日文文書処理

レポートの作成(さくせい)

レポートとは

レポート
調査や実験に基づいて事実やデータを報告すること
作文(さくぶん)
経験や体験に基づいた自分の意見や考えを書くこと
論文(ろんぶん)
理論に基づき自分独自の主張を論理的に述べること

レポート、作文(さくぶん)論文(ろんぶん)定義(ていぎ)

レポートは、調査(ちょうさ)実験(じっけん)(もと)づいて事実(じじつ)やデータを報告(ほうこく)するものである。

作文(さくぶん)とは、経験(けいけん)体験(たいけん)(もと)づいた自分(じぶん)意見(いけん)(かんが)えを()くものである。

論文(ろんぶん)とは、理論(りろん)(もと)づき自分独自(じぶんどくじ)主張(しゅちょう)論理的(ろんりてき)()べるものである。

レポート、作文(さくぶん)論文(ろんぶん)(ちが)

レポートは、事実(じじつ)やデータを報告(ほうこく)するものであるから、自分(じぶん)(かんが)えよりも事実(じじつ)やデータの(ほう)重要(じゅうよう)である。この(てん)で、レポートは作文(さくぶん)論文(ろんぶん)とは(こと)なるものである。

また、内容(ないよう)独自性(どくじせい)は、(かなら)ずなければならないというものではない。しかし、課題(かだい)などでレポートにまとめた事実(じじつ)について自分(じぶん)意見(いけん)()くように(もと)められた場合(ばあい)には、独自性(どくじせい)必要(ひつよう)になる。独自性(どくじせい)のないレポートよりは、独自性(どくじせい)のあるレポートの(ほう)評価(ひょうか)(たかい)いだろう。

レポート、作文、論文の比較
自分の考え
じぶんのかんがえ
客観性
きゃっかんせい
論理性
ろんりせい
独自性
どくじせい
根拠となるもの
こんきょとなるもの
レポート必要必要あった方が良い調査・実験
作文(さくぶん)必要あった方が良い経験や体験
論文(ろんぶん)必要必要必要必要理論

レポートの条件(じょうけん)

レポートで(もっと)重要(じゅうよう)なことは、報告(ほうこく)した事実(じじつ)やデータが正確(せいかく)だということである。

具体的(ぐたいてき)には、(つぎ)の3つの条件(じょうけん)(まも)られていなければならない。

  1. 事実(じじつ)認定(にんてい)やデータに(あやま)りがない
  2. 事実(じじつ)記述(きじゅつ)公正(こうせい)である
  3. 事実(じじつ)やデータが恣意的(しいてき)選択(せんたく)されていない

(わる)報告(ほうこく)(れい)

たとえば、(つぎ)のような出来事(できごと)報告(ほうこく)する場合(ばあい)

先生(せんせい)学生(がくせい)()って、学生(がくせい)がケガをした。

というのは、事実(じじつ)(あやま)りのある報告(ほうこく)である。先生(せんせい)加害者(かがいしゃ)で、学生(がくせい)被害者(ひがいしゃ)だというのは、出来事(できごと)(もっと)重要(じゅうよう)なポイントであり、(あやま)りは(ゆる)されない。

また、

学生(がくせい)先生(せんせい)(なぐ)()るの暴行(ぼうこう)(はたら)いて、先生(せんせい)がケガをした。

というのは、事実(じじつ)(あやま)りのある報告(ほうこく)である。学生(がくせい)先生(せんせい)を『()った』だけで(なぐ)ったわけではないので、事実(じじつ)認定(にんてい)(あやま)りがある。結果(けっか)として、内容(ないよう)(あき)らかに誇張(こちょう)されている。

