日文文書処理

ウェブページの作成

WWWとは?

1980年代になると、ネルソンTed Nelson (Theodor Holm Nelson)の提唱した「ハイパーテクストHyperText」と「ハイパーメディアHyperMedia」の概念は広く支持されるようになっていた。1987年には、アップルコンピュータApple Computerが、マッキントッシュMacintosh用にハイパーカードHypercardのプログラムを提供するが、これはネルソンのハイパーテクストの考え方に近いものといえる。しかし、ハイパーカードHyperCardでは、他のコンピュータ上のテキストtextにリンクlinkするという考えは含まれていなかった。

その後、1989年にティム・バーナーズ=リーTim Berners-Leeが開発したのが、WWW(ワールドワイドウェブ)World Wide Webである。WWWは、他のコンピュータ上にある文書にリンクlinkするというアイディアと、テキストtextのマークアップmarkupとを組み合わせることでグローバルなシステムを実現した。

WWWの基本的なアイディアは、異なるコンピュータにある文書(データ)を、ひとつにまとめたり整理したりするのではなく、別の場所に置いたまま互いを関係づけていくという考えである。このことによって、テキストの追加や変更がいつでも自由に行なえ、環境に依存せずすべてのテキストを共有することができるようになった。WWWは、ネルソンのいう「ハイパーテクスト」にきわめて近いものであるということができる。

インターネットinternet上に存在するあるテキスト(データ)から他のテキスト(データ)へのハイパーリンクhyper linkは、URLと呼ばれる方式で記述・指定される。このURLは、しばしば「(ページの)アドレス」と呼ばれることがある。WWWでは、ハイパーリンクとして記述された部分を選択(例えば、マウスでクリックclick)することで、関係づけられた情報へ移動することができる。この機能のために、WWWでは、HTMLHyperText Markup Languageを使うことになる。

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