ビジネス会話(びじねすかいわ)

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社内(しゃない)(ひと)への挨拶(あいさつ)

挨拶(あいさつ)は、人間関係(にんげんかんけい)基本(きほん)のひとつである。挨拶(あいさつ)をおろそかにすると、『近頃(ちかごろ)(わか)(もん)は、挨拶(あいさつ)のひとつもまともにできない』などと、能力(のうりょく)人間性(にんげんせい)まで(うたが)われてしまうことがある。

日常(にちじょう)挨拶(あいさつ)

職場(しょくば)では、いつ(だれ)にでも毎日(まいにち)(おな)じように挨拶(あいさつ)することが大切(たいせつ)である。(ひと)時間(じかん)によって挨拶(あいさつ)したりしなかったりするのでは、相手(あいて)はあなたに(わる)印象(いんしょう)()つかもしれない。

(あさ)挨拶(あいさつ)

(あさ)一日(いちにち)(はじ)まる大切(たいせつ)(とき)である。(あさ)挨拶(あいさつ)出社時(しゅっしゃ)挨拶(あいさつ))は、その(ひと)印象(いんしょう)(おお)きく左右(さゆう)する。

ここがポイント:

(あさ)(はや)()きる

挨拶(あいさつ)される(まえ)自分(じぶん)から挨拶(あいさつ)する

相手(あいて)(かお)()ながらにこやかに挨拶(あいさつ)する

無理(むり)のない範囲(はんい)元気(げんき)よく挨拶(あいさつ)する

挨拶(あいさつ)同時(どうじ)会釈(えしゃく)する()()げない)

(あさ)挨拶(あいさつ)は「おはようございます。」と()えばよい。あなたが(とく)(えら)(ひと)でないかぎり、相手(あいて)に「おはよう。」と()ってはいけない。

基本表現

◎おはようございます。

なお、挨拶(あいさつ)する相手(あいて)名前(なまえ)をつけると、(した)しみを表現(ひょうげん)することができる。

応用表現

◎田中課長(たなかかちょう)、おはようございます。

挨拶(あいさつ)をされたら挨拶(あいさつ)(かえ)すようにする。あなたが(とく)(えら)(ひと)でないかぎり、()()げたり、会釈(えしゃく)したりするだけで()ましてはいけない。

基本会話

◎おはようございます。

◎あ、おはようございます。

基本会話

◎前田(まえだ)くん、おはよう。

◎安藤部長(あんどうぶちょう)、おはようございます。

(みじか)会話(かいわ)ができる状況(じょうきょう)ならば、「おはようございます。」だけでなく、(なに)一言(ひとこと)()()えるのもよい。そのときは、季節(きせつ)気候(きこう)話題(わだい)感謝(かんしゃ)のことばなどが無難(ぶなん)である。

応用会話

◎前田(まえだ)さん、おはようございます。今日(きょう)は、いい天気(てんき)ですね。

◎あ、おはようございます。ええ、本当(ほんとうに)にいい天気(てんき)ですね。

応用会話

◎前田(まえだ)さん、おはようございます。

◎あ、おはようございます。

◎昨日(きのう)は、いろいろありがとうございました。

◎いえいえ、こちらこそ、(たす)かりました。

応用会話

◎前田(まえだ)くん、おはよう。

◎安藤部長(あんどうぶちょう)、おはようございます。大分(だいぶ)(あたた)かくなりましたね。

◎うん。だからって、居眠(いねむ)りなんかしちゃいかんぞ。

ただし、会社(かいしゃ)仕事(しごと)をする場所(ばしょ)なので、相手(あいて)(した)しい関係(かんけい)(ひと)でも長時間(ちょうじかん)()(ばなし)はよいマナーではない。あくまでも、挨拶(あいさつ)として(みじか)会話(かいわ)(かわ)わすべきである。

こんなときどうする?
◎相手(あいて)携帯電話(けいたいでんわ)(はな)していて(こえ)がかけられない
→会釈(えしゃく)だけで()ませる
◎エレベータに大勢(おおぜい)(ひと)()っていて(こえ)()しづらい
→(だま)って(かる)(あたま)()げる(あご)(すこ)()いて()()せる)
◎椅子(いす)(すわ)っているときに(えら)(ひと)がやって()
→椅子(いす)から()()がって挨拶(あいさつ)する
◎(ある)いているときに反対(はんたい)から(えら)(ひと)(ある)いてきた
→()()まって挨拶(あいさつ)する

日中(にっちゅう)挨拶(あいさつ)

(あさ)挨拶(あいさつ)は「おはようございます。」と()うが、11()()ぎたら、「お(つか)れさまです。」と挨拶(あいさつ)するのが普通(ふつう)である。

基本表現

◎(つか)れさまです。

社内(しゃない)同僚(どうりょう)上司(じょうし)出会(であ)ったら、(ひる)でも夕方(ゆうがた)でも、とりあえず「お(つか)れさまです。」と挨拶(あいさつ)しておけばよい。

こんなときどうする?
◎会社(かいしゃ)のなかで社外(しゃがい)(ひと)()ったら
→「いつもお世話(せわ)になっております。」と()
◎いつも廊下(ろうか)掃除(そうじ)している清掃会社(せいそうがいしゃ)のスタッフには
→「お(つか)れさまです。」と()
◎いつも荷物(にもつ)やメール便(びん)(とど)けにくる宅配会社(たくはいがいしゃ)(ひと)には
→「お(つか)れさまです。」と()