また、

学生(がくせい)(あし)先生(せんせい)(あた)って、先生(せんせい)がケガをした。

というのは、記述(きじゅつ)公正(こうせい)でない報告(ほうこく)である。内容自体(ないようじたい)には、事実(じじつ)(はん)するところはないが、これでは『学生(がくせい)先生(せんせい)()った』のかどうかがわからない(あるいは、故意(こい)(かく)されている)。結果(けっか)として、(あやま)った情報(じょうほう)(あた)える可能性(かのうせい)(たか)いため、公正(こうせい)だとはいえないのである。

また、

学生(がくせい)先生(せんせい)()った。

というのは、事実(じじつ)恣意的(しいてき)選択(せんたく)された報告(ほうこく)である。これも、内容自体(ないようじたい)には事実(じじつ)(はん)するところはないが、これでは『()られた先生(せんせい)がケガをした』ことがわからない(あるいは、故意(こい)(かく)されている)。

(おな)じく、

先生(せんせい)がケガをした。

というのも、事実(じじつ)恣意的(しいてき)選択(せんたく)された報告(ほうこく)である。これでは『学生(がくせい)先生(せんせい)()った』ことがわからない(あるいは、故意(こい)(かく)されている)。

このように恣意的(しいてき)選択(せんたく)をすることによって、重要(じゅうよう)情報(じょうほう)伝達(でんたつ)されないままになってしまうのである。

不正(ふせい)なレポート

(つぎ)のようなレポートは不正(ふせい)なものである。

レポートの体裁(ていさい)

レポートには標準的(ひょうじゅんてき)体裁(ていさい)がある。

体裁(ていさい)について、(とく)指示(しじ)がある場合(ばあい)は、その指示(しじ)(したが)うが、指示(しじ)のないときには、標準的(ひょうじゅんてき)体裁(ていさい)作成(さくせい)しなければならない。

体裁(ていさい)(ととの)えられていないレポートは受理(じゅり)されないこともあるので注意(ちゅうい)すること。

標準的(ひょうじゅんてき)書式(しょしき)

コンピュータで作成(さくせい)する場合(ばあい)本文(ほんぶん)文字(もじ)は10〜12ポイントの明朝体(みんちょうたい)基本(きほん)である。また、タイトルや見出(みだ)しにはゴシック(たい)使(つか)ってもよい。

なお、文字(もじ)(いろ)は、すべて(くろ)にするのが標準(ひょうじゅん)である。

文字(もじ)サイズの設定(せってい)(れい)

見本:
哈日ブームと新外来語
—新外来語の成立背景について—

鍾 季儒

育達商業技術學院應用日語系


1.なぜ外来語が必要なのか

文法と音声に比べて、語彙は言語の中で一番変化に応じて変わる部分だと言われている。魏永紅・魏永佳(1996: 51)が「歴史の発展、社会の変化、地域間の差異などの変化はすべて語彙によって反映するようになっている」と述べているように、語彙の変化は色々な分野の変貌を物語っている。

世界諸言語には多かれ少なかれ、その言語における外来語がある。外来語は世界各国の文化交流につき、必ず生じる現象である。(以下略)

図版(ずはん)(イラストやグラフ)

(ひょう)、グラフ、イラスト、写真(しゃしん)地図(ちず)など、視覚的(しかくてき)情報(じょうほう)表現(ひょうげん)するものを図版(ずはん)という。

なお、文字(もじ)(いろ)は、(くろ)標準(ひょうじゅん)だが、図版(ずはん)はカラーでも(かま)わない。

図版(ずはん)には、(かなら)種類(しゅるい)ごとの(とお)番号(ばんごう)をつける。

グラフ1 → グラフ2 → グラフ3
表1 → 表2 → 表3
図1 → 図2 → 図3
写真1 → 写真2 → 写真3

通し番号の付け方(例)

また、それぞれの図版(ずはん)には、(とお)番号(ばんごう)だけでなくタイトルをつけた(ほう)がよい。タイトルは、(ひょう)やグラフの場合(ばあい)(うえ)に、写真(しゃしん)()場合(ばあい)(した)()くことが(おお)い。

