全国民共通の単一の制度によって運営されている。
3,ドイツでは、1980年代に公的介護保険制度が創設されており、その費用は、従来の社会保険制度とは異なり、使用者負担はない。
4,スウェーデンは、基本的に公的部門医療サービスを供給し、その費用の多くは地方税によって調達されている。
5,アメリカでは、1930年代から、国民皆保険・国民皆年金が実現しており、社会保障制度は、すべて連邦政府によって社会保険方式で運営されている。
問題43 社会保険の一般的な特徴に関する正しいものに○、謝っているものに×をつけて場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、社会保険制度は、医療保険・年金制度・雇用保険(失業保険)及び、労働者災害補償保険により大別される。
B、社会保険の給付費の財源は、保険料で全額調達される。
C、社会保険では、給付の用件として、財産調査(ミーンズ・テスト)が課される。
D、社会保険の給付の中には、給付日数に制限が設けられるものがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
問題44 公的年金制度に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,公的年金制度の役割は、老齢・障害・死亡による稼得能力や喪失・減少に対し、本人や遺族に対し年金給付を行うことによってその所得を保障し、生活を支えることである。
2,我が国の公的年金制度の特徴の一つは、国民皆年金制にある。我が国では、満20歳以上60歳未満の者、または常勤で働き賃金を得る65歳未満の者は、原則として、すべての公的年金制度に加入し、年金保険料に納める義務を持ち、一定の要件を満たせば年金受給の権利を得る。
3,我が国の公的年金制度は、大きく分けて、国民年金・好青年保険・共済年金の三つに分けられる。
4,公的年金給付の仕組みは、全盛度に共通で定額の「基礎年金」と扶養者年金のおける「標準報酬比例年金」の2階建てである。国民年金のみの加入する者には所得比例年金はない。
5,厚生年金保険には、所得比例年金に対する加算部分として、任意加入方式による「厚生年金基金制度」(企業年金)に設けられているが、その普及度は低く、加入者は厚生年金保険加入者の1割に満たない。
問題45 公的年金制度の負担と給付に関する次のうち、正しい者を一つ選びなさい。
1,賞与などからも厚生年金の特別保険料が徴収されるが、標準月額と同様、ぶ課上限が設けられている。
2,厚生年金保険の保険料率は、平成8年10月から1000分の8.5引き上げられて、1000分の173.5(事業主と折半)である。
3,年金支給額は、前年の消費物価変動率にスライドして引き上げまたは、引き下げられる。平成8年においては、前年の消費物価変動率がマイナス0.1%であったので年金支給は、0.1%引き下げられた。
4,5年ごとの財政再計算において、その5年間の賃金上昇に応じて、標準報酬比例部分の年金計算の基礎となる賃金は再評価され、年金は改善される。平成6年の改正において、その賃金としてそれまでの荘賃金収入から手取り賃金(荘賃金収入−税・釈迦保険料)への変更が提案されたが、実現しなかった。
5,6ヶ月以上年金保険料を支払っても、帰国などの事情で所定の年金受給期間を満たされない外国人は、年金にせよ一時金にせよ、一切の給付を受給することが出来ない。
問題46 禁煙における国民医療費に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,平成6年度の国民医療費約25兆8千万円のうち、老人医療費の割合は、約2割となっている。
2,我が国の国民医療費は、国民所得に対する比率で見ると、これまでのところ、他の先進諸国に比較して低い水準にとどまっている。
3,病院医療費が、診療所医療費を大幅に上回っている。
4,国民医療費全体に占める薬剤の割合は約3割であり、諸外国に比べると高い。
5,一人当たりの医療費を見ると、都道府県によって相当な地域差が見られる。
問題47 我が国の医療保険制度に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,医療費の財源別負担を見ると、保険料の割合は、おおむね六割となっている。
2,原則として、70歳になると医療保険制度から分離された老人保険制度の対象となり、それまで加入していた被用者保険や国民健康保険から脱退することになる。
3,国民健康保険制度の被保険者は、勝手は農林水産業従事者が多数占めていたが、近年では無職の者が多数となっている。
4,医療保険制度には、一定の公費が投入されている。
5,現行の法定給付率は、被用者保険においては被用者本人9割、家族7割(入院8割)国民年金の一般被保険者は7割である。
問題48 我が国の医療保険制度における診療報酬に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,健康保険の報酬診療は、1点10円で計算される点数によって定められている。
2,診療報酬は、診療行為の寮に応じて算定される。、いわゆる出来高払いが基本であるが、近年では一部の定額払制が導入され、拡大傾向にある。
3,診療報酬について審議するのは、中央社会保険医療協議会である。
4,診療報酬は厚生大臣が定めるほか、希望する場合には各保険者が独自に定めることが認められる。
5,診療報酬の診査・支払いは、被用者保険については社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険については、国民健康保険団体連合会において行われる。
問題49 社会保障を中心とする子育て支援施策に関する次の記述のうち、正しいものに○、謝っているものに×をつけて場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、本人が保険者である女性が出産した場合、健康保険制度から「出産育児一時金(30万円)」が支給される。被保険者の配偶者が出産した場合も同様である。
B、本人が被保険者である女性が出産する場合、健康保険制度から「出産手当金」(標準報酬の6割)が産前休業(42日)及び産後休業(56日)に対し支給される。
C、育児をする労働者に対する「育児休業」が制度化され、休業期間に対し、雇用保険制度から休業善報酬の一定割が支給される。
D、育児休業期間中、被保険者本人負担分の件湖言う保険料、厚生年金保険料が免除される。被保険者資格は、継続される。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × ○ × ×
問題50 我が国の民営保険に関する次の記述のうち誤っているものを一つ選びなさい。
1,民営保険は、製麺保険・損害保険・第三分野の保険に大別される。
2,医療保険・介護保険・障害保険などは、第三分野の保険に含まれる。
3,保険に固有の企業形態としての相互会社は、生命保険に多く見られている。
4,厚生年金基金は、生命保険会社と損害保険会社が共に引き受けている。
5,損害保険の中にも、積立型・貯金型の長期保険がある。
問題51 我が国の公的扶助の歴史に関する次の記述のうち、年代順の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、要保護者に関する無差別平等の国家責任を初めて明らかにした。
B、保護基準の算定にマーケット・バスケット方式を導入した。
C、扶養の種類として、生活・医療・除算・生業と言う4つを定めた。
D、医療扶助のための医療機関の指定を法律によって明文した。
(組み合わせ)
1,B A C D
2,B C D A
3,C A B D
4,C D A B
5,D C B A
問題52 生活保護制度と公的年金制度を比較した場合、次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1,一般的に、生活保護は救貧的な機能を有するが、公的年金は某品的な機能を有する。
2,生活保護は救貧原因の移管を問わず、困窮の事実によって行われるが、公的年金の給付は特定の保険事故の発生に限定して行われる。
3,生活保護は、資産調査を要件とするが、公的年金は保険料の拠出を要件とする。
4,生活保護は画一的な給付を行うが、公的年金は個別の事情に応じた給付を行う。
5,給付財源については、生活保護は国及び地方公共団体之一般財源に基づくが、
公的年金は保険料が中心である。
問題53 生活保護に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1,生活保護は、所得調査のみに基づいて最低生活費の不足分について給付を行うことを原則としている。
2,生活保護法の対象は、生活に困窮する日本国内居住している者全てである。
3,補足の原理で言われている他法他施策などの活用には、原則として各種手当ては含まれない。
4,補足制の原理で言われている扶養義務者の扶養とは、扶養義務者の範囲を夫婦相互・及び親の未成熟の子に対する関係と定めている。
5,「自立の助長」とは、全ての人の内在的可能性を発見し、それを助長、育成することによって社会生活に適用させることにある。
問題54 生活保護の原則に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,保護は、厚生大臣の定める基準により測定した要保護者の需要を基として行われる。
2,要保護者の扶養義務者または、親族でない者でも、同居していれば、保護の申請をすることが出来る。
3,要保護者が急迫した状況にあるときは、保護の申請が無くても、必要な保護を行うことが出来る。
4,保護は、要保護者の年齢別・性別・健康状態などその個人又は世帯の実際の必要の相違を考慮して、有効且つ適切に行われる。
5,保護は、原則として世帯を単位として、その要否及び程度が定められているが、これに、よりがたいときには、個人を単位として定めることが出来る。
問題55 生活保護に関する次の文章の空欄A・B・Cに該当する語句の組み合わせとして正しいもを一つ選びなさい。
教育費所は、(A)が原則であり、保護金品は(B)、その(C)もしくは貢献員又は(B)の通学する学校の長に対して交付するものとされている。
A B C
1,金銭給付 被保護者 親権者
2,金銭給付 要保護者 親権者
3,金銭給付 被保護者 保護者
4,現物給付 被保護者 親権者
5,現物給付 要保護者 保護者
問題56 生活保護に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1,医療扶助は、金銭給付を原則とし、その医療は、指定医療機関に委託して行う。
2,指定医療機関の範囲は、病院と診療のみで、薬局は含まない。
3,指定医療機関の診療方針及び診療報酬は、健康保険の例による。
4,助産の現物給付を行うものとして指定された、助産機関に対しては、医療扶助基準の範囲内で診療報酬が支払われる。
5,医療機関の指定は、国賀開設した者については厚生省が主務大臣の同意を得て、又その他の医療機関については、開設者の同意を得て都道府県知事又は指定都市市長が行うとされている。
問題57 生活保護に関する次の記述のうち誤っているものを一つ選びなさい。
