狼と二人の仔山羊
師匠×神アレ
16禁
相互リンク記念 神アレ←師匠
黒胡麻プリンの霞美さんから頂いた小説
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171夜、172夜の間の3ヶ月間でのお話となります。
コミックス派の方は自己責任にてご閲覧くださいますようお願いいたします。
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***** 師匠が失踪してから1ヶ月が経った。 未だ行方は知れずだが教団にも新しい仲間が入り、変わらない日常が再び戻ろうとしていた。 「ふぁ〜、疲れた…。神田?お風呂行きません?僕、身体埃だらけです」 「一人で行って来いよ」 「むっ…。―…別にいいですよ?嫌なら他の人誘いますから」 「行く」 任務から戻ってすぐ。 神田とアレンは司令室への報告を終え、新教団内の廊下を歩いていた。 もちろん、監視の下リンクも一緒に。 はじめは慣れなかったものの、もう数ヶ月にはなろうかという監視にはだいぶ慣れた。 今となっては空気のような物だ。 相変わらず個室にはシャワー室のみで、大きなお風呂に入るには共用の浴場に行かねばならなかった。 「あ、リンクも入ります?」 「いえ、私はここで」 「じゃあ、神田…二人っきりですねv」 「……」 脱衣所にリンクを残し神田と二人浴室へと入る。 自分の身体をさっと流すと大きめのたわしを持って湯船へと浸かった。 「おい」 「はい?」 「ティムを湯船で洗うな」 「えぇ?何でですか?ティムも綺麗にしてあげないと…」 「ここで洗うなっつってんだよ!!」 「……ちゃんと、桶に入れてます」 「…泡零すなよ?」 「そうだぞ、馬鹿弟子。ティムが壊れでもしたらどうしてくれ るんだ?」 「そう簡単に壊れませんよ、師…しょ……」 「「!!!???」」 物凄い勢いで二人が振り向く。 其処にはつい先日まで胸を締めていた己が師匠『クロス・マリアン』その人がいた。 「し、師しょ…っんぐ!!」 「でかい声出すんじゃねぇよ。見つかったらどうしてくれる?」 「んー!!んんーっ!」 「…元帥、モヤシが死ぬ」 「お?わりぃわりぃ」 押さえていた手を口から離してやるとクロスはアレンの頭を撫でた。 「元気か?馬鹿弟子」 「それは、こっちの台詞ですよ!一体…今まで、どこ…に…ぅぅう…」 アレンはクロスの顔を見ると安心してしまったのか怒りもそっちのけで泣き出してしまった。 「泣く奴があるか」 「だぁってぇ…ししょー…っ」 普段は毛嫌いしているもののやはり、師弟である。 死亡してるかもしれないと思っていた己の師に出会えて嬉しいのであろう。 アレンは泣き顔もそのまま、広い胸に抱きつく。 「心配…させないで、ください…っ」 「―…悪かったな…」 クロスも満更ではない様でその小さな頭を撫で付けてやる。 しかし、面白くない人物がここに一人。 『神田ユウ』である。 手の早い事で有名なクロス元帥に自分の恋人が裸で抱きついてるのだ。 内心穏やかでない。 この様な場面で子供のような嫉妬を出すのを憚ったのか、眉間に皺を寄せて顔を背けようとした。 ―ニヤッ 「っ!!」 その一瞬をついて、クロスが神田に不敵な笑みを向けたのである。 『っの、ヤロー…俺を挑発してやがんのか!?』 神田が睨み返すと『その通りだ』と言わんばかりにもう一度口元を歪めると、アレンの頭を強く抱いた。 「あぁ…アレン…お前に寂しい思いをさせて悪かった…愛している…」 「し、師匠!?」 そのまま小さな額や桃色の頬、桜色の唇へとキスの雨を降らせる。 