全日本一万局よみうりアワード達成
   
よみうりアワード終了
2020/12/31 
JARL全日本1万局アワード
2021/04/01開始
よみうり1万局のときのエリア指定が無くなりました。 あとほ殆ど同じです。
詳細はJARLのアワード規定を参照してください。
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よみうりアワード
合格通知
 
2011年6月21日付     第400号     読売新聞東京本社
提出したテーマ局の構成  
 テーマ局はすべて一万局構成に含めている。
 3.5MHz  WAJA 

 7  MHz   WAJA 


21MHz  WAJA 4
(予備 50MHz 3種)  合計 WAJA 
12
提出した一万局の構成
 エリア内外とも重複はない。
 1エリア     
1,392
 2エリア     
1,298
 3エリア     
1,363
 4エリア       
936
 5エリア      
521


6エリア    1,099
7エリア    
1,249
8エリア      
847
9エリア     
508
0エリア      
787局  合計10,000
提出までのエリアごとQSL保有数
 エリア内の重複はない。
 1エリア     6,077枚
 2エリア     1,642枚
 3エリア     1,639枚
 4エリア     1,089枚
 5エリア       584枚


6エリア    1,337枚
7エリア    1,581枚
8エリア      958枚
9エリア      557枚
0エリア      965枚  合計15,551枚
(重複なし)
提出までのバンドごとQSL保有数
 バンド内の重複はない。
 7   MHz   10,457枚
 21  MHz     2,736枚
 50  MHz    2,572枚
 3.5 MHz    2,033枚
 430 MHz    1,974枚
 
144  MHz 1,248枚
28   MHz   586枚
18   MHz   519枚
1200 MHz   335枚
24   MHz    85枚
1.9   MHz    4枚 合計22,549枚
(重複あり)
提出までのテーマバンドのQSL保有数
 各県のバンド内は重複なし(50MHzは参考資料) 

県番号 県 名 3.5MHz 7MHz 21MHz 50MHz 備 考
01 北海道 76 709 388 91   
02 青 森 12 136 40   
03 岩 手 52 236 31 19   
04 秋 田 24 167 20 50MHz最少 
05 山 形 24 146 13 23   
06 宮 城 69 279 23 43   
07 福 島 76 337 38 95   
08 新 潟 91 414 12 31   
09 長 野 94 396 28 44   
10 東 京 137 642 81 357   
11 神奈川 117 636 66 267   
12 千 葉 91 430 44 163   
13 埼 玉 125 548 98 340   
14 茨 城 95 395 79 166   
15 栃 木 70 228 107 159 ホームさくら市  
16 群 馬 59 236 19 82   
17 山 梨 37 344 11 40 21MHz最少  
18 静 岡 69 418 38 71   
19 岐 阜 45 275 23 11   
20 愛 知 100 555 78 44   
21 三 重 26 229 38 12   
22 京 都 26 230 44   
23 滋 賀 24 140 19   
24 奈 良 21 160 34   
25 大 阪 50 427 118 25   
26 和歌山 16 132 23   
27 兵 庫 94 425 129 41   
28 富 山 34 170 17   
29 福 井 29 182 17   
30 石 川 39 183 23   
31 岡 山 43 231 62 26   
32 島 根 26 121 31 12   
33 山 口 20 134 91 51   
34 鳥 取 15 97 19   
35 広 島 45 297 130 64   
36 香 川 16 124 43 20   
37 徳 島 13 105 21   
38 愛 媛 29 146 60 23   
39 高 知 14 127 44 12   
40 福 岡 23 222 146 81   
41 佐 賀 10 63 32 19 7MHz最少  
42 長 崎 18 103 68 38   
43 熊 本 15 141 66 47   
44 大 分 12 109 55 33   
45 宮 崎 87 58 30   
46 鹿児島 11 128 102 44   
47 沖 縄 88 61 25 3.5MHz最少  
 
アワード申請にあたっての協力者
  @土浦アマチュア無線クラブ様(JG1OSX局)
  AJH1UBK局(全日本よみうりアワード受賞者)
 