1,福祉事務所を設置していない町村の居住者の保護費は、国が4分の3、町村が4分の1を負担する。
2,指定都市の居住者の保護費は、国が4分の3、町村が4分の1を負担する。
3,居住地のあきらでない者の保護費は、国が4分の3,都道府県又は指定都市が4分の1を負担する。
4,市町村率の保護施設の設備費は、国が2分のT、都道府県が4分の1,市町村が4分の1を負担する。
5,社会福祉法人立又は、日本赤十字は率の設備費は、国が2分の1,都道府県又は指定都市が4分の1,設置者が4分の1を負担する。
問題58 生活保護に関する次の条文のうち空欄A・B・C苦いとうする語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
「被保護者は、収入・支出その他(A)について変動があったとき、又は居住地もしくは(B)に移動があったときは速やかに、保護の十式間又は(C)にその旨を届け出なければならない」
A B C
1,生計の状況 勤務先 福祉事務所長
2,生計の状況 世帯の構成 福祉事務所長
3,世帯の状況 勤務先 市町村
4,世帯の状況 世帯の構成 市町村
5,世帯の状況 勤務先 都道府県知事
問題59 生活保護に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,不服申し立ての制度が生活保護法に明文化されたのは、昭和25年に制定された現行生活保護法である。
2,保護の実施機関が行った、保護の処分の不服がある者が、都道府県知事に対して、審査請求をすることが出来る。
3,保護の実施機関が行った保護の処分取り消しの訴えは、当該処分の審査請求に対する裁定の前に、提起することが出来る。
4,審査請求に対して行った都道府県知事の裁定に不服がある場合、厚生大臣に対して再審請求を行うことが出来る。
5,生活に困窮する外国人については、日本国民に準じた保護を行っているが、保護に対する不服申し立ては認められない。
問題60 生活保護の最近(平成3年以降)の動向に関する次の記述のうち正しいものを一つ選びなさい。
1,被保護実人数は、依然として100万人を超えている。
2,保護率は、10パーミリ台で推移してきた。
3,医療扶助実人員が、生活扶助実人員を上回るようになった。
4,高齢世帯と疾病・障害世帯がそれぞれ全体の約4割を占めている。
5,母子家庭世帯は、全体の約2割をい占めている。
問題61 地域福祉とコミュニティーに関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 市町村社会福祉協議会が組織されたころには、名望有力者型のリーダーが中心になって活動していた「地域共同体」モデルの地域社会が多かった。
B 第2次・第3次産業の雇用労働者の核家族と兼業農家が混在する「伝統型アノミー」モデルの地域社会では、名望有力者型のリーダーが多い。
C 地元共同意識の強い地域社会では、社会福祉協鑛会にも行政伝達を得意とする役職有力者型のリーダーが多い。
D 「個我」モデルの地域社会においては、住民の権利意識が強いために行政への要求運動は活発になり、組織活動家型のリーダーを輩出した。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 C D
問題62 地域福祉計画及び老人保健福祉計画に関する次の記述のうち、適切なもの の組み合わせを一つ選びなさい。
A 「地域福祉計画」は社会福祉事業法により、「老人保健福祉計画」は老人福祉法及び老人保健法により、それぞれ法律に規定された計画である。
B 老人保健福祉計画は、行政による在宅保健福祉サービスの供給計画であり、民間の地域福祉活動推進に関するものは含まれない。
C 社会福祉協議会が民間計画として取り組む地域福祉計画は、市町村が行政計画として取り組む地域福祉計画と相互の役割と機能を理解し、有機的な連携をとって策定されなければならない。
D 民間による地域福祉計画は、住民のニーズを掘り起こし、そのニーズの充足を目指して住民の自主的・主体的な福祉活動を中心にした活動・行動計画として策定するものである。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
問題63 小地域福祉ネットワーク活動の一般的な説明として、次の記述のうち、適 切なものに〇、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものをひとつ選びなさい。
A 住民による自主的活動だけではなく、ネットワークづくりの推進役・調整役として民生委員等が重要な役割を果たすとともに、個々のネットワークの中に必要に応じて保健・福祉専門家等が適切に参加する。
B 住民が要援護の高齢者、障害者の状態を理解し、問題を自らの力により解決するための活動である。
C 広く住民の参加を得ながら進められる小地域を単位とした地域福祉活動の形態の一つであり、生活支援を必要とする人びとを見守り、助け合うなどの援助活動である。
D 在宅福祉の中で重視されるのは、要援護者の地域における生活を支える上で、公的な在宅福祉サービスとともに、インフォーマル部門の支援が重要な役割を果たすことである。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 × 〇
2 〇 × 〇 〇
3 〇 × × 〇
4 × 〇 〇 ×
5 × × 〇 ×
問題64 在宅福祉サービスに関する次の記述のうち、正しいものに〇、誤っている ものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 市町村社会福祉協議会は、社会福祉事業法によれば、在宅福祉サービスの企画と事業実施を義務付けられている。
B 在宅介護支援センターには、社会福祉士等のソーシャルワーカー若しくは保健婦、また介護福祉士若しくは看護婦を配置することとされている。
C 在宅福祉サービスの一つであるホームヘルプサービス事業の費用の2分の1は、国が負担している。
D 老人保健福祉計画の内容として、在宅福祉サービスの中に食事サービス(給食サービス)を含めなくてはならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 × ×
2 〇 × 〇 ×
3 〇 × × 〇
4 × 〇 〇 ×
5 × × 〇 〇
問題65 ホームヘルプサービスに関する次の記述のうち、正しいものに〇、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 高齢者に対するホームヘルプサービスが、国庫補助事業として制度化されたのは、昭和37年であり、当時は要保護階層を対象としていた。
B 身体障害者に対するホームヘルプサービスは、重度の障害のため日常生活を営むのに支障がある身体障害者の家庭を対象にして、昭和42年に法によって創設された。
C 平成元年度からホームヘルプサービスは、費用負担区分の決定を除き、サービスの派遣世帯の決定について、社会福祉協議会などの社会福祉法人のほか、一定の要件を備えた民間事業者
にも委託できるよう制度化された。
D 平成3年度から基幹的ヘルパー(主任ヘルパー)が導入され、看護婦、ソーシャルワーカーと連携し、チームでサービスを帝京する方式が創設された。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 × 〇
2 〇 〇 × ×
3 〇 × × 〇
4 × 〇 〇 ×
5 × × 〇 〇
問題66 全国社会福祉協議会の調査によれば、基本的に会員制を採り、有償サービ スを提供する民間の非営利団体を一般的に住民参加型在宅福祉サービス団体というが、この団体の最近の動向に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせ
を一つ選びなさい。
A 住民参加型在宅福祉サービス団体の中では、近年、特に市町村社会福祉協議会の占める割合が増加している。
B 各団体は規模が異なるものの、1団体あたりの担い手の人数は、住民の自発的な互助団体が最も多い。
C 農業協同組合や生活協同組合といった、法人格を持った団体も増えてきている。
D 福祉公社は、広域性がないため、法人格を取得していない。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
問題67 市町村社会福祉協議会に関する次の記述のうち、社会福祉事業法第74条 に規定されていないものはどれか。該等するものを一つ選びなさい。
1 社会福祉を目的とする事業に関する調査及び総合的企画を行うことを目的とする団体である。
2 その区域内における地区社会福祉協議会の相互の連絡及び事業の調整を行うことを目的とする団体である。
3 その区域内において社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者の過半数が参加するものでなければならない。
4 社会福祉事業を経営する者から参加の申出があったときには、正当な理由がなければ、これを拒んではならない。
5 関係行政庁の職員は、その役員となることができるが、役員総数の5分の1を超えてはならない。
問題68 福祉活動専門員に関する次の記述のうち、正しいものに〇、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 任用について特に資格要件はないが、人格が高潔で、社会福祉んお増進に理解と熱意を有していなければならない。
B 法人格を有する市区町村社会福祉協議会に設置される国庫補助職員である。
C 職務内容は、民間社会福祉の増進に関する調査、企画、連絡・調整、広報その他の実践活動の推進である。
D その職務内容からコミュニティワーカーとして位置付けられる。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 × 〇
2 〇 × 〇 ×
3 × 〇 〇 〇
4 × 〇 × 〇
5 × × 〇 ×
問題69 民生委員に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 民生委員の配置については、自治体の人口規模によって異なっており、特に人口規模の小さい自治体ほど、民生委員一人の配置基準となる世帯数が多くなっている。
2 民生委員は、厚生大臣が定める区域ごとに、民生委員協議会を組織しなければならない。
3 民生委員制度の根拠法は、社会福祉事業法であり、それに基づき厚生大臣が民生委員を委嘱する。
4 民生委員の推薦を行う民生委員推薦会は、都道府県に設置されている。
5 民生委員の指導訓練に関する費用は、都道府県が負担する。
問題70 阪神・淡路大震災における災害救助に関する次の記述のうち,事実として適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして
正しいものを一つ選びなさい。
A 災害救助法によって,被災者への支援として避難所・応急仮設住宅の提供、救援物資の支給などのほか,遣体の処理・埋葬,倒壊家屋の撤去などが行われた。
B 社会福祉施設は,地方公共団体と同じように,被災者の経済的山窮を緩和するための「義援金」を公募し,配分する業務を行った。
C 社会福祉施設は,災害発生後,当該施設の人所者以外についても披災者に限り一時的に避難所として人所させた。
