統合失調症の正しい理解@



○この病気は特別な病気ではありません。
 この病気は躁鬱病と並んで代表的な精神疾患です。発症率はおよそ1%で100人に1人の割合で発症するといわれています。


○この病気は「脳」の機能障害です。
 この病気は、様々な刺激を伝え合う神経のネットワークにトラブルが生じる脳の病気です。

 ・現実を正確に判断する能力の低下
 ・感情や意欲のコントロールが出来なくなる
 ・適切な対人関係を保つことが困難になる
 ・外からの刺激に迅速かつ正確に対応できなくなる


○この病気は治療可能な病気です
 近年、この病気に対する研究の進歩、様々な治療薬の開発により、この病気の治療は飛躍的に進歩しています。

 ・精神疾患の一つで不治の怖い病気ではありません。
 ・薬によって治療は可能です。
 ・最近では入院だけでなく通院でも治療が可能な場合があります。

 この病気にかかっても、早期に専門医の適切な治療を受ければ、多くの患者さんは社会復帰することが出来ます!!


○思春期〜青年期に発症するケースがほとんどです。
 発症年齢は10代後半〜30代頃までが最も多くなっていますが、それ以外の年齢でも発症することがあります。


○発病までの一般的な経過
 日常生活におけるありふれたストレス⇒生まれながらの素因(ストレスに対する脆弱性、神経の繊細さなど)+環境⇒脳内の神経伝達物質の異常⇒発症


○ご家族に理解していただきたいこと
 上記でもご説明したように、この病気は複雑な要因が絡み合って発症します。

 育て方や家庭環境が原因で病気になるわけではありません!!