読売09/16 14:37 ヤコブ病診療の差別防止に「ブロック担当医」構想

1.キイワード;クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)

2.関係者;厚生省

3.概要;厚生省は十六日までに、全国を七ブロックに分け専門医を配置して一般医師を支援する「ブロック担当医」構想をまとめた。早ければ来年から実施する。CJD患者の中には、脳硬膜移植で感染したとされる薬害ヤコブ病患者がすでに七十二人確認されているが、患者の家族らからは「医療現場での偏見・差別をなくし、きちんと対応してほしい」との声が同省に寄せられていた。CJDは、汚染された脳硬膜を移植されるなど特別な場合をのぞき、人から人に感染することはまずありえず、普通の接触ならば心配はないとされる。 しかし、医療機関の中には、患者にふろを使わせなかったり、使ったちり紙を水酸化ナトリウムで消毒させて捨てさせるなど、CJDに過剰反応するところも少なくない。CJDは、発症例が国内ではまだ千例程度と少ないため、一般の病院では、過去に診察したことのないところが多く、薬害ヤコブ病訴訟の原告患者の中にも、「原因不明の難病」として病院を転々とさせられたケースもあった。