文末表現

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論文(ろんぶん)・レポートの文末表現(ぶんまつひょうげん)

論文(ろんぶん)やレポートなどの正式(せいしき)()きことばでは、文末(ぶんまつ)に「〜だ。」「〜である。」が使(つか)われることが(おお)い。

「〜だ。」「〜である。」の文末表現(ぶんまつひょうげん)

「〜だ。」「〜である。」の文末表現(ぶんまつひょうげん)(つぎ)のようになる。

「〜だ。」「〜である。」
です・ます現在形過去形
肯定形否定形肯定形否定形
名詞問題です。問題だ。
問題である。
問題でない。
問題ではない。
問題だった。
問題であった。
問題でなかった。
問題ではなかった。
動詞読みます。読む。読まない。読んだ。読まなかった。
考えます。考える。考えない。考えた。考えなかった。
理解します。理解する。理解しない。理解した。理解しなかった。
な形容詞
(形容動詞)
重要です。重要だ。
重要である。
重要でない。
重要ではない。
重要だった。
重要であった。
重要でなかった。
重要ではなかった。
い形容詞
(形容詞)
早いです。早い。早くない。早かった。早くなかった。
その他…でしょう。…だろう。
…であろう
…でないだろう。
…でないであろう。
…だっただろう。
…だったであろう。
…でなかっただろう。
…でなかったであろう。
…(し)ましょう。…(し)よう。
…ですか。…だろうか。
…であろうか。

「〜だ」と「〜である」

「〜だ。」や「〜である。」は「〜です。」や「〜ます。」と同時(どうじ)使(つか)うことはできない。ただし、「〜だ。」と「〜である。」は、(おな)文章(ぶんしょう)(なか)同時(どうじ)使(つか)うことができる。

○:人間(にんげん)動物(どうぶつ)である。しかし、パンダも動物(どうぶつ)
○:テーマは環境破壊(かんきょうはかい)である(とく)に、大気汚染(たいきおせん)について調(しら)
×:人間(にんげん)動物(どうぶつ)である。しかし、パンダも動物(どうぶつ)です
×:テーマは環境破壊(かんきょうはかい)である(とく)に、大気汚染(たいきおせん)について調(しら)ます

「〜である。」は「〜だ。」よりも(つよ)表現(ひょうげん)である。強調(きょうちょう)(つよ)主張(しゅちょう)したいところに使(つか)うと効果(こうか)がある。

アメリカ(じん)はウソつき。ジョン・スミスはアメリカ(じん)。だから、ジョン・スミスはウソつきである
⇒『ジョン・スミスはウソつき』を強調(きょうちょう)したいと(おも)っている

「〜のだ」と「〜のである」

「〜のだ。」や「〜のである。」は、(つよ)主張(しゅちょう)をあらわす表現(ひょうげん)である。(つよ)主張(しゅちょう)したいところに使(つか)うと効果(こうか)がある。

物価(ぶっか)()がると賃金(ちんぎん)()がる。賃金(ちんぎん)()がると購買力(こうばいりょく)()がり、さらに物価(ぶっか)()がる。物価(ぶっか)()がればさらに賃金(ちんぎん)()がる。この悪循環(あくじゅんかん)こそが問題(もんだい)なのである

しかし、「〜のだ。」や「〜のである。」を使(つか)いすぎると文章(ぶんしょう)がくどく(かん)じられるので注意(ちゅうい)しなければならない。「〜のだ。」や「〜のである。」は(とく)主張(しゅちょう)したいところにだけ使(つか)うようにする。

物価(ぶっか)()がると賃金(ちんぎん)()がるのである賃金(ちんぎん)()がると購買力(こうばいりょく)()がり、さらに物価(ぶっか)()がるのである物価(ぶっか)()がればさらに賃金(ちんぎん)()がるのである。この悪循環(あくじゅんかん)こそが問題(もんだい)なのである
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