ほかの人に聞いたこと(内容)を相手に伝える表現
「〜と聞いた」や「〜と聞いている」という表現は、ほかの人に聞いたこと(内容)を相手(聞き手)に伝える表現である。このように、ほかの人に聞いたことを話す表現を伝聞の表現という。【→ 参考図 】
伝聞の表現には、「〜と聞いた」や「〜と聞いている」のほかにもさまざまな言い方がある。確実なこと[話し手が本当だと思っていること]を伝える伝聞の表現には「〜そうだ」、「〜という話だ」、「〜ということだ」などがある。
ほかの人に聞いたことを表わす表現
「〜と聞いた」という表現は、ほかの人に聞いたこと(内容)を相手に伝える表現である。
「〜と聞いた」には「〜と聞いている」というかたちもある。意味は同じだが、「〜と聞いている」の方が内容を事実として話す(主張する)気持ちが強い。
- 〜と聞いた
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- 明日の試合は中止だと聞いた。
- 次の水曜日は会議があると聞いた。
- 日曜日にみんなでキャンプに行くと聞いた。
- 〜と聞いている
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- 明日の試合は中止だと聞いている。
- 次の水曜日は会議があると聞いている。
- 日曜日にみんなでキャンプに行くと聞いている。
なお、伝聞の「〜と聞いている。」は、事実(聞く行為の継続)を示す「〜を聞いている。」とは意味がちがうので注意すること。【→「〜を聞いている」と「〜と聞いている」】
確実なことを伝える表現
「〜そうだ」、「〜という話だ」、「〜ということだ」は、確実なこと[話し手が本当だと思っていること]を伝える(話す)伝聞の表現である。
- 東京は物価が高いそうだ。
- = 東京は物価が高いという話だ。
- = 東京は物価が高いということだ。
- もうすぐ台風が来るそうだ。
- 張さんは、病気で入院したという話だ。
- 衛藤さんが結婚したという話だ。
- アメリカの大統領が再選したということだ。
- 桑原さんはもう日本に帰ったということだ。