レポートの本文(ほんぶん)では、(とお)番号(ばんごう)()すようにし、図版(ずはん)(なに)(しめ)しているのかもできるだけ本文(ほんぶん)説明(せつめい)した(ほう)がよい。たとえば、

のように()けばよい。

標準的(ひょうじゅんてき)用紙(ようし)

コンピュータで作成(さくせい)する場合(ばあい)は、A4サイズの白色(はくしょく)プリンタ用紙(ようし)共用紙(きょうようし))を使(つか)う。

手書(てが)きの場合(ばあい)は、専用(せんよう)のレポート用紙(ようし)使(つか)う。

レポートに使(つか)える(かみ)
レポートに使(つか)えない(かみ)

余白(よはく)

コンピュータで作成(さくせい)する場合(ばあい)は、余白(よはく)適切(てきせつ)(おお)きさに設定(せってい)する。(うえ)余白(よはく)より(した)余白(よはく)(すこ)(おお)きくするのが、()やすくするポイントである。

手書(てが)きの場合(ばあい)は、レポート用紙(ようし)余白(よはく)(したが)う。

A4サイズでの余白(よはく)設定(せってい)(れい)

プリント

コンピュータで作成(さくせい)する場合(ばあい)は、標準(ひょうじゅん)モード以上(いじょう)品質(ひんしつ)でプリントする。

手書(てが)きの場合(ばあい)は、(くろ)のペンかボールペンを使(つか)う。ブルーブラックの万年筆(まんねんひつ)使(つか)ってもよいが、青色(あおいろ)のボールペンなどは()ける。鉛筆(えんぴつ)やシャープペンシルは使(つか)わない。また、文字(もじ)はできるだけていねいに()く。

表紙(ひょうし)

レポートには表紙(ひょうし)をつけた(ほう)がよい。表紙(ひょうし)には、(つぎ)のような内容(ないよう)(しる)す。なお、表紙(ひょうし)にイラストなどは不要(ふよう)である。

題名(だいめい)科目名(かもくめい)担当者(たんとうしゃ))、所属(しょぞく)学籍番号(がくせきばんごう)氏名(しめい)提出日(ていしゅつび)または作成日(さくせいび)

また、表紙(ひょうし)をつけない場合(ばあい)は、1ページ()先頭(せんとう)(おな)内容(ないよう)(しる)す。

いずれの場合(ばあい)も、()(かた)特別(とくべつ)なきまりはないので、必要(ひつよう)項目(こうもく)をわかりやすく(()やすいように)()けばよい。

 
表紙をつける場合(左)とつけない場合(右)の書き方の例

複数枚(ふくすうまい)のレポート

レポートがバラバラにならないように、()める。左上(ひだりうえ)をホチキス(ステイプル)で(2カ所(かしょ)()めるのがよい。(かど)()っただけでは、()めたことにならない。

クリップ(ゼムクリップ、V(がた)ゼムクリップ、ワニクリップ[ガチャ(だま)ともいう]、ターンクリップ、サイドレバークリップなど)で()めてもよいが、ホチキスで()めた(ほう)確実(かくじつ)である。

なお、クリアフォルダ(クリヤーホルダ)を使(つか)うときは、レールクリアフォルダ(レール(しき)クリヤーホルダー)にする。レール(しき)でないクリアフォルダ(ふつうのクリアフォルダ)を使(つか)うときには、左上(ひだりうえ)をホチキス(ステイプル)などで()める。

また、右上(みぎうえ)(した)(みぎ)中央(ちゅうおう))のマージンにページ番号(ばんごう)(しる)す(プリントした(あと)手書(てが)きで(くわ)えてもよい)。ページ番号(ばんごう)は、算用数字(さんようすうじ)がふつうだが、ローマ数字(すうじ)でもよい。なお、『ページ(すう)/(そう)ページ(すう)』の(かたち)でもよい。

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