BJH1PRV局(全日本よみうりアワード受賞者)
    
申請書作成に使用したPCソフト 
  @ターボハムログ     JG1MOU局製作
  AHLAWD       JO2HPO局製作
  BExcel       マイクロソフト社
  CWord        マイクロソフト社
提出した申請用紙の原本
 左・・・テーマ局一覧表用 B4版 12枚使用
 右・・・よみうり・アワード交信局一覧表用 A3版 14枚使用     上段は事務局発行用紙で下段はその印刷例
   
   
審査に使用したQSLカード1万枚 
  @DVDケース6個使用
A1個のDVDケースを約8分割
B1分割は約200枚でポリ袋に収納
Cポリ袋の表面に下記を表記
   *エリアナンバー(1〜0)
   *エリア内の分割番号(1〜Max7)
   *QSL申請書番号(1〜14)
   *QSL申請書内配列番号(1〜Max735)
ポリ袋表記例
  7−2   エリアナンバー+エリア内分割番号
 10−208 始/申請書番号10+配列番号208
 10−410 終/申請書番号10+配列番号410
        
合格通知書  
 
新聞掲載記事(読売新聞)
 
全日本一万局のルール概要
 1万局一括申請の場合(アワード)で、A証・B証・C証はこの限りではない。
 下記の説明には規約にない部分も含んでいるので注意すること。
 必ず規約(規定書)を「よみうりアワード事務局」から取り寄せること。
(1)申請条件
 *自局の交信地は同一エリア内とする。
 *同一局であっても複数のコールサインでの合算はできない。オンリーワン。
 *社団局はアワードの申請をすることはできない。JA1Y○▲・JA1Z○▲等。
(2)テーマ
 *12種(組)のWAJA(全都道府県交信)を得る。ただし、1バンド4種までとする。
 *相手局のQTHを明記する。市・区・町・村までの記載を最低条件とする。
 *移動局のコールサイン末尾に/1、/5等を付記する。
(3)1万局
 *JARL発行のコールブック順に記載する。
   記入順序
    1エリア 2エリア 3エリア 4エリア 5エリア 6エリア 7エリア 8エリア 9エリア 0エリア
 *一つのエリアのQSLカード数は最低500(5%)、最高1500(15%)とする。
 *移動局のコールサイン末尾に/1、/5等を付記する。
   記入例
    JA1QRP/5  JA2QRZ/5  JA3QTH/3
 *各エリア内で移動局を含む場合もコールブック順とする。
   5エリアの記入例・・・下記の順とする。
    1エリア/5 2エリア/5 3エリア/5 4エリア/5 5エリア 6エリア/5 7エリア/5 8エリア/5 9エリア/5 0エリア/5
 *テーマ局にも使用した場合、コールサインの頭にを付記する。
   記入例
    JA1QRP  ○JA2QRZ/1
 *1万局はすべて異なる局で構成する。(移動局には細心の注意を払う。)
(4)その他
 *テーマ・1万局以外の提出書類
    アワード申請書・アンケート・局免の写し・自局のQSLカード・住所入りハガキ
 *規定書・提出用申請書類
   読売新聞社東京本社「よみうりアワード事務局」から得る。100g分の切手を同封する。
参考資料
(1)よみうりアワードに関する情報
 インターネットで「よみうりアワード」を検索すると得ることができる。
 結構詳しく説明が加えられているHPがあるので大変参考になる。
(2)アマチュア無線関係
 平成21年度総務省ホームページより
  従事者免許保有者数 約330万    開局数 約45万
 授賞式
  
 授賞式風景(読売新聞東京本社)
 
 記念撮影(1エリアの世界・全日本受賞者合同撮影 Photo by JL1KYL)
   
 総務大臣表彰 読売新聞社表彰 
   
アワード達成証明盾  同時受賞JF1IZMさんと記念撮影 
   
記念品1(電波時計)  記念品2(筆) 
     