D 応急仮設住宅は,避難所と異なって,食事は出ないが,家賃は無料で入居できる施設である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ ○ ×
問題71 我が国における社会福祉援助技術の理論の発展に寄与した人物とその著書や訳出書に関する次の組み合わせのうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 竹内愛二 ---『専門社会事業研究』
2 谷川貞夫 ---トレッカー(Trecker,H)の『ソーシャル・グループ・ ワーク原理の実際』の訳出
3 大塚達夫 ---パールマン(Perlman,H)の『ソーシャル・ケースワー ク問題解決の課程』の訳出
4 松本武子 ---『コミュニティ・オーガニゼーション概論』
問題72 社会福祉援助技術の発展に関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを 一つ選びなさい。
A アメリカでリッチモンド(Richmond,M)らによって体系化されたケースワークは、1920年代以降フロイト(Freud,S)の精神分析学の影響を受け、面接によるパーソナリティの治療を主な目的とするようになった。
B 第二次世界大戦中に、病院、軍隊などにおいて将兵や家族を対象とするレクリエーション活動を通じて、精神保健や心理分野の専門家と協働することによって、治療的グループワークが台頭することとなった。
C 1960年代のアメリカでは、、市民運動が活発化し。貧困問題、人種問題などの社会問題が激化するなかで、都市暴動などが発生した。このような社会問題に対して、必ずしも効果的な対応ができなかったソーシャルワークは、その、見直しを迫られることになった。
D 近年では、システム理論や生態学理論の導入など医学モデルの下に、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークの技術を統合した援助方法が盛んに用いられるようになった。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯×
2 ◯×◯×
3 ◯××◯
4 ×◯×◯
5 ××◯×
問題73 次の文章は、クライエント(利用者)の秘密保持に関する日本ソーシャルワーカー協会倫理綱領の規定である。空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして正しいものをひとつ選びなさい。
「ソーシャルワーカーは、[ A ]や関係者から事情を聴取する場合も、業務遂行上必要な範囲にとどめ、プライバシー保護のためクライエントに関する情報を[ B ]に提供してはならない。もしその情報提供がクライエントや[ C ]のため必要な場合は、本人と識別できる方法を避け、できれば本人の承認を得なければならない。」
A B C
1 クライエント---第三者----家族
2 家族-----------関係者----公共の利益
3 クライエント---第三者----公共の利益
4 家族-----------関係者----家族
5 クライエント---関係者----公共の利益
問題74 次の記述は、バイステックのケースワークの原則に関する説明である。誤っているものを一つ選びなさい。
1 ケースワークの7原則とは、個別化、自己決定、受容、非審判的態度、秘密保持、統制された情緒関与、意図的な感情表現である。
2 個別化の原則とは、利用者を人間一般とみるのではなく、特定の人格をもつ、かげがえのない存在として接するべきだという原則である。面接の前に利用者のケース記録をあらかじめ読んでおくことは、個別対応の助けとなる。
3 自己決定の原則とは、選択や決定の主人公は利用者本人であり、援助者ではないとするものであるが、利用者が、例えば、重度の意識障害などで十分な決定能力があるとは考えられない場合には、援助者が彼等の代弁者として選択や意思決定する場合もある得る。
4 受容の原則とは、利用者の長所や短所、建設的な態度や行動及び破壊的な態度や行動も含めて、利用者をあるがままに受け入れるということである。援助者がこのような態度を示すことによって、利用者は自己防衛本能から抜け出せることができるとされている。
5 意図的な感情表現の原則とは、援助者が利用者に対する自分自身の肯定的な感情はもとより。否定的な感情も意識的に表現するべきであるという原則である。利用者は、援助者の感情を察知することにより、利用者自身のしてよいこと、してはいえないことを理解できるとされている。
問題75 ケースワークにおいて重視されている概念に関する次の記述のうち正しいものに◯、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとし ト正しいものを一つ選びなさい。
A ワーカビリティとは、ケースワーカーがクライエントに対し専門職として支援する技能の総称をいい、動機づけ、能力、機会(サービス活用)の三要素からなる。
B 受理(インテーク)とは、利用者のサービス利用申請を受け付ける、いわゆる窓口業務のことであり、この段階では利用者の情報について、短時間に、簡潔に、聴取すべきである。
C 自己覚知とは、ケースワーカーが、自分の価値観や思考様式、情緒傾向等について知ることをいい、クライエントを先入観や偏見なく理解し、専門的対人援助関係を形容するためには不可欠の要素である。
D 受容とは、クライエントのあるがままの姿を受け入れ、社会の価値基準から逸脱したクライエントの行動の正当性を代弁することである。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯×
2 ◯×◯×
3 ×○×◯
4 ××○◯
5 ××◯×
問題76 社会福祉サービスにおけるグループワークの展開に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1 貧困者の多い地域に見られる青少年の問題行動には、生育環境や教育の影響によるところが大きいという考え方から、地域の改善と各種グループの活動を結び付ける援助の形態が発展した。
2 非行防止や児童精神衛生の運動のなかで、問題をもった子供に対する治療的グループワークが発展した。
3 最近のセルフ・ヘルプ・グループ活動の発展により、専門グループワーカーの役割とその有用生に疑問が投げかけられている。
4 痴呆性老人や精神障害者の分野では、回想法やSSTなどを導入してグループワーカーの援助の可能性を拡大している。
5 民主主義の教育のためグループワークが有効であると考えられ、例えば戦後の日本への紹介の時期には、この点が強調された。
問題77 グループワークとケースワークとの関係についての次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A グループワークとケースワークのそれぞれの特徴から、ケースワークによってもたらされたよい効果は、グループワークにおいても同じくよい効果として生きてくる場合が多い。
B グループワークにおいて、「個人」に新しい問題や関心が発見され、ケースワークによる援助が必要となる場合があり、また、その逆の場合もあるようにケースワークとグループワークは相互にバックアップすることが必要である。
C グループワークにおいては、メンバーが様々な視点から意見を述べることが多いので、問題によってはケースワークよりもメンバーの問題解決が促進される可能性がある。
D グループワークにおいて、援助者とメンバーとの対人関係、メンバー同士の対人関係(仲間関係)、プログラム活動、社会資源の活用を援助媒体(手段)にしているが、これらはケースワークにはないものである
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯×
2 ◯○××
3 ◯×○×
4 ○××◯
5 ××◯○
問題78 グループ(集団)に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせをひとつ選びなさい。
A ばらばらだった個人が集団化していく過程をグループの発達というが、まず第一段階の特徴として「相互関係の対立と修正」が挙げられる。
B グループは、独自のものの考え方、行動、判断、対処などの仕方を作り上げていくが、これをグループの「基準」という。
C メンバーの感情や考えが自由に表現され、かつこれをグループ全体で受容できるような雰囲気をグループの「許容的雰囲気」という。
D 何のために、何を目指してグループに参加しているのかを常にメンバーがお互いに明確にしていくという「同調作用」がグループには必要である。
(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D
5 C D
問題79 グループワークに関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、プログラムの活動をどのように進行させ展開させるかについては、恒美メンバーの最大限の参加を得るようにつとめることが重要とされている。
B、当事者への援助を中心に行い、当事者の家族が集まっているグループなどは、通常対象としない。
C、準備的共感とも言われる「波長あわせ」は、準備期の援助行動以外には効果的でないとされている。
D、ある程度の期間にわたって継続するグループが多少であり、わずか2/3回忌か集まらないグループは対象とすることが出来ない。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯○
2 ◯×○○
3 ◯×○×
4 ○×××
5 ×○◯○
問題80 コミニティワークに関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、コミニィワークは、社会福祉協議会などの民間団体が用いる技術であり、社会福祉行政機関に用いる技術ではない。
B、コミティワークにおける連絡・調整技術は、慈善組織協会(COS)の時代から用いられてきたが、1990年代に入りインターネットの活用に変わった。
C、コミニティワークの展開では、情報発信・情報伝達・情報受信機能の充実が必要である。
D、地域の組織化技術は、住民の主体性・連帯性を強化するための重要な技術である。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯○
2 ◯×○○
3 ◯×○×
4 ○×××
5 ×○◯○
問題81 地域援助記述の歴史的発展について、年代別ニラ下手場合、次の組み合わせのうち、正しいものを一つ選びなさい。
A、1930年前後から、地域に散財している集団間の連絡・超瀬尾を行うための社会福祉援助活動が展開した。
B、地域社会に生ずる福祉ニーズに対して社会資源を調整し開発する(レイン報告)
C、集団の代表者を通じて各週団を協議させ、問題解決への共同行動を展開する(インターグループワーク説) D、地域の問題解決に向けて、地域住民を組織化し、それを通じて福祉社会作りを推進する。
(組み合わせ)
1,A B C D
2,A C B D
3,C A D B
4,C D A B
5,D A B C
