脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違い | ||
脳血管性認知症 | アルツハイマー型認知症 | |
特徴 |
・まだら認知症 ・急激に発症、段階的に悪化 ・認知の欠損 ・多発梗塞性認知症は高齢者に増加 |
・全般的認知症 ・緩徐な発症 ・初期症状は記憶低下や判断能力の低下 |
人格水準 |
・比較的保たれる | ・早期に低下 ・抑うつ、強迫的な人格変化を起こすことがある |
神経症状の有無 | ・手足が部分的に麻痺したりしびれたりすることが多い | ・初期には少ない |
危険因子 | ・高血圧、糖尿病などの生活習慣病 | ・近親者でアルツハイマー病発症 |
症状 | ・記憶障害、判断能力低下、性格変化、情動失禁、うつ病状、夜間せん妄など | ・記憶障害、見当障害、失語、失認、失行、妄想、幻覚など ・記憶、言語、視空間機能の欠損が続けて起こる。 |
検査 | ・CT、MRI、脳血流量 | ・CT、MRI、SPECT |
男女比 |
・男性が多い | ・女性が男性の2倍 |
認知症の原因となる病気 | |
慢性硬膜下血腫 | 頭を打った後しばらくしてから、脳内で出血した血の固まりが脳を圧迫するもの |
頭蓋内新生物 | 髄膜や脳の腫瘍によって認知症症状が出ることがあります |
正常圧水頭症 | 脳の脳室という場所に髄液という液が貯まるもの |
甲状腺機能低下症 | 甲状腺ホルモンが低下して認知症症状が出ることがあります |
ビタミン欠乏症 | ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸などのビタミン欠乏によるもの |
低酸素血症 | 心不全や呼吸不全、重度の貧血で血液中の酸素濃度が低下して認知症症状が出ることがあります |
電解質異常 | 血液中の電解質(ミネラル)のバランスが崩れて認知症症状が出ることがあります |