作文(さくぶん)

自動詞と他動詞

自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)(ちが)

日本語(にほんご)動詞(どうし)は、自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)の2つに()けることができる。

自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)とは?

自動詞(じどうし)
〈「を」+動詞〉の(かたち)にならない動詞(どうし)
他動詞(たどうし)
〈「を」+動詞〉の(かたち)になる動詞(どうし)

「ラーメンを()べる」のように〈「を」+動詞(どうし)〉の(かたち)になる動詞(どうし)他動詞(たどうし)という。一方(いっぽう)、「()く」や「会う」のように〈「を」+動詞(どうし)〉の(かたち)にならない動詞(どうし)自動詞(じどうし)という。

名詞(めいし)+「を」〉が(あら)わす意味(いみ)

他動詞(たどうし)で、〈名詞(めいし)+「を」〉の部分(ぶぶん)は、動詞(どうし)(あら)わす動作(どうさ)対象(たいしょう)(しめ)す。

なお、〈「を」+動詞(どうし)〉の(かたち)でも、〈名詞(めいし)+「を」〉の部分(ぶぶん)場所(ばしょ)(あら)わすものは他動詞(たどうし)ではない。

自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)(つい)

自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)には(つい)になっているものが(おお)くある。以下(いか)に、(れい)(しめ)しておく。

自動詞と他動詞の対の例
〜が〜を
自動詞(漢字)よみ他動詞(漢字)よみ
起きるおきる起こすおこす
落ちるおちる落とすおとす
倒れるたおれる倒すたおす
汚れるよごれる汚すよごす
壊れるこわれる壊すこわす
直る/治るなおる直す/治すなおす
回るまわる回すまわす
返る/帰るかえる返す/帰すかえす
変わる/代わる/替わる/換わるかわる変える/代える/替える/換えるかえる
破れるやぶれる破るやぶる
切れるきれる切るきる
折れるおれる折るおる
割れるわれる割るわる
集まるあつまる集めるあつめる
決まるきまる決めるきめる
始まるはじまる始めるはじめる
閉まるしまる閉めるしめる
開くあく開けるあける
付く/点くつく付ける/点けるつける
消えるきえる消すけす
入るはいる入れるいれる
出るでる出すだす
溶けるとける溶かすとかす
増えるふえる増やすふやす
冷えるひえる冷やすひやす
温まる/暖まるあたたまる温める/暖めるあたためる
焼けるやける焼くやく
煮えるにえる煮るにる
沸くわく沸かすわかす
見つかるみつかる見つけるみつける
浸かる/漬かるつかる浸ける/漬けるつける

まちがいやすい表現(ひょうげん)

自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)使(つか)(かた)をまちがえないように注意(ちゅうい)しなければならない。

まちがいやすい表現の例
×正しくない表現◎正しい表現
(かれ)人形(にんぎょう)(あつ)まっている。(かれ)人形(にんぎょう)(あつ)めている。
(かれ)趣味(しゅみ)人形(にんぎょう)(あつ)まることだ。(かれ)趣味(しゅみ)人形(にんぎょう)(あつ)めることだ。
(かれ)はカゼで(たお)ました。(かれ)はカゼで(たお)ました。
(かぜ)()(たお)しています。(かぜ)()(たお)れています。
パソコンが(こわ)しています。パソコンが(こわ)れています。
テレビが(こわ)したので、()られません。テレビが(こわ)れたので、()られません。
先生(せんせい)がカンニングを()つかりました。先生(せんせい)がカンニングを()つけました。
(かね)()つかって警察(けいさつ)届きました。(かね)()つけて警察(けいさつ)届けました。
もうテストが(はじ)めています。もうテストが(はじ)まっています。
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