問題82 地域の組織化・福祉の組織化に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1,財政の確立と効率化は、共に、福祉の組織の組織化の重要な内容である。
2,地域の組織化、福祉の組織化は、共に、「福祉コミニティ」の創造を目指す。
3,住民が主体となった地域の組織化を「どだい」にし、その上に福祉かが図られているが、組織のあるべき姿である。
4,福祉の組織化に有利な「社会福祉運営管理論(ソーシャルアドミストレーション)」は、当初は施設の運営管理に用いられていた。
5,全国あるいは都道府県段階の社会福祉協議会では、福祉の組織化にウェイトがかかり、市町村段階の社会福祉協議会では、地域の組織化にウェイトがかかる。
問題83 インターグループの技術に関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、代表者会議の代表に、各組織・団体の行動決定に強い影響力を持つ代表者が選ばれるようになった。
B、代表者会議では、各組織・団体の代表者の共同討議で問題結論が得られるよう、所属団体の立場を離れて個人的見解が重視されるようになった。
C、代表者会議では、あらかじめ各組織・団体にあった分担を計画しておき、了解が得られるように論議を行うようにする。
D、代表者会議に参加する各組織・団体に対するお互いの理解が促進されるようにする。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯◯×
2 ◯××○
3 ×○○×
4 ×○×○
5 ××◯○
問題84 地域援助活動における氷塊に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1,コミ・ティワークの活動評価にあたっては、活動の運営面から組織化の側面からとの二つの視点が必要とされる。
2,コミみゅにティワークの活動評価に当たっては、住民や当事者の参加を得て評価することが重要である。
3,コミニティワークは、個別援助技術や集団援助技術に比べ記録が困難であるので、活動評価に当たっては、記録以外の資料が重視される。
4,組織化の面からの活動評価には、リレーションゴール・プロセスゴール・タスクゴールの三つがある。
5,コミニティワークの活動評価は、消化委員会を組織して行うことが望ましい。
問題85社会福祉調査票における統計調査法の質問文の作成に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1,ダブルバーレル質問を避けねばならない。
2,仮説の検証するためには、回答者の自尊心を傷つける場合があっても許される。
3,キャリーオーバー効果は、福祉調査の場合はほとんど無視してよい。
4,ステレオタイプ化した用語は、イメージがふくらみやすいので、青少年の調査票には適している。
5,用語説明一覧を添付しておけば、専門用語など難しい言語を使っても良い。
問題86 事例調査法に関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A,事例調査法においては、調査目的によって最もふさわしい対象を慎重に運び出す必要がある。
B、事例調査では、観察法と自由面接法が資料収集の主要な方法となる。
C、単純観察法の参与観察法は、主観的でデータの客観性が乏しいので、最近では統制的観察法を用いる。
D、自由面接で面接指針を用意し、半指示的面接を試みたのが、リッチモンドとマートンの焦点面接法である。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯×○
2 ◯○××
3 ○×○×
4 ×○××
5 ×××○
問題87 社会福祉事業の運営管理に関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、社会福祉法人において、経営の債務の担い手は理事会であり、理事会の意志の決定に基づき、運営計画に作成し、それを実施するのは管理者(施設長等)の責務である。
B、社会福祉法人においては、管理者が理事会のメンバーとして参加することは、その立場以上矛盾することなどで、控えることが必要である。
C、社会福祉事業においては、ここの職員の能力向上が重要であるので、労働効率の向上や無駄の排除を考えることは、かえってマイナス効果を与えることになる。
D、社会福祉事業は、多くの専門職種によって運営されているが、それぞれの専門性を尊重し、体系的業務を組み立てることが望ましい。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯×○
2 ◯×○×
3 ○××○
4 ×○○×
5 ×○×○
問題88 社会福祉法人に対する税制上の特例措置に関する次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、利子・配当・利息などへの所得税は、課税される。
B、収益事業に関わる益金は、特別の事業を除いて課税される。
C、社会福祉事業の用に供する施設については、事業所税は課税されない。
D、社会福祉事業の用に供する土地については、土地税は課税されない。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯○○
2 ◯×○○
3 ○×○×
4 ×○○○
5 ×○××
(社会福祉技術援助技術・事例問題1)
次の事例とスーパービジョンの経過を読んで問題89から91までについて答えなさい。
(事例)
岩田一郎(仮名)さんは、74歳の男性で、特別養護老人ホームH苑に入所している岩田さんは、肥料店を営んでいる家で、二人兄弟の長男として育った。県立農業学校を卒業後、家業を継いで三〇歳で結婚し、一何二女をもうけた。岩田さん夫婦は、三女夫婦と孫二人と同居して暮らしていたが、岩田さんは、10年前に脳出血により右上下肢機能障害となり、さらに2年前に脳梗塞を起こし、車椅子での生活となった。
この施設に入所して半年になるが、入所当初ほとんど介助が必要であった排泄も時々介助すれば良い程度になり、リフトで行った入浴介助も、歩行介助により入浴ができるようになった。更衣は、相変わらず全介助であるが、食事は自立しており、車椅子を使って独力で移動できる。
岩田さんは、ADLはわずかながら向上したものの、軽い痴呆があるため他の利用者との関係を持つことが難しく、名前を覚えていて話しかけるような友人はいない。岩田さんは、家族の面会を心待ちにしている。家族もこの施設が同一市内にあるため、頻繁に面会に来ており、妻が訪れるほか、1週間に2回3女が定期的に面会に来ていた。しかし最近妻は、「こうなったのは、全てあなたが悪い」という口調で関わっており、賛助の面会時間も短くなり、食べ物だけを置いて帰ることが多くなった。
この施設では、月1回外部からスーパーバイザーを招いていろいろな形態のスパービジョンの機会を職員に提供しているが、その一環としての会議の処遇困難事例としての岩田さんのケー
スが提出された。
スーパービジョン
寮母から指摘された岩田さんの生活上の問題点は、岩田さんが1日中寮母室のカウンターの前にいて「よっちゃん(3女の名前)は何時くるの」「電話をかけてくれ」「家に帰る。」と繰り返して言うことであった。説明してもすぐに忘れるし、時に3女に電話をかけて貰っても、すぐに面会日を聞きにくる。そのほか、「飴をくれ」と行って来ることが多く、飴を渡しても又10分もすれば飴を貰いにやってくる。これらの要求に応えて貰えないと、大声で叫んだり、物に当たったりする。興奮しているときには、妻に会いたがることが多い。このようなときには、昼間は散歩やリハビリに連れ出して気分を変える。夜間は本人のなすがままに任せ、落ち着くのを待つ。会話をしながら落ち着くのを待つこともあるが、これらの対処は全てその場しのぎで積み重ねになっていない。
第2の問題点としては、岩田さんと他の利用者との関わりが考えられた。この施設で催される様々な集まりに岩田さんを誘っても、ほとんど興味を示さず、わずかに、習字など作品が出来るものについては1・2回参加したが、寮母がつきっきりで世話することが全体の業務に差しさえるため、継続することが出来なかった。岩田さんが他の利用者に声をかけるには、何かものを頼むときだけで、目はいつも寮母を追っている。
またもう一つの問題として、排泄の自立ができず、衣類やトイレを汚すことが多いことが挙げられる。
看護婦から指摘された問題点は、記憶障害(記名力・想起の低下)、言語表現の欠落による欲求不満の面会要求への転嫁、周囲への関心度の低下であった。
最後に生活指導員からは、岩田さんは左耳が難聴のためコミニュケーションを取る上で、弱点があること、帰宅願望が強いこと、生活意欲の低下が指摘された。
スーパーバイザーは、岩田さんのADLが向上していることをとらえ、職員が良いケアを提供してきた結果ではないかと、スーパーバイジーに問いかけた。その上で、繰り返す訴えについては話し合うことを提案した。特に、「言語表現の欠落による欲求不満」「コミニュケーションを取る上での弱点」という指摘がスーパーバイジーからなされたことを取り上げ、面会についての質問や飴を要求することの意味について討論させた。
問題89 面会についての質問や飴を要求することがなぜ繰り返して行われていたか。岩田さんの感情を分析について次の記述のうち、適切なものに◯、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、地方による記憶障害や難聴によるコミニュケーションの障害などのために不安定な状況が生じており、身近な寮母に田付を求めている。
B、質問や依頼という形式でのコミュニケーションによって、寮母に対して関わりを持とうとしており、期待しているのは質問編の答えや飴でなく、寮母が自分に関心を持ってほしいと言うことである。
C、家族が、自分をうとましく思っているという不安感のため、寮母の依頼心から無意識的に質問を持ってほしいと言うことである。
D、寮母の対応に腹を立てており、寮母の業務をわざとじゃまするために、意識して何回も同じことを繰り返している。
(組み合わせ)
ABCD
1 ◯◯○○
2 ◯○○×
3 ○×○×
4 ×○××
5 ××○○
問題90 利用者の生活上の問題は、複数存在し、ニーズは複数に絡み合っているのがふつうである。問題の構造を分析し、なにが一番先に解決すべき問題であるか判断しなければならないと言ったのはパールマンであるが、この事例も例外でない。幾つかあげられた問題への退所として一番先に着手すべきことは次のどれか最も適切なものを一つ選びなさい。
1,排泄の自立は、職員の業務にとって最も緊急の課題である。まず、排泄の訓練についてプログラムを立て、排泄の自立を実現することによって岩田さんの生活意欲を向上させる。
2,生活指導員が、まず家族と話し合いを持ち、岩田さんの問題行動を家族に理解してもらい、岩田さんにもっと受容的な態度で接する方法を教え、頻繁に長時間面接に来てもらえるようにする。
3,寮母が、利用者間の関係についてよく観察し、岩田さんと良い人間関係を結べそうな利用者を選定して、インフォーマル・ネットワークの形成を支援する。そのためには、岩田さんと特定の利用者が接触する機会をもてるよう、部屋が恵那ふぉまえもっての準備が必要である。
