■アダムの歴史■〜2代目・談〜


お店を始めたのは母で、オープンは昭和27年です。

当初は紳士服の専門店でした。

その頃、父は南京町で食材店をしていました。うちは中国人なんですが、昔から中国人は三種の刀といって、洋裁店・料理店・散髪屋さんを営む人が多かったんです。

終戦後の南京町は今のような観光地ではなくて、一歩中に入ると出て来れないような場所でした。較べると商店街はきれいな通りでしたね。

昭和55年に今のように改装するまでは木造二階建てで、昔は他もそんな店が多かったように、生活の場がすぐ隣り合った店でした。常に店員が5、6人はいないとまわらない状態でしたから、住み込みの従業員もいましたし。

今でこそのんびりしていますが当時は賑やかでしたよ。地方から就職の為に神戸に出てきた人や、デザイン学校の学生さんもいましたね。
ここで出会って結婚を機に退社する人もけっこういました。

婦人服を扱うようになったのは改装してからです。

現在、地下の紳士服で3代目が修行中。
中一階では、婦人服を2011年に廃業し、新たに飲茶カフェを運営。
娘婿がその上の3階で整体の治療院をしています。