ワザとらしい仕草に神田は「アホくさ…」と呟くと泳ぐようにその場から離れようとした。 「ちょ、ちょっと!師匠っ、そ、なとこ…触らなっ…でっ!」 「ん?そんなとこってどこだ?ここか?」 「やっ、ちょっ…!ダメ…っ!!」 今日のお湯は白く濁っている。 一体何処を触られているというのであろう。 アレンの顔がお湯のそれとは違うもので赤くなっていく。 ―ガシッ 「元帥、いい加減にしろ」 「よう、神田。居たのか」 アレンをいい様に扱う腕を掴みあげると、ワザとらしい笑みをこちらに向けられる。 「さっきからずっと居ただろうがっ!」 「気ぃ利かせて、出て行けよ」 「猛獣の前に子羊置いて、誰が出て行くか」 「そうか…なら」 突然ふわりと身体が浮く。 そのまま神田は元帥の膝の上に移動させられてしまった。 「なっ!!」 「なんなら、二人一緒に頂いてやってもいいんだがな…」 頬をベロリと大きな舌で舐められると背中に悪寒が走る。 隣のアレンを覗き見ると未だにビクビクと身体を震わせていた「悪趣味な真似はやめろっ!モヤシっ!てめぇも、少しは抵抗しろ!!」 「だってぇ、かんだぁ…っ」 「おぉ、馬鹿弟子。いい反応だなぁv神田…お前も少しは可愛げを見せろ」 「んなもん誰が見せるか!!いいから、この手を離せ!!」 捕まえられている腰を捩ってその場から抜け出そうと試みるが、太い腕に拒まれてその抵抗も消えてしまう。 圧倒的な腕力の差を見せ付けられてしまうと、神田は大人しくそこに身体を落ち着けた。 「馬鹿弟子も可愛いが…美人な神田も捨て難いな…」 「『二兎追うものは一兎も得ず』って言うぜ?」 「二兎?はは…っ」 神田が不快も露にした目で睨むと軽くあしらわれてしまう。 「お前らなんぞ、二兎にもならねぇな」 「何言って…ぁ!」 「ほう…いい声で啼くな…」 抗議の声が上がる前に背中をいやらしい手付きで撫でられてた。 唐突な事に小さな喘ぎが口をつく。 「やめっろ…!っ触るな!!」 「神田…可愛い…v」 さっきまで黙ってクロスにされるがままだったアレンが言う。 そっと神田の頬に口付けると、そのまま下へ下がり唇へと触れた。 チュッチュッと音がするように口付け合う。 二人の息が上がってきた所でクロスが口を挟む。 「おい、俺様を無視すんな」 「はぁ…見せ付けてんだよ」 「ほぉ……」 ニヤリと意地の悪そうな笑みが浮かぶ。 「この俺に見せ付けるなんて、いい度胸してるな」 そう言うとアレンの身体がびくりと震えた。 「や、ぁっ!ししょっ…だめ!!」 「ん?ココがいいのか?」 「ダメダメ!お湯、入っちゃう…っ!!」 「な…っ!てめぇ!どこ触ってやがる!」 神田は勢い良く拳を振り上げると丹精な顔めがけ振り下ろした。 しかし、其処に届く前に受け止められてしまう。 「おいおい、危なっかしいなぁ」 「…誰かさんよりはましだ」 「かんだぁ…」 肩にクタリとアレンが凭れ掛かってくる。 「モヤシ?」 「…の、のぼ…せる…」 「おい!」 顔を真っ赤にして倒れこんできた。 「元帥!!」 「はいはい、分かったよ」 太い腕が腰から退くとそのままアレンの身体を抱きとめてやる 。 湯船から非難をするように立ち上がった。 ―サワっ 尻に走った感触に背中を鋭い悪寒が駆け巡る。 「っ!!」 「ごっつぉさんv」 「て、てめぇ!!!!!!!!」 「じゃぁな」 軽く投げキッスをすると元帥が湯気の中へと消えていった。 「…こんの…悪魔元帥め…」 腕の中にいるアレンが落ちそうになる程、神田は怒りに震えると吼えた。 「二度と帰ってくんなぁーーー!!!!!!!!」 その声に反応して浴室を覗いたリンクは、神田の脳内を心配しそっと神に祈った。 「神よ…彼の頭は大丈夫でしょうか…」 おわり