統合理解

練習問題2

PDFバージョン;111KB〕

次のAとBの文章は、「モスキート音」についての2つの意見である。以下の文章を読んで、後の問いに対する答えとして、最もよいものを1・2・3・4からひとつ選びなさい。

人間は年齢が上がるにつれて高い音が聞き取りにくくなる。この性質を利用して、商店の店頭や公共スペースに集まって周囲に迷惑(めいわく)をかける青少年を追い払うために開発されたのが、モスキート音と呼ばれる高い音を出すスピーカーである。この音は10代から20代前半の人にしか聞こえないが、聞こえる人にとってはとてもいやな音であり、ほとんどの場合10分以内でその場からいなくなるという。


青少年の人権も考えるべきである。モスキート音は、客として商店を訪ねた青少年や、たまたま店の前を通りかかった青少年にも聞こえてしまう。さらに、母親に連れられた幼児などに与える影響(えいきょう)も心配である。青少年の迷惑な()()いに何らかの対策(たいさく)が必要なことを否定するわけではない。しかし、青少年であるというだけの理由で、すべての者にいやな音を聞かせるような方法をとってよいことにはならないはずである。


青少年たちの無作法な行動は社会問題となっています。スピーカーをつけることで、実際にその迷惑な行動が減少しているのです。また、モスキート音が人間の健康に影響を与えないことは、研究機関の実験によっても明らかです。モスキート音によって、不必要な不快感を感じる人が出てくることは確かですが、モスキート音以外に青少年の迷惑な振る舞いを防止する有効な方法があるのでしょうか。これからも必要があれば、モスキート音を利用してゆくべきでしょう。

「モスキート音」の実用化において問題になっているのはどのような点か。
  1. 問題のない青少年にも聞こえてしまうという点
  2. 小さな子どもたちの健康に害を与えるという点
  3. 商店の売り上げが下がる可能性があるという点
  4. 実際には期待されるほどの効果がないという点
「モスキート音」について、AとBの意見はどのような立場をとっているか。
  1. Aは利用に反対しているが、Bは利用に賛成している。
  2. Bは利用に反対しているが、Aは利用に賛成している。
  3. Aは利用に反対しているが、Bはどちらともいっていない。
  4. Bは利用に反対しているが、Aはどちらともいっていない。

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