退社時(たいしゃじ)挨拶(あいさつ)

勤務時間(きんむじかん)()ぎたからといって、すぐに(だま)って()るのでは印象(いんしょう)(わる)い。退社(たいしゃ)するとき会社(かいしゃ)から(かえ)るとき)にも、(わす)れずに挨拶(あいさつ)をするようにする。

基本表現

◎(さき)失礼(しつれい)します。

基本表現

◎(さき)失礼(しつれい)いたします。[よりていねい]

なお、相手(あいて)上司(じょうし)年長者(ねんちょうしゃ)ならば、より丁寧(ていねい)()(かた)をする。

応用表現

◎(もう)(わけ)ありませんが、お(さき)失礼(しつれい)します。お(つか)れさまでした。

応用表現

◎(もう)(わけ)ございませんが、お(さき)失礼(しつれい)いたします。今日(きょう)は、お(つか)れさまでした。[よりていねい]

なお、「ご苦労(くろう)さま。」は、目上(めうえ)(ひと)目下(めした)(ろう)をねぎらっていうことばなので、あなたが(とく)(えら)(ひと)でないかぎり「ご苦労(くろう)さま。」「ご苦労(くろう)さん。」「ご苦労(くろう)さまです。」などとは()わない(ほう)がよい。

(ほか)(ひと)残業(ざんぎょう)しているとき

(いそが)しそうに残業し(ざんぎょう)している(ひと)ががいるときには、(なに)手伝(てつ)うことがないか()いてから(かえ)るようにする。

応用表現

◎これで失礼(しつれい)しますが、(なに)かお手伝(てつ)いできることはありますか。

応用表現

◎これで失礼(しつれい)させていただきますが、(なに)かお手伝(てつ)いできることはありませんか。[よりていねい]

なお、これは形式的(けいしきてき)挨拶(あいさつ)なので、このように()ったからといって、(なに)かの仕事(しごと)をしろと()われることは(すく)ない。ただし、(なに)かの仕事(しごと)手伝(てつだ)ってほしいと(たの)まれれば、残業(ざんぎょう)につきあうことになるだろう。

外出(がいしゅつ)するときの挨拶(あいさつ)

会社(かいしゃ)から社外(しゃがい)外出(がいしゅつ)するとき、外出(がいしゅつ)から会社(かいしゃ)(かえ)ったときにも挨拶(あいさつ)をするようにする。

自分(じぶん)外出(がいしゅつ)するとき

自分(じぶん)外出(がいしゅつ)するときには、(だま)って()()くのではなく、()(さき)()げるようにする。

基本表現

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってきます。

基本表現

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってまいります。[よりていねい]

おおよその帰社時間(きしゃじかん)がわかっていれば、()()えると丁寧(ていねい)である。なお、外出(がいしゅつ)(みじか)時間(じかん)であれば、「すぐ(もど)ります。」といえばよい。

応用表現

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってきます。3()(もど)ります。

応用表現

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってまいります。3()ごろまでには(もど)ります。[よりていねい]

ここがポイント:

帰社時間(きしゃじかん)(つた)えておけば、不在時(ふざいじ)電話(でんわ)来客(らいきゃく)にも対応(たいおう)してもらいやすい

上司(じょうし)などに)(なに)(こえ)をかけられたときには、返事(へんじ)をしたあとで(あらた)めて出発(しゅっぱつ)挨拶(あいさつ)をするようにする。

応用会話

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってきます。3()ごろまでには(もど)ります。

◎契約延長(けいやくえんちょう)(けん)、よろしく(たの)むよ。

◎はい。では、()ってきます。

応用会話

◎竹南商事(ちくなんしょうじ)()ってまいります。3()ごろまでには(もど)ります。[よりていねい]

◎契約延長(けいやくえんちょう)(けん)、よろしく(たの)むよ。

◎はい。承知(しょうち)いたしました。では、()ってまいります。[よりていねい]

(ほか)(ひと)外出(がいしゅつ)するとき

(ほか)(ひと)外出(がいしゅつ)するときには、見送(みおく)りの挨拶(あいさつ)をすることになる。

基本表現

◎いってらっしゃい。()をつけて。

基本表現

◎いってらっしゃいませ。お()をつけて。[よりていねい]

できるだけ外出(がいしゅつ)する(ひと)(ほう)(かお)()けて挨拶(あいさつ)する。

自分(じぶん)外出(がいしゅつ)から(かえ)ったとき

外出(がいしゅつ)から(かえ)ったたときも、(だま)って(せき)につくのではなく、(かなら)自分(じぶん)(かえ)ったことを()らせるようにする。

基本表現

◎ただ(いま)(もど)りました。

(ほか)(ひと)外出(がいしゅつ)から(かえ)ったとき

(ほか)(ひと)外出(がいしゅつ)から(かえ)ったときには、出迎(でむか)えの挨拶(あいさつ)をすることになる。

基本表現

◎(かえ)りなさい。お(つか)れさまでした。

基本表現

◎(かえ)りなさいませ。お(つか)れさまでした。[よりていねい]

できるだけ外出(がいしゅつ)から(かえ)った(ひと)(ほう)(かお)()けて挨拶(あいさつ)する。

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