誰もいないはずの十三号房から

　　　夜な夜な聞こえる啜り泣き

　ねじりん棒に、夜の慰み者と、相次ぐリンチに耐えかねて

　　　首をくくったあの人の、血も凍るよな呻き声が

　　　　　今夜も暗闇に谺する

　躯の中には何人もの名もない囚人たちがいて

　　　娑婆に出る日を巡って、いつも殺し合いを演じてる

　生き延びた人格は最強の蟲となり這いいずる

　　　それこそが真実のわたし・・・