1.エーデル7 の概要
エーデルの ver.7.00 以降をエーデル7と呼びます。エーデル7は、従来のエーデル60を発展させ
て、点図・点字だけでなく、長文の点字文章も編集できるようにしたものです。そのため、エーデル7
だけで点訳のほぼすべての作業をおこなうことができます。
エーデル60同様、大きく分けて次のふたつのモードを持っています。
(1) 点図データであるEDLファイル(=EdelPaper)を扱う。
このモードでは、文章に差し込むのではない点図単独のデータを作成します。点字も書き込め
ますが、このモードでの点字の実体は点図です。
このモードで作ったデータを EdelPaper、または、EDLファイルといい、その拡張子は edl
です。(拡張子 ezi の図形データファイルが付随します。)
(2) 図入り点訳本のデータであるhEBKファイル(=EdelBook)を扱う。
このモードでは、文章とそこに差し込まれる点図を同時に編集して、図入り点訳本のデータを
作成することができます。文章と点図は同一の画面で編集できます。
この図入り点訳本のデータを EdelBook、または、hEBKファイルといい、その拡張子は hebk
です。この1個のhEBKファイルの中に文章と点図のすべてのデータがパッキングされます。
エーデル60による図入り点訳本のデータであるEBKファイルも読み込むことができ、編集し
てhEBKファイルとして保存することができます。
点図を編集する機能はどちらのモードでも同じで、3種類の点サイズ、18段階の点間隔、多彩な
作図モードと編集・変形機能、その他各種の補助機能を使うことができます。
長文の点字文章を編集する機能は新しく開発中のものであり、現時点で基本的な機能は備えて
いますが、今後に追加しなければならない機能も少なくなく、継続的なバージョンアップを予定して
います。
2.動作環境
(1) OS
Windows 8、7、Vista、XP
(2) 必要なファイル
@ 本体ファイル Edel7.exe
A エーデル60によるデータであるEBKファイルを扱う場合は、圧縮・解凍ライブラリの
UNLHA32.DLL を Edel7.exe と同じフォルダに置く必要があります
B メニューバーの[ツール]->[自動点図化ソフト Tenka の起動]をおこなう場合は、
Tenka.exe を Edel7.exe と同じフォルダに置く必要があります。
UNLHA32.DLL と Tenka.exe はエーデルパックに同梱されており、デフォルトのインストール
によって自動的に Edel7.exe と同じフォルダに置かれます。
(3) 点字プリンタ
(株)ジェイ・ティー・アール社製 ESA721 ver'95、New ESA721、または、
(有)レンテック社製 TEN-100
パソコンとの接続は RS−232C(シリアルポート)を使ってください。USBシリアル変換
ケーブルを介して接続することもできます。また、出力方法として、シリアルポートへの直接出力、
及び、generic, text only のプリンタドライバを介した出力のいずれかを選べます。プリンタドラ
イバを介する場合は、コントロールパネルからプリンタを追加し、デバイスマネージャで必要な準
備をする必要があります。
なお、TEN-100 は、8×10インチ(B5)用紙のみに対応しており、大点・小点を打ち
出すことができないなど、いくつかの制限があります。
(4) 墨字プリンタ
メニューバーの[ファイル]->[墨字印刷]で墨字印刷をおこなう場合には、通常のプリンタを
パソコンに接続済みであることが必要です。