   
 読売新聞朝刊県内版 2013/09/19 無線俳句四句
 
 CQ ham radio 2013年11月号
アワードアラカルト
指導者 JH1UBK/佐藤誠一様
  無線を始めたとき、大きな影響を私に与えた方です。同世代で、家も近くでしたのでいろいろと無線運用の基礎知識を彼から学びました。彼はDXが中心でした。34mHのタワーにエレメント長約16mの5エレ八木を載せています。 さらに付属に、20mHと15mHのタワーを持っていて、430MHzマッハ7や144MHzマッハ2を載せています。1.9MHzから1200MHzのオールバンドオールモード出られる体制です。彼は、全日本一万局よみうりアワード達成後、DXのオナーロールを獲得しております。このような設備は、街中の私には夢の様な話です。しかし彼は、折っても曲げても7MHzワイヤダイポールを張ることを強く勧めたのです。結局、無理矢理フルサイズワイヤダイポールを張ったわけですが、なんと10ワット出力でヨーロッパと交信できその威力を痛感しました。さらに彼から移動運用のアンテナつくりを学び、珍しいところに行くと多くの交信ができることを学びました。結局、「絶対にHFにQRVすべき」という彼の言葉が私の無線人生の指針となりました。
                        JH1UBK局のホームページ
当局のアワード獲得のための10ヶ条 
(1)暇があれば移動運用すること
   当局のホームはロケーションが悪いしタワーもない。全交信の3/4以上は移動運用でした。
   ローパワーでも、他局が欲しがる場所でQRVすればパイルアップです。完璧に病みつきになります。
   他のエリアに移動すれば楽しい交信ができたはずですが、我慢して1エリアに限定してました。
   アワード達成後は鎖から解き放たれた犬みたいに移動運用しています。
   2010年の交信記録 全交信数5142 移動運用交信数4009 移動運用交信割合約78%
   上記の移動場所は1エリアの栃木・茨城・群馬・山梨で、他のエリアでの交信は極めて少ないです。
(2)いろいろなコンテストに参加すること
   JARLのコンテストにはできるだけ参加しました
   3.5MHzの4・5・6エリアはコンテストで狙っていました。エリア・県単位のコンテストも良くワッチしました。
   大規模な コンテストは混信との戦いです。混信に打ち勝つ耳を養いましょう。
(3)夏場はハイバンド中心に運用すること
   4・5・6・8エリア狙いで21MHzと50MHzには力を入れました。
   ホームは50MHz、移動は21MHzが中心で、他のアワードには目もくれずCQの連発でした。
   夏に多く発生するEスポは千載一遇のチャンスです。50⇒28⇒24⇒21⇒18MHzと大忙しになります。
   よみうりアワード最優先でしたので、夏場の7MHzの日中のQRVはできるだけ我慢しました。
(49エリア・5エリア・3.5MHz沖縄県には神経集中すること
   J−クラスタをおおいに活用しました。特に他エリアからの移動局は千載一遇のチャンスでした。
   3.5MHz沖縄県は地獄でした。しかし、いつかはチャンスが巡ってきます。
   パイル状態でのお声掛けは極めて辛いが、逆に沖縄からのお声掛けは簡単にとれます。
(5)電信は伝家の宝刀とすること
   ホームのアンテナが貧弱なのでSSBでは辛かった。
   9エリアや5エリアのアワードの不足分はCWで稼がせてもらいました。神様 仏様 電信様!
   ニューの局長さんは絶対に取ってもらうまで続けました。執念です。
  
