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設計紹介 5

 2000年   環境優先道路(大鷹のシェルター)実施設計  埼玉県所沢市  埼玉県川越土木事務所
 設計コンセプト  武蔵野丘陵の雑木林の生態系に及ぼす影響を極力排除した設計。  
    
照葉樹林のど真ん中を貫く位置です。動物たちの横断路の復旧も大きな課題です。

総節点数220点、部材数400点にも上る鋼構造三次元フレーム解析です。
 
   横方向からの風荷重時ひずみ図

風方向、地震、衝突、維持管理作業等10ケースに及ぶ全荷重ケース計算します。
 
    吹き抜け風時ひずみ図
 

杭基礎は弾性支承上の梁として弾性設計法により解析、設計します。


鋼構造です。基本は門形ラーメンです。
 
 

天井、側面の網は風の吹き抜けと落ち葉の保留を加味して決定。
 
支柱毎に杭基礎を設置、支柱間は横矢板土留めとしました。
 

緑化用ツタの誘引用トレリスです。


小動物(主にタヌキ)横断用トンネルを2ヶ所設けました。
 
 
 所感  埼玉県のこの地帯は大鷹の棲息が多く、タヌキ等の小哺乳類も多く見られる。随所で保護活動が行われているが、ここは役所主導で進んだ例。当該施設については工事後の住民参加による活動は聞かれないが、周辺地区での環境保全活動が盛んである。
 この後、圏央道新設に伴う類似シェルターの設計を数キロに渡って手がける事となった。

鋼構造設計のお手伝いいたします。