4,岩田さんが、カウンターに要求する前に、寮母側から積極的に岩田さん話しかけていき、信頼関係を形成することを目指す。そのために、寮母の中で岩田さんの担当者を決めて当面集中的に関わる。
5,岩田さんの問題行動に放り回される、無理な要求をするときは無視し、問題行動を起こしても取り合わない。もし、自宅に帰ろうとして施設を出ていった場合は、職員が後から付いて行き、疲れたところを見計らって施設に一緒に帰る。
問題91 この施設で行われたスーパービジョンに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A このスーパービジョンでは、最終的に処遇方針を決め、1ヶ月後の会議でその結果が報告された。このようなスーパーバイザーが利用者の生活向上に責任を負うスーパービジョンをライブ・スーパービジョン(live
supervision)という。
B このスーパービジョンでは、スーパーバイザーは依頼された外部の専門家である。社会福祉援助を提供する組織では、しばしば他職種の専門家に処遇方針について意見や助言を求めることがあるが、これはコンサルテーションと呼ばれる。スーパービジョンでは、スーパーバイジーはスーパーバイザーの指示に従わなければならないのに対し、コンサルテーションにはそのような義務的関係はない。
C このスーパービジョンでは、主に教育的機能と支持的(援助的)機能が重視され、管理的機能は副次的に位置付けられている。
D このスーパービジョンでは、スーパーバイザーがいきなり処遇方針に対する指示を出すことを控え、討論を提起している。また、異なった職種間での情報交換を行うなど、スーパーバイジー間のグループダイナミックスを活用する方針で運営されている。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○
(社会福祉援助技術・事例問題2)
以下の事例は、民間の福祉相談室における生活相談の初回面接の概要である。こ れを読んで、問題92から問題94までについて答えなさい。
〔事 例〕
A子、58歳の母親。クモ膜下出血による後遺症から片麻痺。必要に応じて車椅子使用。 保健婦が、リハビリ教室への参加を勧めたが拒否している。家族構成は、離婚した夫との間の子供、Y男(21歳・会社員)とM子(19歳・専門学校在学中)との3人。現在地に転居して1年未満。2人の子供は、母親の面倒をよくみるが、仕事や学校で日中は留守。 M子は夜間もス−パ−のアルバイトをしており、Y男も残業が多い。子供が帰宅するまで、A子は何をする気力も意欲もなく、一日のほとんどを寝て過ごす。M子はY男との相談の結果、母親A子を同伴して相談室を訪れた。
A子は、初婚の夫とは女性問題で離婚。再婚の夫は60歳のとき、交通事故が原因で入退院を繰り返した末、3年前に他界した。彼と死別するまで、A子はス−パ−でパ−トタイマ−として働くかたわら、夫の世話、子供たちのことなど、と苦労の連続であった。夫の死後、心労とショック等からクモ膜下出血で倒れた。それ以来2人の子供は、A子のために大変な思いをしている。A子は子供たちに「申し訳ない」との思いが先に立ち、何をする気力も意欲もなく悩んでいる。
A子は「この子は、まだ19歳よ。一日中、学校、アルバイトと忙しい思いをして、その上洗濯、炊事、汚物の処理、入浴の介助までしてくれる。親として有り難いことだけど、身の細る思いなの。入浴は大変なので、月に1、2度と遠慮しているけど・・・・」と、介護される者のつらさを語った。
このようにA子は、介護してくれる子供の好意に感謝しながらも、同時に、不安や罪障感などを持つという葛藤状態にあり、気力や意欲を喪失している。
M子は、「自分たちの人生も大切にしながら、母には、できるだけのことをしてあげたい。母自身が幸せでなければ、自分たちも幸せでない。こういう体になったからといって母の生活や人生がつまらないものであってはならないと思う。どうしたら母に気力を取り戻してもらえるか、途方に暮れている。せめて世代の近い話し相手がいれば、母の気持ちが晴れるのではないか」と、話した。
このようにM子は、自分の生活と母の介護を両立させたいと願い、さらに母の孤立化や孤独化を防ぐ具体的手段について悩んでいる。
問題92 無気力で意欲を喪失しているA子の問題の性質・原因を理解する視点として、次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 相談に訪れたのはA子とM子だけなので、Y男にも来所を促し、家族全体の状況を明確にする方がよい。
B A子は転居して間もないので、近隣関係が成立しておらず、友人、知人もいないことから孤立感がある。
C 無気力さ、やる気なさの原因についてA子自身がどのように考えているのか、また、問題解決に積極的に取り組む姿勢の有無についても問う。
D 子供たちの献身的な介護が有り難いけれども心苦しい、というA子の精神的負担の要因が、健康時の母親の役割意識にとらわれていることに着目する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○
問題93 相談室のソーシャルワーカーが取った対応について、次のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 地域の社会福祉協議会の所在地と電話番号を教え、A子の話し相手として、ソーシャルワーカーの知り合いのボランティアを紹介し、さらに、電話をしておくので事前に連絡をしてから行くように確約する。
B 健康上の相談もかねてリハビリ教室に参加することにより、同じような問題を持っている人たちとも交流ができ、精神的な支えになるのではないかとA子に教室への参加を勧める。
C 在宅福祉サービス制度の利用による子供たちの家事労働の軽減、A子の入浴回数増加といった具体的問題への解決法の存在にA子は気づかずにいる。そこで、その制度とサービスの種類、機能などについての情報提供をする。
D A子家族が情緒的に安定した生活を維持するためにも、A子及びM子がソーシャルワーカーに何を望み、またソーシャルワーカーがどの要望にどう対応可能かを一緒に考えてみようと促す。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 × ○ ○ ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○
問題94 民間の相談機関としてQOLの視点から、今後も援助を継続して展開するとすれば、有効な理論や方法はどれか。次のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 課題中心ケ−スワ−ク
2 ケアマネ−ジメント(ケ−スマネ−ジメント)
3 ネットワ−キング
4 エンパワ−メントアプロ−チ
5 行動変容(修正)モデル
(社会福祉援助技術・事例問題3)
以下はある特別養護老人ホームにおける議ループワークの事例である。
(事例)
K特別養護老人ホームでは、痴呆性高齢者を対照したグループワークを積極的に導入している。生活指導員が、痴呆性高齢者の施設における集団生活のメリットを生かす方法を見いだしたいと考えたのがきっかけであった。痴呆性高齢者と言うことから、最初は障害者の施設を視察し、検討することから始められたが、あまり参考にならなかった。そこで、いろいろな方法を検討し、結論としてグループワークを導入する方針を立てた。しかし実際にグループワークが実施されるまでには、それからまた1年もの時間を費やすことになってしまった。理由は、他の職員の同意がなかなか得られなかったのである。
他の特別養護老人ホームでもほとんど取り組まれておらず、最初は不安を感じながらのスタートであった。生活指導員が中心となって、入所者たちが出来そうなプログラム活動を考え、これらはグループ参加がある程度可能な人たちのためのものである。グループ参加が難しい人たちには、基本的には個人を中心にした活動を行っている。グループワークは、毎週月曜日から木曜日までの午前中に毎日45分行われている。プログラムは反復が多く、メニューは固定化しており、最近は組み合わせについて工夫している。
このようなグープワークは、入所者のみならず、職員の意識を大きく変えることとなった。職員がそれぞれの入所の可能性を着目するようになった。なにも出来ないと思っていた人が、グループ活動に参加できるようになると、それを見ている職員の態度に大きな変化が見られるようになった。あの人がこんなことが出来るようになったとか、ふだんの生活では見られないことを発見すると、自然な形で拍手するようになり、それが高齢者にも伝わるようになった。
問題95 グループワークの導入について、職員集団の同意がなかなか得られなかったののはなぜか、その理由を想定するとすれば、次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、グループワークを導入するには、職員の経験と技術が不足していると考えたから。
B、グループワークを導入することで職員の毎日の業務内容を見直さなければならないと考えたから。
C、グループワークを導入することで入所者の日課が過重になるのではないかと考えたから。
D、グループワークを導入しても、入所者の日常生活問題が解決するはずがなく、ましてや仲間意識など育つはずがないと考えたから。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ×
4 ○ × × ×
5 × × × ×
問題96 この事例も場合、このようなプログラム活動を導入するに際しての基本的考え方として幾つかの点が指摘できるが、次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1,このような繰り返しを基本とするメニューによって、メンバーは学習できることになり、新しく覚えることもできると言うことから、自信を持つことに基本的に期待できる。
2,このような繰り返しを基本とするメニューによって、メンバーに持続力や集中力が生まれることが考えられ、これによって行動上の問題が少なくなることも期待出来る。
3,このようなプログラム活動の中で、出来るだけバラバラな行動を帰省しても仲間意識を生むようにすることが基本となる。
4,このようなプログラム活動によって、メンバーに意識が生まれて、効果的に、変化をもたらす可能性が考えられる。そのためにはその人ににとって、グループぷが良いかをまず考えていくことが基本である。
5,グループに出席している時間に、メンバーはお互いに話をじっくり聞いたり、挨拶したりでき、そのことにより存在感を認識しあうことになる。
問題97 このようなグループワークの意識に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、グループワークを行う中で、充実感や仲間がいるという喜びからくる、情報の安定をもたらす。
B、グループワークを行う中で職員が身につけた技術を今後の日常生活にも生かせる。
C、グループワークを行うことは、痴呆性を含む精神障害の治療にきわめて有効である。
D、グループワークを行うことは、職員のストレス発散や気分転換に有効である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 ○ × × ×
5 × × ○ ○
問題 98 ボランティアコーディネーターのや役割や方法に関する記述のうち適切でないものを一つ選びなさい。