電信は趣味ではなくアワードのためにやっていましたのでラバースタンプQSOしかできませんでしたが、これで十分でした。
   2010年の交信記録 全交信数5142 CW交信数622 CW交信割合約12% 
(6)多バンドにQRVすること
   移動用市販のV型ダイポールを多バンド用に改造し、7・18・21・24・28MHzにQRV。
   ホームは3.5MHzアンテナに18・24・28MHzをのせてました。
   何でもいいから出られるバンドはすべて出るようにしましょう。
   当局の無理矢理チューナー電波で微弱なため、相手局が常に四苦八苦しておりました。
   ハイバンドは少々微弱でも、Eスポが発生すれば飛びます。できればCQを連発しましょう。聞こえる局はお声掛けしてくれます。
(7)ラグチュウを禁じること
   CW・PHONEともラバースタンプQSOを通してました。現在もCWはラバースタンプQSOしかできません。
   あくまでもQSLを得るための手段でしたので、移動運用も固定運用でも短時間QSOでした。
   無線機の前に座ったらいろいろなバンドに注意しながらのワッチが日課でしたので、ローカルとのラグチュウができない状態でした。
(8)嗜好的交信を禁じること
   アワードのために、CW・SSB・FM・RTTY・PSK・SSTVにQRVしました。
   特定のバンドまたはモードしかQRVしない局長さんがいるためです。
   全体的には7MHzSSBがメインのようで、このバンドが中心になります。
   しかし、7MHz以外のテーマに使うバンドにも時間を使いましょう。テーマで苦労している局長さんが意外と多いのです。
(9)他のアワードにも挑戦すること
   「よみうりアワード」が最優先ですが、これだけでは飽きがきますし息切れします。
   いつの間にか全市区町村交信が完成しましたし、現在も道の駅QRVやJCAを楽しんでいます。
   ただし、他のアワードは7MHzが中心です。これに夢中になるとよみうりアワードは完成しません。多バンド運用です。
   あくまでも他のアワードは余禄で、よみうりアワードの副産物程度としてください。夢中にならないことです。
   当局も、よみうりアワード完成後に全市区町村・道の駅をCFMしています。
(10)カード整理を怠らないこと
   常に必要なQSLと不要なQSLを選別しコールサイン順に並べ、ハムログにはキープマークと廃棄マークを付けQSLを管理しました。
   バンドやエリアや県単位のカード保有状況を浜田OMのハムログや鈴村OMのHLAWDで管理し、交信に反映させました。
   取得状況が分れば、ピンポイントでの交信ができ、俄然やる気が出てきます。
   カード整理ができていればいろいろなアワードの申請ができます。がんぱって整理しましょう。
   当局の多くの知り合いも、ログ帳ではよみうりアワードが完成していても、カードが整理できない状態です。 
ホームの アンテナ群
 当局のホームの道路側から撮影しました。下記のアンテナが設置されています。電線引き込み・光ケーブル・BS用アンテナが混在しているので注意してください。移動用アンテナよりは飛びそうですがホームのアンテナとしては寂しい限りです。だから、移動運用で交信を稼ぐしか手段がないのです。ご近所さんが近すぎますので迷惑かけたら即アウトです。神経がすり減ります。当局の7MHzワイヤダイポールは出力10ワット・SSBでヨーロッパやオーストラリアと交信完成しております。国内は3エリアから8エリアまで難なく交信できますが、4・5・6エリアは混信の程度とコンディションによって左右されますので難儀しました。たとえ10ワットでもCWは全エリアOKですパイル状態の時のSSBでのお声掛けは極めて辛いのでタイミングを見計らって交信していましたが、50ワット出力になってからはある程度余裕の交信ができるようになりました。
                       参考資料「QRP運用」へリンク
1.9MHz超短縮バーチカルアンテナ
7MHzフルサイズワイヤダイポールアンテナ
50MHz2エレHB9CBアンテナ
3.5MHzフルサイズツェップアンテナ
21MHzフルサイズワイヤダイポールアンテナ
144・430・1200MHzトライバンダーGPアンテナ
   
2013年8月までのアンテナ設備
 
アワード達成までの移動用アンテナ群と移動用設備
 3.5MHz・7MHzはフルサイズだけでは運用は難しいので短縮型も必要です。21MHzはデルタループを使っていましたが廃棄処分してしまい現在はダイポールです。50MHzは、ワイヤヘンテナ、5エレ八木から現在はシングルデルタループを使っています。とにかく、テーマを完成するには必要とするバンドのアンテナは、できるだけ利得の高いものにしてください。ハイバンドは機動性が重視されますのでEスポ情報を油断なく聴視してください。当局は、3.5・7・21・50MHzに力を入れました。下記の写真の設備はみなトランクに横向きに収納できる大きさです。 
 
