お 説 教 集

 

2008年12月21日  

あなたは身ごもって男の子を産む
(福音朗読主題句 ルカ1・31より)


ロワゼル神父様


私たちには信仰の先生と呼ぶべき人がいます。
それは神の前にへりくだり、その御心を斟酌したイスラエルの王ダビデであり、
キリストに従ったパウロ、マリアもそうです。
私たちは彼らの信仰から学ばなくてはなりません。

一方、信仰が薄れ、教会に来なくなった人たちがいます。
どうして祈りをせず、教会から遠ざかってしまったのでしょうか。
この人たちのことを考えると、とても残念です。

信仰の光で自分の人生を照らすことができるのに、
神にゆるしを求めることができるのに、それができない。
かわいそうだと思います。

イエス様は信仰生活、宣教について、種まきにたとえています。

「聞きなさい。種をまく人が種まきに出ていった。
まいていると、ある種は道端に落ちた。
すると鳥が来て、その種を食べつくした。
ほかの種は土が多くない石地に落ちた。

すると、土が深くないのですぐ芽を出したが、
日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
ほかの種は茨の中に落ちた。
すると、茨が伸びて作物をふさいでしまったので、実を結ばなかった。

また、ほかの種は良い地に落ちた。そして芽を出し、
成長して実を結び、三十倍、六十倍、百倍にもなった」。
(マルコ福音書 4章3〜9節)

農夫はいつでもたくさんの収穫を願って種をまきます。
たくさんの収穫があることを信じて種をまきます。

無駄だと思えるようなときがあっても、
農夫はひるむことなく種をまきます。
その信頼は、いずれ時が来れば、
必ず豊かな収穫で報いられることを知っているからです。

いまの社会では、みんな気が散ることばかりやっているように思います。
偶像がいっぱいです。

情報社会などという言葉を使わなくても、
見るもの、聞くものがいっぱいあります。
しかし、自分の心を、本当に満たしているものは、どこにあるのでしょうか。

クリスマスと年末年始の季節は楽しい季節。
しかし、楽しみが喜びにならなければ、
結局、むなしさが残ります。特に、クリスマスはそうです。

クリスマスはキリストの誕生の祝日。
クリスマスは、神様の私たちへの愛をお祝いするときです。
だから、クリスマスには自分の信仰を確かめ、強くします。

神による日頃のお恵みに感謝し、
その恩返しをするということが、じつは“贈り物”なのです。
つまり、キリストを通して、
神とつながっていること、それこそが贈り物なのです。

(今回は、HP管理人による要約)


(文章については、特別に神父様からHP掲載の許可をいただいておりますが、テープおこしの段階などで、管理人の判断により修正を加えております。お説教録音テープの聴取が困難なときなど、文の省略もありますので、あらかじめご了承下さい)

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