1,福祉施設からのボランティアの活動や受け入れ体制に関する相談にのる。
2,ボランティアに関する講座の企画・運営を行う。
3,ボランティアに関する情報を収集・分析し、関係者に提供する。
4,在宅訪問活動を行いたいと電話に応じて、ニーズを持つケースを紹介する。
5,ボランティアグループの穏やかな連絡会を作ることを支援する。
問題99 ボランティアコーディネーターが、N訓のケースに関するボランティアの支援体制を組織する上で探る方法に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、「在宅ボランティアの講座」修了者が、地区別に作っているボランティアグループのリーダーに協力を相談する。
B、何かボランティア活動をしたいと、1年前から登録していて現在まで活動していない人たちに依頼する。
C、最近定年退職し、毎日でも活動できる相談があった一人に依頼する。
D、曜日毎に朝・夕の送り、迎えに役割を分け、既存グループに呼びかけたり新たに募集する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
問題100 コミュニティワーカーであるボランティアコディネーターが 今後どのような行動をとるべきか、次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、障害者の自立支援にボランティアがどのように関わるべき化を考えるためのボランティアの研修会を開く。
B、地域住民を集め、このケースへの理解協力を訴える。
C、ホームヘルプサービスの改善や、素ルールバスなど通学の条件改善を取り組む。
D、いったん関わったケースなので、ボランティアコーディネーターが全責任を持って最後まで対応する。
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × ○ × ×
問題101 心理学史に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤ってるものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、心理学の研究は、大別してここの炉の働きの一般的法則を探求する方向と、個人差の解明を思考する方向に分けることが出来る。エビングハウスの記憶の研究は、後者に入られるものである。
B、防御機制は精神分析の代表的な理論の一つで、合理化・抑制・保障・容赦・置き換えなどは、この中に含まれる。
C、ビネーが主になって考案した知能検査は、第二次大戦中に大いに発達し、適用範囲が拡大した。
D、レウィンは、ゲシュタルト心理学はに属するものであるが、その研究は要求・情緒・パーソナリティの領域に及んでいる。
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○
問題102 感情の種種の相に関する次の記述のうち正しいものに○、誤ってるものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、狭い意味での感情は、美しい景色を眺め、楽しい音楽を聴く津言うような会館と汚れたものを見たり、腐敗したにおいをかいだときに生じる不快感を両極した、様々な中間状態を含んでいる。
B、気分は生起された対象がはっきりしないのが普通であるが、強度が非常に強く、不快極まりないいらだちのような興奮状態を引き起こすのが特徴である。
C、行きあり・恐れ・喜び・悲しみなどは日常用語では感情と言われているが、そのうち急激に生起するものを情緒または情動という。一般に要求と深い関係を持ち、身体変化や表情の変化を伴うものである。
D、道徳的・芸術的・宗教的など社会文化的な価値を持つ対象に向けられた反応を情操と呼んでいる。
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ × × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
問題103 知能と創造性に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,知能とは、学習または経験によって獲得していく能力や抽象的な思考能力、新しい環境への適応能力を意味し、「目的的に行動し、合理的に思考し環境を効果的に処理する総合的又は、全体的な能力」と包括的に定義されている。
2,知能は、年齢と共に発達し、18歳頃までには急速に発達、その後25歳ぐらいまでに緩やかに発達し、それ以降は平坦な曲線を描くが50歳以後は急激に低下すると言われてきた。しかし、近年文化的知識や経験に結びつく知能は、比較的高齢になっても維持すると言われている。
3,知的活動を提起する要因としては、死のうと創造性があり、多くの研究結果は、知能の高いものが必ず高い創造性を示すとは限らないと報告している。
4,創造性は、問題に対する機敏さ、嗜好の流暢性、嗜好の柔軟性、思考の機密性、独創性等々の能力が重要な要因になっている。
5,知能は、遺伝と環境によって定義され、血縁関係が濃いほど知能の類似性は高くなっている。一卵性双生児・二卵性双生児それぞれの知能の相関係数は差がない。
問題104パーソナリティに関する次に記述で間違っているものを一つ選びなさい。
1,クレッチマーは、臨床精神医学の立場から体格の性格との関連を求め、独自の型論と展開した。
2,パーソナリティを活動的・支配的・攻撃性など、幾つかの特性から構成されていると考え、個人間の際を諸特性それぞれの程度の差として、とらえようとするのが特性論である。
3,ゲゼルの学説の成熟優位性という。この立場では、発展に当たって生得的要因を重視ぜず、後天的な要因によって発達が促進されると考えている。
4,エリックソンは、乳児期から老人期までのそれぞれの時期に達成されるべき心理的課題を八つに挙げた。
5,ユングは、リビドーの奉公によって外向的な性格と内向的な性格とに分けた。
問題105 次の文章の空欄にそれぞれ右の語を入れた場合それぞれの組み合わせとして誤っているものを一つ選びなさい。
1,生体内部の生理的均衡状態を( )と言う。これが不均衡になるとその回復を目指して動因が発生する。−−−−−ホメオスタシス
2,生理的動因は( )と言われ、生命の維持あるいは主の反映のために不可欠なものである。−−−−−−−−−−−基本的欲求
3,マスローは、人間の動因には、( )があると考えた。−−−−−−階層性
4,( )とは、ある優れた基準を立てて、その基準に到達しようとする動機である。−−−−親和動機
5,労働が金銭・承認など外部からの報酬の為だけになされているならば、それは( )よるという。−−−−−−外発的動機付け
問題106 学習と記憶保持に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,バンデューラは、事例を観察することから、行動についての一般的ルールを見つけだすことによって学習が出来ると考えた。
2,ケーラーは、戌の回り道行動や、チンパンジーの棒を使用してのバナナ取りなどからの研究から、問題解決学習を唱えた。これは単なる試行錯誤による学習ばかりではなく、洞察学習と言われた。
3,学習は、図分の経験から生じるもので一過性のものではなく、比較的継続した行動の変容を意味している。この学習の最初の基点となった理論は、犬がメトロノームの音にによって唾液を出すことを確かめたパブロフの実証的研究によるものである。
4,人がものを記憶する過程は、情報を記号化し心の中に覚え込む記名、入力した情報を失わないように保持又は貯蔵、そして保持している情報を適切に取り出す検索などに区別される。
5,現代の理論では、記名は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の三つに区別されている、外界の刺激はまず感覚記憶の蓄えられるが、この記憶の容量は小さく、寿命は短い。次に情報は短期記憶に送られるが、この容量は大きく、リハーサルを繰り返せば保持していくことが可能である。
問題107 モレノの心理劇に関する次の記述のうち正しいものに○、間違っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A,心理劇は、示達性の回復を目指す集団療法です。
B、自発性は、心理劇理論の基礎概念であって、瞬時のその事態の応じた的確な行動が取れる能力である。
C、心理劇実施に必須の役割は、監督と観客である。
D、心理劇には、固定化した役割に安住する現代人の日常生活を反省し、一層創造的な生活へと態度の変容を促す機能がある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
問題108 高齢者に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A,知人の名前や身近にある品物の名前がすぐに思い出せないことは、ごく正常な高齢者にもよく認められる現象である。
B、知能を言語性知能と動作性知能に分けると、加齢によって衰退する程度が著しいのは、言語性知能である。
C、高齢になってから、身体的機能に障害が生ずると、知能やパーソナリティに影響を受けやすい。
D、高齢者のパーソナリティの変化の特徴は、わがまま・頑固・短期である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
問題109 次の文章の空欄 A B Cに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
サティアによると、家族心理過程は、(A)、(B)、(C)及び家族ルールの4つの要素から成り立ち、要素間の相互関連性から家族の行動が理解できる。
A B C
1,自己評価 コミニュケーション 家族システム
2,他社評価 メッセージ 交流システム
3,行動規範 症状処方 意志システム
4,自己主張 ダブルイバインド 情愛システム
5,現実吟味 リフレーミング 行動システム
問題110 行動療養に関する次の組み合わせのうち、誤っているものを一つ選びな さい。
1,認知的方法−−−−−−−−−−−動因操作法
2,オペラント的方法−−−−−−−−シェーピング法
3,レスポンデント的方法−−−−−−系統的脱感作法
4,オペラント的方法−−−−−−−−行動的セルフコントロール法
5,認知的方法−−−−−−−−−−−モデリング法
問題111 社会関係に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,ジンメルは、社会を個人間の心的相互作用と考えた。
2,ウェーバーは、内的結合の強弱によって、ゲマインシャフト関係とゲゼルシャフト関係とを分けた。
3,ミードは、役割の相互の関連として社会構造をとらえた。
4,モレノは、ソシオメトリーによる人間関係の調査研究を行った。
5,シュッツは、間主観的な意味世界の内在的な理解を目指した。
問題112 欲求に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,欲求には、生理的な医師生得的な欲求と文化的(社会的・心理的)ないし習得的な欲求の双方が含まれる。