  歴代移動用無線機
 初 代 IC-706S
 二代目 IC-706MKUGS
 三代目 IC-7000M

付属品
 
AT−180
副移動用無線機
 
FT−817
 
お祝い
お祝いメール
JARL全国選出理事 JG1KTC 高尾義則様
 大山さんへ
 いつもお世話になっております.
 総会ではアイボールありがとうございました.
 読売アワード1万局賞受賞おめでとうございます.
 心よりお祝いを申し上げます.
 しっかり整理されていたのに驚きました.
 ますますのご活躍を祈念します.
QRPの神様 7K2ABV 松田邦介様
 
大山さんすごい!
 おめでとうございました。今日の新聞を見て驚きました。
 読売10,000局とうとう達成されたのですね。
 授賞式はいつですか?
 これまでのペースでいけばいつかは達成されるだろうとは
 思ってましたがこんない早く達成されるとは本当に驚いています。
 佐藤さんに次いで県内2局目だそうで、私も大いに刺激を受けています。
 ひょとすると最短での達成ではないですか?
 とにかくおめでとうございます
お祝い品
 
栃木県宇都宮市 宇都宮ハムセンター様
 
受賞祝賀会
 
栃木県塩谷・那須地区無線愛好会主催 2013/12/06
 焼肉タラフク食べました。生ビールもタラフク飲みました。おまけに記念品までいただきました。各局誠にありがとうございます。
 二次会は各局の馬力に参りました。ついにダウン。早めに寝させてもらいました。次の日爽快でした。
 この愛好会のメンバーが全日本一万局よみうりアワード栃木県第1位と第2位を獲得しました。
   
