日文文書処理

ウェブページの作成

HTMLからXHTMLへ

1989年、CERN(欧州原子核研究機構;セルン)で開発されたHTMLは、1991年に一般に公開される(HTML1.0)。HTMLは通常のテキスト形式によるものであり、とても簡略なものだった(そのため、どのコンピュータのどのエディタtext editorでも編集でき、誰でもすぐに覚えられた)。これらのことは、WWWの利用者を拡大させることに役立つことになる。

ただ、HTML1.0は、公式の規格とはならなかった。最初のHTMLの公式規格は、1995年11月にIETFによって策定されたHTML2.0である。HTML2.0は「文書構造を定義する言語」だとされ、現在のHTML(HTML4.01)の基礎となる部分を定めた仕様書である。

一方、WWWは、1993年にイリノイ大学のNCSAが、WWWブラウザのモザイクNCSA Mosaicパソコン用に無償配布したことによって急速に利用者を増やすことになった。

WWWの利用者の急増は、WWWブラウザの商品化を可能にした。1994年には、モザイクの開発メンバーを中心にモザイク・コミュニケーションズMosaic Communications(のちのネットスケープ・コミュニケーションズNetscape Communications)が設立され、モザイク・ネットスケープMosaic Netscape(のちのネットスケープ・ナビゲーターNetscape Navigator)が市販された。ほかにも多くのWWWブラウザが発表され、熾烈なシェア争いが繰り広げられることになる。その中で、(特定のブラウザに特化された)さまざまな独自拡張タグが考案された。

1994年にWWW関連技術の標準化を行なうW3Cが設立された。1997年1月に、W3CはHTML3.2を勧告する。しかし、HTML3.2は、文書の論理構造を記述するだけでなく、文書の整形(画面のレイアウト)に使われるタグも含んでいた。

W3Cは、1997年11月にHTML4.0を勧告した(1999年にHTML4.01に改定される)。HTML4.0では、HTMLを文書の論理構造を定義するために用い、文書の整形(画面のレイアウト)には「スタイルシート」を用いるように求めている。HTML4.01は現在の標準的なHTMLの仕様である。

2000年にW3Cは、XHTMLを勧告した。XHTMLは、HTMLをより汎用性のある形で再定義したもので、HTMLと互換性のある新しいマークアップ言語markup languageである。

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