日本の電車は時間に遅れません。日本の電車の遅れは、平均しても1本当たり1分以下だということです。日本人はみんなそれが当たり前だと思っています。しかし、海外で生活してみると、実はすごいことなのだとわかります。
台湾では、電車が時間通りに来ることは、まずありません。それも、1分や2分ではなく、20分、30分と平気で遅れるのです。日本の鉄道会社は、電車が1分でも遅れると謝るのがふつうです。「お急ぎのところ、大変ご迷惑をお掛けします。」というお詫びのアナウンスが繰り返し流されます。しかし、台湾では、電車が何分遅れようとも、誰も謝りません。
また、日本から台湾に帰ってくると、水道の水がそのまま飲めないことが不便に感じられます。日本では、水道の脇に「この水は飲めません。」と書かれているのを目にすることがありますが、注意書きのない水道は全部飲めるのです。しかし、外国人が多く泊まる成田のホテルでは、多くの場所で「この水は飲めます。」という意味の外国語が書いてあります。日本人は当たり前だと思っていますが、水道の水が飲めるというのも珍しいことなのかもしれません。