 アワードに関する質問
質問1 テーマのQTHはどこまで記載すれば良いのですか。 
回答1 テーマは移動局も使うことができます。移動局はほとんどが市区町村までの記載ですから、当然市区町村までの記載しかできません。この記載で承認されています。最近の情勢からみても、番地までの記載は個人情報保護の観点から問題があるでしょう。追記しておきますが、ある局長さんが事務局に問い合わせたところ最低市区町村まで記載と明確な回答があったそうです。ローマ字のQTHはJARLの局名録または日本郵便のホームページから検索できます。ただし、平成の大合併がありましたので、古いQTHには注意しましょう。交信時のQTHです。
質問2 近間の21MHzが取れません。どうしたら良いでしょうか。
回答2 相当なEスポが発生しない限り近間の交信は無理な話です。よって、当局は1エリアの高い山に登ってグランドウエーブを利用して交信しました。障害物がないので結構飛びます。また、利得の大きいデルタループも使いました。同一エリアの県であればその県の山に移動しましょう。別のエリアの隣接する県であればエリア境の山に移動しましょう。山が高いほど有効です。また、高いタワーで5エレ程度の八木アンテナ同士ですと、グランドウエーブで150km前後まで辛うじて飛ぶようです。当局にはタワーがないので移動手段しかないのです。タワーがあってもそれぞれにエアーポケットになる場所があるので皆さん難儀しているようです。やはり、Eスポは千載一遇のチャンスなのでこのときは必死で交信しましょう。近間重視です。遠方はいつでも取れます。
質問3 9エリアの局数が増えません。どうしたら良いのでしょうか。
回答3 9エリア近くの局長さんは3.5MHzと7MHzを駆使しましょう。さらに、9エリア近くの高い山から50MHz・144MHz・430MHzを飛ばしましょう。それ以外のエリアの局長さんはいろいろなバンドを駆使しましょう。それに、他のエリアから9エリアへ移動した局長さんを見つけたら必死に頑張ってゲットしましょう。インターネットのJ−クラスタの情報は絶対不可欠です。 
質問4 コンピュータで申請書を作成して良いのでしょうか。
回答4 当局は当局のサインと審査員のサインと日付以外はほとんどエクセルやワードで作成しました。ただし、すべて事務局が発行する用紙の大きさ・文字の種類・罫線の太さ・文字や罫線の色などをきちんと合わせました。したがって、A4版だけでなくB4版・A3版を打ち出せるカラープリンターが必要です。エクセルを使える人はデータ管理が簡単になるので、1万枚のQSLカードがエクセルのデータと間違いなく対応すれば超楽になります。エクセルの関数を用いると超難題の移動局のディープチェックも簡単になりますし、1万局も申請書に自動記入できます。しかし、コンピュータ作成の申請データと1万枚のQSLカードの最後の突合せは人力です。これだけは手抜きできません。 
質問5 エリアごとのデータはどのように管理しましたか。
回答5 ターボハムログや鈴村OMのHLAWDソフトを使い管理しました。鈴村OMのソフトはハムログのホームページから入ってOMのホームページからダウンロードできます。Windows7でも使用可能です。このソフトが今回一番活躍しました。もしこのソフトが無かったらと想像すると気が遠くなります。これらのソフトで管理すると、テーマの管理やエリアごとの取得状況が瞬時にわかるので、不足分を集中的に狙うことができます。狙う目的がはっきりしますので、極めてやり易くなります。 
質問6 カード整理はどのようにしましたか。
回答6 無線を始めた頃はエリアごとに整理しましたが、数年たったら1エリアが整理しきれなくなったのでプリフィックス順に並べました。7〜8年たったら約3万枚になりプリフィックス順では整理しきれなくなったので、アワードに必要なQSLカードと不必要なQSLカードを仕分けしコールサイン順に並べました。この仕分けに6ヶ月を要し、約2万枚程度に圧縮することができました。以後、QSLカードがJARLビューローで配達されるごとにずっとこの作業を続けました。この管理は当然ターボハムログです。15年後の申請時には約3万枚になりましたが、抜き取り作業は意外に簡単でした。
質問7 社団局と記念局のQSLカードを使用できますか。
回答7 使用できます。当局も勘違いし約1年以上も申請が遅れました。社団局と記念局はアワード申請はできませんが、アワード申請できる一般局がこれらが発行するQSLカードは使えるのです。 
質問8 QSLカードに手書きのサインがないのは無効ですか。
回答8 有効です。最近はコンピュータ出力が大部分ですからいちいちサインしません。QSLカードにコールサイン・氏名・QTHが明記されていれば本人であることになります。当然プラス交信記載事項が明記されていてのことです。よって、当局はQTHが不十分なQSLカードは使いませんでした。よくコンテストのQSLカードには見受けられました。社団局や記念局で氏名が明記されていないものも使いませんでした。結局は、交信相手と連絡取れないような社団局や記念局は意図的に使わなかったのです。全日本一万局よみうりアワードのテーマにQTHの明記が義務付けられているので、1万局のQSLカードもこれに準ずると個人的に判断しています。
質問9 6エリアの3.5MHzはどのようにしてゲットしましたか。(1エリアの局長さん)
回答9 JARLのコンテストでALL−JA、全市全郡、フィールドデーなど、さらに、オール九州コンテストやJLRSコンテストなどでゲットしました。これらのコンテストは連続してCQを発するのでパイルにはなりません。間隙を逃さないでコールしましょう。微弱電波でもピックアップしてもらえます。6エリアに限らず、4エリアの一部もゲットできないで苦労している局長さんもおります。コンテストを絶対に利用しましょう。参加しましょう。意外とコンテスト嫌いな局長さんがおります。混信が嫌いなようですがこの混信がアマチュア無線です。特に3.5MHzは狭いですが必死でワッチすればすぐに慣れてきます。業務用無線や電話と勘違いしないことです。アマチュア無線は常に混信や電離層の関係で交信できません。よって交信できた時の感激が最高なのです。
質問10 テーマに使うバンドをお教えください。
回答10 まずは7MHzと21MHzは外せません。一般的に八木アンテナは7・14・21MHzのトライバンダーで、このアンテナを使っている局長さんが多いのです。次に3.5MHzか50MHzです。前者は広い敷地をお持ちの局長さん向けで後者は狭い敷地をお持ちの局長さん向けです。これらのバンドは4アマまでの全局長さんが出られるので狙い目なのです。50MHzは2エレのHB9CVでも結構飛びますし軸受型の超小型ローテータで十分です。1.9MHzは局数が超少ないですし、14MHzはDXバンドで普段は閑古鳥が鳴いています。ワークバンドの10MHzも気まぐれバンドでQRVにも斑がありますが、2アマ以上の免許取得者は意外と有効バンドかもしれません。18MHzは近年利用者が増加しています。24・28MHzは利用者が少ないので難儀します。第1候補ー7・21MHz 第2候補ー3.5・50MHz 第3候補ー10・18MHz
質問11 移動にはどんなアンテナを使っていましたか。
回答11 4アマ時代は3.5・7MHzはワイヤダイポール、21MHzはワイヤデルタループ、50MHzはワイヤヘンテナで、いつでもQRVできるようにすべてセダンタイプのトランクに収納していました。電源は車のバッテリーでした。栃木県の全市町村のQRV地は熟知したつもりです。ワイヤダイポールやワイヤデルタループは狭い場所では運用できません。3アマ時代になって、3.5MHzは短縮型センターローディングバーチカル、7MHzは短縮型V型ダイポール、21MHzはV型ダイポール、50MHzは5エレ八木になりました。50MHzの八木以外はすべてトランクに常に収納しています。電源はポータブル発電機でいつも車に積んでいます。時々、3.5・7MHzワイヤダイポールは必要な時現在も使っています。普段乗っているマイカーには受信用アンテナを取り付けてください。7MHzアンテナで十分で、常にワッチし電離層の状態をチェックしましょう。簡単に設置できるアンテナとコンピュータを持ち歩き、いつでもどこでも全バンド移動運用できる態勢にしておきましょう。これが、移動運用専門屋の奥義です。当局の自家用車は無線専用車ですが、外観は普通の乗用車にしか見えません。家族旅行などにも使っています。コンパクトに収納するのが秘訣です。 
質問12 アワードに提出する際に最も注意することは何ですか。
回答12 
ディープチェックです。1万局分のQSLが正に1万局分であることです。これを確認する作業が最難関なのです。実例を挙げますと、9エリアに移動したJA1QRP/9は9エリアの局として処理されますので他のエリアでは使用できません。使用してはいけないのです。この確認作業を如何に厳正に処理するかが問われるのです。当局はエクセルを用い関数を組んでディープチェックしました。結構多数の重複を見つけすべてのQSL挿し替え作業を実施しました。もし、関数を組めなければ、エクセルの検索機能を使って1万局分の検索を手作業で実施すれば、時間が掛かりますが間違いなく処理できます。もし、コンピュータソフトを使わないオール手作業の方は、オール手作業で完成した方々から奥義を伝授してもらってください。
追記・・・・・手作業で整理した方々のお話のまとめ
 (1)各エリアごとにコールサイン順に並べます。
     当然必要最小限のカード数とし、1局1バンドごとに1枚程度とします。
    テーマに使いそうなQSLにバンド名と県名を明記した付箋を付けます。
    他のエリアで使う必要のあるQSLにはバンド名と使うエリア番号を明記した付箋を付けます。