2,上・乾き・呼吸・睡眠・排泄などの人間の生活維持に不可欠な生理的欲求を基本的欲求と呼ぶ場合もある。
3,社会的・心理的な欲求をも含めて基本的欲求ととらえる理論もある。
4,人間の欲求は、様々な方向性や、起源や、層位や、異変や、様相を持っているので、唯一の絶対的な分類は出来ない。
5,欲求の充足は、当人があらかじめ期待した主観的な目標の達成によるよりも客観的な目標の達成によることが多い。
問題113 我が国のどうに関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,国勢調査による5年間の総人口の変化では、1990年から95年までの期間は、我が国の第2次大戦後最も低い増加率となった。
2,1995年の国勢調査の結果は、およそ7人に1人が65歳以上の人口であることを示している。
3,1994年の人口の社会増加率を都道府県別に見ると、社会増加率が最も低いのは東京都である。
4,我が国の人口高齢化の進展は、ドイツやイギリスなどと比較しても非常に速い。
5,我が国の人口総数は、2020年頃をピークとして減少に転ずると見込まれている。
問題114 厚生省「国民生活基礎調査」で用いられる高齢者世帯の要件として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、世帯主が、65歳以上の全ての世帯である。
B、男65歳以上、女60歳以上のもので構成される世帯である。
C、男65歳以上、女60歳以上及び18歳未満の未婚の者のみによって構成される世帯である。
D、65歳以上の者が含まれる世帯である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × × ○
2 ○ × × ×
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × × ○
問題115 我が国における結婚に関する次の記述のうち正しいものを一つ選びなさい。
1,現在、女性の平均初婚年齢は、先進国では最も高い。
2,昭和10年代の女性の平均初婚年齢は、現在に比べて5歳以上若かった。
3,恋愛結婚が見合い結婚を上回るようになったのは、1970年代に入ってからである。
4,過去20年間に人口千年あたりの婚姻率は、低下の一途をたどっている。
5,現在、20歳代後半の女性の2人に1人は、未婚である。
問題116 社会的施設と地域社会との関わりに関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,施設は、日常の共同阿世活の産物であり、人々の社会的な活動の結果として生み出されてきたものもある。
2,地域社会は、日常の生活を営む上で共通に利用する手段としての諸施設を媒介として成立する関係にある。
3,諸施設の開設者や設置者は公共団体であり、維持管理者でもある。
4,諸施設の種類や内容により、それを中核として幾重もの生活圏域が形成されている。
5,近年では、地域社会作りとの関係で、施設の整備や配置計画などが進められている。
問題117 都市的生活様式の特徴に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1,人々の移動性が高まり、親族や隣人の関係が希薄化する。
2,匿名性や他人に対する向かんし・孤独感などが広がる。
3,各種サービスの提供は、行政や民間の専門的機関・施設が担当する。
4,各種専門的サービスは、地域特性に対応して特殊化する。
5,専門サービスを補完するものとして、住民の相互扶助活動が位置付けられる。
問題118 国民の中流意識に関する次の記述にのうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、中流意識とは、中流階級に属するという意識である。
B、中流意識が広まったのは、1960年代半ば以降である。
C、中流意識が広まったのは、所得水準が上昇したからです。
D、中流に陰りが見え始めたのは、1980年代後半からである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
問題119 先進諸国の社会変化の現状に関する特徴として適切なものを一つ選びなさい。
1,工業化の進展
2,自己組織システム
3,ネットワーキング
4,柔らかい個人主義
5,イデオロギーの終焉
問題120 1973年にOECDのプロジェクトにおいて使用されて以降、我が国でも広く用いられるようになってきた「総合社会政策」という考え方に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1,従来の社会政策には、一貫した理論と整合性が欠け、事後処理策の積み重ねとしての性格が強かった。
2,経済・社会・文化・環境などの異なったシステムの間の複雑な相互関連に関する認識の深まりを背景としている。
3,経済システムをも包含するトータルな社会システムの均衡ある発展を確保することが求められている。
4,国家による統制・管理・介入お呼びしどうを拡大するような社会を構築しようとするものである。
5,市場経済の機能を前提した上で、それによって充足されないニーズに対応する社会サービスを政府や民間の活動によって創出することを目指している。
問題121 次の記述のうち、日本憲法が定めていないものはどれか、該当するも のを選びなさい。
1、最高裁判所の裁判官の任命は、国民審査に付される。
2、両議院の議員は、国民の直接選挙で選出される。
3、条約の締結は、国会の承認が必要であるが、衆議院と参議院の間で異なる決議がなされたとき、国民投票に付される。
4、痴呆公共団体の長は、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民の直接選挙で選出される。
5、憲法改正は、各議員の総数の3分の2以上の賛成で決議され、国民投票に付される。
問題122 次の文章の空欄に当てはまる語句として適切でないものを選びなさい。
( )の規定は、国権の作用に対し、一定の目的を設定しその実現のための積極的な発動を期待する性質のものである。しかも、右規定のいう( )なるものは、きわめて、( )な概念であって、その具体的内容は、その時々における文化の発展の程度、経済的・社会的条件、一般的な国民生活の状況等と相関関係において、判断決定されるべきものであるとともに、右規定を現実の立法として、具体化するに当たっては、( )を無視することができず、また、多方面にわたる複雑多様な、しかも、( )な考察とそれに基づいた政策判断を必要とするものである。(堀木訴訟最高裁判所判決)
1、国の財政事情
2、憲法第25条
3、「健康で文化的な最低限度の生活」
4、高度の専門技術的
5、具体的で明確
問題123 日本国憲法における基本的人権は、自由権・社会権・参政権に大別さ れるが、次に基本的人権中、自由権であるだけでなく社会権として重要な意味をも
つものはどれか、正しいものを一つ選びなさい。
1、公務員の選定・罷免
2、職業選択権の自由
3、私有財産権の保障
4、思想及び良心の自由
5、生存権
問題124 「行政の根拠規定」に関する次の記述のうち、誤っているものを一切 選びなさい。
1、生活保護基準は、厚生省告示である。
2、公立老人福祉センターの管理を民間団体に委託する場合には、自治体の規則でこれを定めなければならない。
3、老人福祉行政についての厚生省通知は、地方公共団体に指針目安をもたらそうとする指導通達で法的拘束力はない。
4、公立保育所の保健福祉施設の「処務規定」は、条文の形を取る行政内規の一種である。
5、生活保護について厚生省からだされる通達には、内部立法的な拘束力がある。
問題125 「行政の個別行為」に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ 選びなさい。
1、保育所への、「入所措置」の決定は、「申請に基づく、行政処分」の一種とみられている。
2、「行政処分」の決定に先立つ法的な手段は、「行政手続き」と呼ばれる。
3、不実の申請その他不正な手段により生活保護を受けた者に対しては、刑事罰則がある。
4、養護老人ホームへの「入所措置」は、「職権に基づく行政処分」であり、行政不服審査法に基づく「不服申し立て」をすることはできない。
5、審査請求に対して審査庁がした裁決が係争中の取消しである場合、処分庁は、これに拘束される。
問題126 次の事項のうち、地方公共団体の議会立法法はどれか、正しいものを一つ選びなさい。
1、規則
2、政令
3、条例
4、省令
5、要綱
問題127 国家公務員が、その職務執行上故意又は過失により、違法に他人に損害を与えた場合の保障について、国家賠償法はどのように規定しているか。次の記
述のうち正しいものを選びなさい。
1、だれも賠償しない。
2、国が賠償するが、状況によっては国はその公務員に求償権を有する。
3、その国家公務員が補償する。
4、国とその公務員が連帯して補償する。
5、国が賠償する。
問題128 契約の分類に関する記述のうち、一つ選びなさい。
1、請負契約は、片務契約である。
2、賃貸契約は、双務契約である。
3、贈与契約は、無償契約である。
4、使用賃貸契約は、片務契約である。
5、寄託契約は、要物契約である。
問題129 後見に関する次の記述のうち、誤ったものを一つ選びなさい。
1、未成年後見人の職務権限の内容は、親権者のそれと同一である。
2、夫婦の一方は、禁治産者宣言を受けたときは、その配偶者が後見人となる。
3、後見人は、一人に限られている。
4、未成年後見人は、被後見人の利益に相反する行為をすることができない。
5、禁治産者後見人の場合はの後見人の職務権限の内容は、財産管理と法定代理に限られている。
問題130 次の事項のうち、相続財産に含まれるものに○、相続財産に含まれな いものを×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、被相続人の借地権
B、被相続人が締結した、生命保険契約で、相続人の受取人とした生命保険金
C、被相続人の金銭債務
D、被相続人の死亡退職金
(組合わせ)
1、○ ○ × ○
2、○ × ○ ○
3、○ × ○ ×
4、× ○ ○ ○
5、× ○ × ×
問題131 2000年までの我が国の老人保険事業計画に関する次の記述のうち 正しい組合わせを一つ選びなさい。
A 三大成人病である、癌・高血圧症・糖尿病の死亡率を低下させることを目標の一つにしている。
B 成人病は生活週間改善が最も基本的な予防策であることから、健康教育・健康相談等一次予防の充実をはかるとしている。
C 増加している肺がんの対策を進めるために、肺癌検診と精密検査の実施体制を飛躍的に充実させる。
D 増加している大腸癌の対策を進めるために、大腸癌検診を導入し精密検査の段階的拡大を図るとしている。
(組合わせ)
1、A・B
2、A・C
3、B・C
4、B・D
5、C・D
問題132 脳内出血に関する記述の内誤っているものを一つ選びなさい。
1、脳血管障害の中で最も頻度が高い。
2、危険因子としては、高血圧症が第一に挙げられる。
3、40〜50歳台に発病のピークが有る。
4、発病時意識障害を伴なくことが多い。
5、後遺症として、片麻痺が残ることが多い。
問題133 糖尿病に関する次の記述のうち、正しい組合わせを一つ選びなさい。
