それでは、各地の状況です。まず、東海北陸地方です。
岐阜市の長良川です。現在この川に架かる長良橋では、川があふれる恐れが出てくる計画降水位にあと30センチあまりに迫っています。岐阜市では市内の長良地区と金華地区の450世帯、1300人に避難指示を出しています。さらに市街地に水があふれ出すのを防ぐための鉄の扉をすべて閉めて住民に避難を呼びかけています。現在も川の水位は上昇しており、岐阜市ではこの1時間がピークではないかと見て警戒に当たっています。また、長良橋の上流の
岐阜県北部飛騨地方の高山市や飛騨市などでは、道路が水につかり通行できない状態となっています。気象庁では、北陸各県と岐阜県では過去数年間で土砂災害が起こる危険が最も高まっているとして警戒を呼びかけています。それでは、富山、金沢、静岡から今の状況をお伝えします。
富山市です。ご覧のように木々が時々揺れます。先ほどよりはやや弱くなったものの風はまだ強い状態です。雨も激しく降っています。富山市の南、
金沢です。現在風は収まっていますが、強い雨は降り続いています。台風の接近にともなって山間部を中心に強い雨が降ったため、小松市と加賀市の3620世帯に今夜避難勧告が出されています。台風の暴風域はなくなりましたが、降りはじめからの雨量が150ミリに達している地域もあって、気象台は金沢市、加賀市、小松市、山中町で過去数年間で土砂災害が起こる危険性が最も高いとして厳重な警戒を呼びかけています。金沢でした。
静岡県
一方、先月末の台風で大きな被害を受けた三重県の
続いて、え、近畿地方の状況です。
関西では、兵庫県や京都府など2府1県で2人が死亡、5人が行方不明になっているほか、22人がけがをしました。今日午後6時半過ぎ兵庫県
それでは、気象情報担当の高田さんに、え、最新状況を聞きます。
「高田さん。」
「はい。」
「台風23号、暴風域はなくなったということなんですが、今後の進路はどういう予想でしょう?」
「はい。暴風域はなくなったんですけれども、ご覧のように15メートル以上の強風域っていうのはまだ大きく広がってるんですね。」
「大きく広がってるんですね。」
「え、ですから、風に対する警戒はまだまだ必要だろうと思います。そして、現在の位置なんですが、え、四国に上陸して、そのあと大阪に再上陸しました後、現在山梨県の甲府市の、え、あたりをですね、北東に60キロで進んでいるものと見られますね。」
「はい。」
「はい。このあとの予想進路を見てみますと、弱まりながらなんですが、関東地方北部を通って、明日、え、朝にはですね、明日の朝にはもう東の海上に出て、次第に低気圧にかわるだろうというふうに予想しています。はい。」
「弱まりながらということですが、雨はどのぐらい続きそうですか?」
「はい。あの、現在、あの、西の方ではほとんど雨は弱まってきております。それから関東地方、先ほど渋谷激しい雨だったんですが、今はだいぶ弱まってきておりますが、関東地方北部から東北地方にかけましては、ご覧のように激しい雨がまだ続いています。一部では30ミリを超えるようなどしゃぶりになっておりますし、このような状態は、え、明日の、あの、午前中ぐらいまでは、残るところがありそうなんですね。え、ですから、場所によっては1時間に30ミリ以上、50ミリを超えるような激しい雨の降るところもありますので、引き続き、その、激しい雨には注意が必要ということになりそうですね。はい。それで、現在の
「はい。で、一方、その風の方はどうですか?」
「えー、はい。暴風域はなくなりましたけれども、相変わらず風の強い状態は続いております。え、
「あー、はい。」
「それから、あー、台風の東側の
「そうすると、波、海の荒れ、海の荒れっていうのは。」
「はい。やはり、あの強い、高い波はですね、このあと北日本の太平洋側を中心に、あの、高くなるわけなんですけども、まだ、明日の午前中くらいは、関東から西の海もですね、注意が必要ですね。それで、実際にこの
「ああ。」
「はい。それから、あー、日本海の方でも11メートルの高波が打ち寄せておりますので、非常にまだ周辺は波の高い状態が続いているということで、道路などへの浸水もですね十分考えられますね。」
「はい。そうしますと、雨、風、そして、それから海、まだまだ注意が必要だということですね。」
「はい。そうですね。最新の情報で注意していただきたいと思いますね。そこで、注意事項をまとめてみますと、やはりこれまでの大雨で、かなり川、あの河川が増水しておりますので、まあ、そういうところにはもう近づかないということが必要ですね。え、下流で降っていなくても上流でかなり降ってますと一気に流れてきますので、絶対にもう近づかないということが必要だろうと思います。それから、海岸。これは今言いましたように、非常に風が強いということで、波の方も当然高くなっているわけですね。もう、防波堤をどんどん越えてきますので、えー、このものを見に行くとか、そういうことは絶対になさらないでいただきたいと思いますね。」
「はい。」
「はい。そして、えー、もうひとつはこの土砂災害。これは、もうこれまで各地で起こっておりますけれども、まあ、これからは雨は弱まったといいましても、これまでの雨で地盤がかなり緩んでます。ですから、少しの雨でも、おー、土砂災害起きやすいということですから、普段と違うような状況が見えましたらすぐ避難ということですね。それから
「はい。まだまだ、注意が必要です。気象情報担当、高田さんに聞きました。」