     この作業に最も時間が掛ります。
     これで、1万数千枚に圧縮でき、全作業の7〜8割終了です。後は機械的で楽です。
     整理場所がないと家族に迷惑が掛るそうです。(汗)
 (2)並び終えたら、各エリアの必要枚数を予想しておおよそ1万局とします。
     1エリアは局数が多いので、必要ないカードが多く残るはずです。
 (3)最も少ないエリアから1万局分並べ始めます。
     少ないエリアから並べれば、他のエリアの移動局の局長さんのカードが自由に使えます。
     多バンドにQRVしている局長さんのカードは、テーマに必要なカードを選びます。
     1つのエリアが並び終えたら、コールサイン・交信日・バンド名・QTHを明記し記録を残します。
     このとき、移動局にはポータブルを明記しておきます。
 (4)他のエリアの局長さんのカードを使う場合、抜き取った後に付箋を付けた別の詳細明記の白紙カードを入れます。
     再度使おうとすると付箋付きカードが警告を与ます。ディープチェックの役目を果たしています。
     (1)の付箋を付けたQSLが重要です。1エリアから順に0エリアまで実施しましょう。
 (5)1万局並べたらテーマの12WAJAを作成します。
     こんどは1万局の列からテーマに必要なカードを抜き取り、付箋を付けた別の詳細明記の白紙カードを入れます。
     1万局カード中の付箋が付いている白紙カードはテーマに使われていることを示します。
     (1)で付箋を付けたQSLが重要になります。
     テーマは12組ごとに並べます。
     バンドごとで都道府県順です。コールサイン・交信日・バンド名・QTHを明記し記録を残します。
 (6)テーマに使うカードを変更する場合、1万局から外れたカードから別のバンドのカードまたは別の局のカードを選びます。
     この時の差し替え作業には細心の注意を払います。
 (7)テーマと1万局の配列を再確認します。
     収納ケースは、テーマ用と1万局用の2種類になります。
     テーマの一覧表とカードをきちんと対応させます。1万局がコールサイン順かどうか確認します。
 (8)最後に一覧表に記入します。
     特に1万局の一覧表の記入を失敗すると難儀するので、(7)には細心の注意を払います。
     ワープロで一覧表を作って入力すると、訂正が手書きより楽であると言ってました。(納得)
     結局、ゼロから出発して(1)から(8)まで順序良くやると1年以上かかるそうです。 
 
