畳は呼吸をしています。湿気の吸放出によってお部屋の湿度を40パ−セント前後に保つ機能があります。ですから、畳の上にじゅうたんやカ−ペットを敷くと呼吸できなくなり又ダニの発生率も高くなります。 しっかり手入れをしてやれば長くご使用いただける素晴らしい敷物です。 |
たたみの拭き掃除について | まずお部屋の風通しをよくして、ぞうきんを固くしぼって余分な水分を畳表に吸収させないようにしてください。水分が多いと畳表の艶がなくなったり黒ずんだりする原因にもなります。特に畳替えをされた直後は乾拭きして下さい。また昔ながらの茶殻をまいて、ホウキで一緒に掃きとる方法も茶葉の持つ殺菌効果がありとても有効です。茶殻の水分は適宜にして行って下さい。 |
家具などの置き跡について | 畳のへこみは適度に霧吹きをして、濡れタオル(出来れば手ぬぐい)をあてアイロンをゆっくりかけて下さい。 |
畳干しについて |
年に1回は畳を裏干しされると畳床(ワラ)が乾燥し、より長く使用して頂けます。また乾燥させることで畳床本来の湿気の吸放出効果を回復することが出来ます。しかし屋外への持ち出し等大変手間のかかる作業ですので簡単な方法として、畳の短い畳縁のついていない部分の下に空き缶を立てるなどして片側だけ持ち上げ風を通すだけでもかなり効果があります。畳を持ち上げる場合は縁と縁の間にマイナスドライバ−を差込み斜めにしてあげると持ち上がります。ただしあまり縁際で行うと畳縁が裂けることがありますので、3〜4cm差し込んで斜めに持ち上げてください |
こんなときは? | |
インクをこぼしたら | まずインクをティシュなどで吸い取り、中性洗剤で拭き、乾いた布でたたくように拭きその後ブラッシングしてください。 |
タバコの焼け焦げ | タバコなどの焼け焦げはセロハンテ−プなどで穴を大きくしないようにしてください。また大きさに もよりますが、畳店に依頼されると穴を目立たなく加工してくれます。ただし有料になります。 |
カビが発生したら | まずブラシをかけて掃除機でカビを丁寧に吸取ります。次に消毒用アルコ−ルを噴霧するか、綺麗なぞうきんにしみ込ませ丁寧に拭きます。これでカビ菌の殺菌が出来ます。その後は換気をこまめに行い乾燥させます。カビの発生は湿度と気温が大きく作用します。湿度70%以上気温20度以上でカビの繁殖が活発になるとのデ−タ−があります。とにかくお部屋の換気をこまめにしてください。またエアコンのドライ運転や除湿機の使用も効果的な方法です。特に梅雨時期は湿度計を置くなどして、室内の湿度コントロ−ルが重要です。 |
この写真はカビが大発生した畳です。写真のようにタワシで畳の目に沿って表面のカビを除去します。このままだと畳表の表面だけ綺麗になり、裏側にはまだ大量のカビがあります。そのままだとまたカビが出てきます。ですから表面の処理が済んだら、消毒用のアルコ−ル(商品名 消毒用エタノ−ル)を均一に散布、又は塗布して殺菌をしましょう。こうする事で再発を予防できます。換気の良い条件で行ってください |
|
ダニが発生したら | ダニは温度、湿度、餌の条件が揃った時に大量発生します。お部屋の風通しを良くしたり、こまめに掃除することで防げます。 畳干しも有効な手段です。また室内やベランダに観葉植物などを置かれている場合、ダニの住処になることがありますので気を付けてください。 |
その他の虫について | カビが発生するとカビを餌にするいろんな虫が寄ってきます。代表的なものにチャタテ虫がいますが、人には無害ですが大量になると気持ちのいいもではありません。早めにカビ(エサ)を除去することで防げます。 |
何もしないのに畳が敗れたりその周辺が湿っている時は要注意! | |
シロアリ被害の可能性があります。湿気の多い部屋や水周りに隣接した部屋は特に注意が必要です。特に夏場、羽ありが網戸に沢山集まるようでしたら床下のチェックが必要です。シロアリは畳も食べます。わら床、建材床のどちらでも可能性があります。床下の換気口を塞いでいませんか、もし塞いでいればすぐに取り除いて風が通るようにしましょう。当店ではシロアリ駆除の取次ぎもいたしますのでお気軽にご相談ください。 |