A、我が国の糖尿病は年々増加し、40歳以上の国民の10人に1人は有病者と言われている。
B、糖尿病には、インスリン依存型と、インスリン非依存型が有るが、後者は高齢者に多いのが特徴です。
C、人工透析患者の病因として、糖尿病性腎症は少ないが、将来は徐々に増加すると予想されている。
D、糖尿病の合併症で最も多いのは、糖尿病性網膜症からくる失明である。
(組合わせ)
1、A・B
2、A・C
3、B・C
4、B・D
5、C・D
問題134 末梢性ニューパチーの主要徴候に関する次の事例のうち誤っているも のを一つ選びなさい。
1、筋力低下
2、感覚鈍麻
3、深部健反射亢進
4、異常感覚
5、自立性神経障害
問題135 次の組合わせのうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1、脊髄小脳変性症ーーーーーーー失調
2、腰椎椎間板ヘルニアーーーーー座骨神経痛
3、パーキンソン病ーーーーーーー振戦
4、頚椎損傷ーーーーーーーーーー対麻痺
5、シャイ・ドレーガー症侯群ーー自律神経障害
問題136 成人期の精神保健に関する次の記述のうち、正しい組合わせのものを 一つ選びなさい。
A、最近はストレスとの関連で、サンドイッチ症侯群・燃えつき症侯群・キッチンドリンカーなど、新しいタイプの成人の精神病が増加している。
B、朝刊シンドローム・空の巣症侯群など中年期の精神障害では、抑鬱状態が主症状であることが多い。
C、鬱病・抑鬱状態の時は、自殺念慮・自殺企画が認められることが多く、自殺企画は、発病初期又は最も重要な時期に起こりやすいので観察を十分にする必要が有る。
D、昇進・栄転・子供の結婚・家の新築等、他から見てよい出来事であっても、本人に取ってはストレスの原因となることがあるので、中年期の精神障害では、発病前の状況把握も大切である。
(組合わせ)
1、A・B
2、A・C
3、A・D
4、B・C
5、B・D
問題137 精神分裂病に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤っているも のに×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、対人関係の障害と感情障害を基本的な障害とする内因性の疾患である。
B、幻覚と妄想を主症状とし、入院治療が必要な疾患である。
C、精神病院入院患者の60%を占める疾患である。
D、遺伝が大きく関与すると言う誤解が多いが、遺伝が関与するのは、ごく一部である。
(組合わせ)
1、○ ○ ○ ○
2、○ × ○ ○
3、○ × ○ ×
4、× ○ × ○
5、× ○ × ×
問題138 精神保健法及び精神障害者福祉に関する法律に基づく次の文章の空欄 A・B・Cに該当する語句の組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A とは、本人に病識が無く、しかも入院治療が必要な場合、精神病院長は、 B の同意に基づいて、 C の診察の上入院させることが出来る。
(組合わせ)
1、緊急入院 ・家族 ・精神科医師
2、措置入院 ・扶養義務者・精神保健指定医
3、任意入院 ・保護者 ・精神科医師
4、医療保護入院・保護者 ・精神保健指定医
5、緊急措置入院・保護義務者・精神保健指定医
問題139 リハビリテーション医学に関する次ぎの記述のうち、正しい組合わせ を一つ選びなさい。
A、障害をその治療対象にする。
B、医学的・生物学的レベルの障害を機能・形態障害(インペアメント)という。
C、家事援助動作は、ADLに含まれる。
D、発病後障害が確定してから治療・訓練が開始される。
(組合わせ)
1、A・B
2、A・C
3、B・C
4、B・D
5、C・D
問題140 次の記述のうち正しいものに、○、誤っているものに×をつけた場合、 その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、人口動態には、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の5事象が含まれる。
B、乳児死亡とは、生後1年未満の死亡をいい、出生千対の乳児死亡率で観察する。
C、妊娠満28週以後の死産と生後1週未満の早期新生児の死亡を合わせたものを週産期死産という。
D、年齢調整死亡率とは、集団の年齢構成の違いによって出てくる死亡率の差を除くため、基準人口を用いて修正した死亡率である。
(組合わせ)
1、○ ○ ○ ○
2、○ ○ × ○
3、○ × × ○
4、× ○ ○ ×
5、× × ○ ○
問題141 介護従事者の家族援助に関する次の記述のうち、適切でないものを一 つ選びなさい。
1、家庭における介護は、家族介護中心に展開されやすいので、家族全体を援助する視点が欠かせない。
2、家庭内の環境が不潔であったり、安全性に問題がある場合は、無理のない範囲で早期環境の整備を行う。
3、医療依存度の高いケースについては、家族とともに医療処置を行う。
4、社会からの孤立を防ぐため、近隣や周囲の理解が得られるように援助する。
5、家族の問題は、直接介護するばかりではないので、生活全体を把握し、問題点を明確にして専門職と連携してチームで関わる。
問題142 次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1、ボディメカニックスーーー腰痛の防止
2、ストレッチャーーーーーー移送
3、ウォーカーーーーーーーー歩補助具
4、ネブライザーーーーーーー吸引器
5、ガイドヘルプーーーーーー視聴障害者
問題143 老人訪問看護ステーションに関する次の記述のうち正しいものに○、 誤っているものに×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、訪問看護婦担当職員には、理学療法士が含まれる。
B、訪問看護担当職員は、主治医に訪問看護報告書を提出する義務がある。
C、利用者は、同時に2ヵ所のステーションから訪問看護を受けることができる。
D、ステーションは、利用者の同意を得て、市町村に必要な情報提供を行う。
(組合わせ)
1、○ ○ × ○
2、○ ○ × ×
3、○ × ○ ×
4、× ○ × ○
5、× × ○ ○
問題144 高齢者の排泄介助に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤って いるものに×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、肺尿障害のうち、介護上特に問題があるのは失禁である。
B、尿失禁のある人を訓練しても、排尿コントロールの見込はほとんどない。
C、排泄の自立ができなくなった場合には、自尊心を傷つけないように、心理面の配慮が欠かせない。
D、便秘が続くと食欲不振や、痴呆様症状を呈することもあるので、排便の状況を把握することが必要である。
(組合わせ)
1、○ ○ × ○
2、○ × ○ ○
3、○ × ○ ×
4、× ○ × ○
5、× × ○ ○
問題145 老人ホームでの介護に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤っ ているものに×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、寝たきり防止のため、テレビの前で過ごす時間を長くし、刺激を与えて生活にメリハリをつける。
B、介護の一歩は、新しい生活環境への早期適応である。
C、食事時間は、家庭生活と異なるので、介護職員の勤務時間に合わせるのはやもを得ない。
D、具体的な処遇計画を立て、介護実践をしながら、評価(バリュエーション)し必要な修正を行う。
(組合わせ)
1、○ ○ ○ ×
2、○ × ○ ○
3、○ × × ○
4、× ○ ○ ×
5、× ○ × ○
問題146 精神薄弱者の介護に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤って いるものに×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、利用者がその理解力の範囲で自ら、判断し決定するには困難が伴うので、介護者が積極的に判断して介護を進める。
B、利用者が何を伝えようとしているのかを理解し、受け止めるためには、一番身近にいて毎日介護している人(母親・父親・兄弟等)から介護の仕方について情報を得る。
C、利用者がどの様な障害を持っているか、その程度・特徴・日常生活など本人の全体像を理解しておく。
D、家族や利用者に信頼関係を築くことが重要であり、共感的態度で家族の話を根気よく聞く。
(組合わせ)
1、○ ○ × ×
2、○ × ○ ○
3、○ × ○ ×
4、× ○ ○ ○
5、× × ○ ○
問題147 在宅介護に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤っているもの に×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、器官カニューレを装着しているときには発声が困難なので、コミニュケーションの取り方に工夫が必要である。
B、在宅酸素療養忠の酸素ボンベや酸素濃縮器は、下記から少なくとも3メートル放しておく。
C、膀胱留意カテーテルを装着している人は、安静を保ち、体位交換を避ける。
D、人口膀胱を造設している人は入浴を避ける。
(組合わせ)
1、○ ○ ○ ×
2、○ ○ × ×
3、× ○ ○ ×
4、× × ○ ○
5、× × × ○
問題148 福祉用具に関する次の記述のうち正しいものに、○、誤っているもの に×をつけた場合、その組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、福祉用具を使用することにより、日常生活全体の自立が可能になる。
B、購入には、公的給付が受けられるものがある。
C、介護労力軽減のため介護者が使用する用具には、福祉用具は含まれない。
D、福祉用具の可否を判断する最良の方法は試用である。
(組合わせ)
1、○ ○ × ×
2、○ × ○ ○
3、× ○ ○ ×
4、× ○ × ○
5、× ○ × ×
問題149 意識を失うようなテンカン発作が生じた人に対する処置に関する次の 記述のうち正しいものの組合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A、できるだけ、すぐに抗テンカン薬を水で飲ませる。
B、回りの危険なものを取り除くか、又は危険な場所であれば、寝かせる。
C、箸やタオル等を口に噛ませる。
D、発作がおおむね10分以上続いたときには、救急車を呼ぶ。
(組合わせ)
1、A・B
2、A・C
3、B・C
4、B・D
5、C・D
問題150 高齢者に多い症状と関連のある事項に関する次の組合わせのうち、適 切でないものを一つ選びなさい。
1、腰痛ーーーー同一体位ーーーー体操
2、褥瘡ーーーー圧迫ーーーーーー座位
3、徘徊ーーーー不眠ーーーーーー説得
4、脱水ーーーー下痢ーーーーーー水分補給
5、失禁ーーーー尿意ーーーーーートイレ誘導
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