面接は教科書通りにはいかない
 

since:2011/12/25
lastupdate:2011/12/25

 
 本屋さんに行くと、面接対策の本がたくさん売っています。転職活動と並行して、採用試験の一部に関わっていたので、必然的に沢山の本に目を通しました が、どれもこれも似通ったものばかりでした。特に良くある内容は 以下の通りです。

【アピールのためのポイント】
・言葉のキャッチボールを上手くやる
・絶対にここに就職したいと思う
・落ち着く
・明るくハキハキと
・早口にならない
・簡潔明瞭に
・具体的なエピソードを交えて
・自信を持って

【面接ポイント】
・身だしなみを整える
・あいさつをきちんとする
・姿勢正しく
・面接官を見る
・言葉遣いに注意
・結論から述べる

 正直、こんなことは就職活動している学生であれば出来ていて欲しいことです。そんな基本的な面接のために姿勢については、どの本を買っても一緒ですか ら、わざわ ざここで細かいことをご紹介することは省略します。ただ、意外と多いんですよね、そういうことが出来ていない学生って。ホントかよって思えるようなエピ ソー ドも実はあるのです。

・金髪で面接に来院
⇒患者(利用者)と接するお仕事なので、採用は見送らせて頂きました。もうちょっと個性を尊重してくれる職場をさがしては?
・下を向いたまま、面接官と視線を合わせない。
⇒そこそこ他の試験成績は良かったのですが、視線を合わせてくれないのは…。人と接する仕事ですし。
・理念を丸暗記してきたようだが、噛みまくり。
⇒明らかに「付け置き場の受験」というのが見え見えです。緊張して噛みまくるのは仕方ないですが、いまいち気持ちが伝わってきません。
・質問に対して「はっ?」っと聞き返す。
⇒私もよく「はっ?」って言いたくなることありますが、面接場面くらいは「もう一度、質問をお願いします」と言って欲しかったな。
・少し意地悪な質問をしたらムッとする(ここ落ちたらどうするの?とか…)
⇒こっちはどんな反応をするかを見るために質問してますから冷静に。いちいちイラっとされては仕事になりません。

 さて、いくつかエピソードを出してみましたが、意外とやってしまいそうな失敗ですよね。こういった基本的なことを押さえるためにも基本的な本は一冊手元 に 用 意しておきましょう。どれも大差はないですがおススメの本は以下の通り。

  

 まぁこれであなたも「基本的な」対策は出来るでしょう。ただ、面接官はこのような本はもちろん目を通しています。新卒の方にとっては、面接官は少なくて も自分たちよりは社 会経験豊かな年長者なわけですからね。そこでもう一歩、踏み込んだ対策をしましょう。そのための本がこれです!



amazonサイト内の内容紹介には以下のように書いてあります。
今までの面接対策本は、むやみにいろいろ詰め込み過ぎている-転職の現 場に長く携わってきた私は、ずっとそう感じていました。
この本は、採用面接で「すぐ実践できること」だけを簡潔に書いています。持ち時間に応じて、「面接を磨く」方法は変わってきます。
10分しか時間がないのか、1時間あるのか、1日あるのか、1週間あるのか。持ち時間ごとに「やれること」を分けて書いています。
面接は、あなたが生まれて初めて経験する「商取引」です。想定問答集など役に立ちません。
ですからあえて、他の面接指南本ではまずお目にかからないような質問を「クイズ」のかたちで提示しました。
面接のみならず、あらゆる交渉で使える「本質」を埋め込んでいます。


 これ1冊で内定をもらえる!!というものではなく、少し面接について考えてみる本と言った感じです。時間に追われている時に読むというよりは、気分転換 のつもりで読む「読み物」として読むほうがいいかもしれませんね。


 さて、ここまで書籍の紹介が中心となりましたが、実際の面接なんてたかが15分〜30分くらいで何が分かるのか?ということです。確かに履歴書や面接 シートといった資料はあるものの、所詮は作り上げられた「作品」である履歴書から如何に本性を引き出すかということが必要になってしまいます。毎日、何十 人という患者を接している仕事をしていたって、こちらも緊張するのが面接ですし。面接は「結論から述べる」ことがポイントといろいろな本で書かれています ので、採用のための結論から述べましょう。

最大のポイントは「部下(同僚)として一緒に働こうと思える人かど うか」と いうことでしょうね。

 もちろん、その前提には基本的な面接のための姿勢があるでしょうけど。だからこそ、 ムッとするような意地悪な質問もしますし、面接当日は来訪してから試験終了までの様子もチェックします。仕事の失敗を指摘して毎回ムッとされたり、反論さ れていては成長も期待できませんし、受付であいさつ一つ出来ないような人とは働きたくないですから。
 では、具体的に、どのように一緒に働こうと思える人を演じるか?
 それは…自分で考えて下さい。どうせ着飾って就職できたとしても、そのうち化けの皮が剥がれて居づらくなったり転職したくなったりしてしまいますから ね。相手が受験生を見るのと同時に、こちらも面接官の下(または一緒に)働きたいと思えないような職場では上手くいきません。
だからこそ、自分自身で考えていくことも大切なのです。ただ、何もヒントを与えないのは申し訳ないので、私が今まで採用試験で受けた質問や私がする場合の 質問を 纏めてみましたので参考に…。

【よくある質問】
・志望動機は?
・あなたを採用してわが社が得をすることは?
・落ちた場合には、どうする?
・上司と自分の考えが異なっていたら?
・学生時代に印象に残った出来事と、そこから学習したことを教えてください。
・社会人になるにあたって心構えは?
・希望しない仕事を命じられたら?
・知人から仕事に関する秘密を教えて欲しいと言われたら?
・約束があるのに急に残業を命じられたら?
・働きやすい職場ってどんなところ?
・仕事をする上で何が必要だと思う?
・苦情にはどうやって対応するの?
・趣味は?
・普段行っている運動は?
・好きなスポーツは?
・今まで一番楽しかったことは?
・休日は何をして過ごしますか?
・新聞には目を通していますか?
・最近、興味をもったことは?
・最近読んだ本の感想は?
・健康のことは?
・お酒はどの位飲むの?
・長所は?
・短所は?自分で改善したいと思ってるの?具体的にエピソードある?
・気軽に人と親しくなれる?
・好きな言葉はなんですか?
・将来、どのような人になりたいと考えていますか?
・人とコミュニケーションとるとき何に気をつけてる?
・友人にどんなふうに見られてると思う?
・友達の中で自分はどんな役割なの?
・あなたにとって親友はどのくらいいるの?
・親友ってどんな存在なの?
・友人と付き合う上で大切なことは?
・苦手なタイプの人とはどんな人?そしてどう接するの?
・これだけは他の人に負けないと自信をもっていることは何?
・自己啓発のためにしていることは?
・何かボランティアをしている?
・好きなタイプ、嫌いなタイプは?
・月何冊本を読む?
・社会福祉士または精神保健福祉士に合格する自信はある?


一 言答えたからって安心していると、さらに深く突っ込まれますのでその対策もお忘れなく!!