全日本一万局アワード用テーマと1万局一覧表ダウンロード 
 右から当局作成の一覧表がダウンロードできます。ただし、100%保証するものではありませんので、使う時には自己責任でお願いします。 当局がアワード審査に提出した原本です。
 (1)2010年度版エクセルで作成しました。
 (2)マクロは含まれていません。
 (3)テーマ用はB4版で1万局用はA3版タイプです。
 (4)印刷はカラープリンタでお願いします。 
 Yomiuri-Ichiranhyo.xlsx へのリンク 
質問13 一括申請における各証と予備局記載について教えてください。
回答13
 当局は予備局なしの一括で最後の「アワード」を申請しました。よって、C証、B証、A証の認定証なしでいきなりアワード合格証です。ただし、申請時の添書に詳しいQSL取得状況を書いておきました。指示があればいつでもQSLカードを提出できますという意思表示です。アワード規定書に「申請はC証からとする。なお、C証申請の段階でアワードの規定を満たすQSLカードを取得している場合は、特例を別に定める。」と記載されています。これに該当するのでしょう。最近、一括申請が増えているようです。追記ですが、審査時に指摘された場合代替えQSLカードがないと難儀します。特に、テーマ局と超少ない9エリアのカードには細心の注意を払ってください。
質問14 実際のテーマの構成例を教えてください。
回答14 質問10と重複するので、実際私が聞いた例だけ挙げておきます。規約で、1バンド4種までで、合計12種のWAJAを完成させることになっていますので、これを肝に銘じてください。47都道府県飛ぶバンドしか使えません。
   例1  3.5MHz 4種   7 MHz 4種   21MHz 4種
   例2  7  MHz 4種   21MHz 4種   28MHz 2種   50MHz 2種
   例3  7  MHz 4種   21MHz 4種   50MHz 4種
   例4  3.5MHz 4種   7 MHz 4種   18MHz 1種   21MHz 3種

大部分の局長さんは例1の構成でした。例2の局長さんは、3.5MHzも使えたそうですが、わざわざ、28MHzと50MHzを使ったそうです。例3は北海道の局長さん、例4は東北の局長さんです。その他の例は聞いていません。聞いても忘れたかもしれません。悪しからず。
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 CQ ham radio 2011/8月号
  新・移動運用セミナーに掲載(主宰 JG1KTC局)
 
CQ ham radio 2011/10月号
  新・移動運用セミナーに掲載
 
 
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