1.エーデルの特徴

  エーデルは図形点訳のためのパソコンソフトです。エーデルで作られた図形のデータを点字プリンタで
 印刷すると点図ができます。以下にエーデルの特徴を列挙します。

 (1) 図形の種類が多い
   図は間隔をとった点の列によって描かれ、ほぼ作図されたとおりに点図として打ち出されます。図形
  には点・自由曲線・斜線・縦線・横線・折れ線・弓線・長方形・正方格子・枠線・円・楕円・円弧・
  放物線・無理関数のグラフ・双曲線・三角関数のグラフなどの種類があり、それらの図形が簡単に描け
  ます。また、いくつかのパターンによるペイント機能を備えています。

 (2) 大きさなどの違う4種の点が使える
   New ESA721のプロッター機能をフルに利用できるように、点の大きさは3段階に切り替えられ
  ます。また、解像度はB5で480×684ドット、A4で600×745ドットと高く、点の間隔も
  18段階で変化させられるため、なめらかな点図を描くことができます。また、3種類の点の他に、
  印刷されない点種「補」があり、これを用いて下書きをしたり補助線を引いたりすることができます。

 (3) 大きな用紙サイズも使える
   8×10インチ用紙(B5サイズ)用の他に、10×11インチ用紙(A4サイズ)用の作図ができ
  ます。

 (4) 縦位置でも横位置でも作画できる
   点字用紙を縦に見て作図する画面と横に見て作図する画面があります。いずれの場合も標準とその
  約 1.5倍の画面を使うことができます。

 (5) 下絵を貼り付けて作図できる
   原本などからとった画像や入力した墨文字を作図領域に下絵として貼り付けて、その上に作図する
  ことができます。

 (6) 作画を援助する多くの編集/変形機能がある
   編集/変形機能では、任意の領域を長方形枠または多角形枠で指定して、消去・複写(平行・回転・
  対称)・移動(平行・回転・対称)ができます。また、図の拡大・縮小や点種の変更が行なえます。
  この他、図形の描画や複写などにおいて指定する位置をグリッド点(格子点)に限定する機能、取り消し
  とやり直し(取り消したものを戻す)の機能、異常に接近した点を検出して自動的に処理する機能、
  エーデル専用クリップボードなど、きめ細かな編集機能をもっています。

 (7) 図の保存・再修正・利用ができる
   描いた図の保存・呼び出しができるため、後から修正することも容易です。図を呼び出して、画面上
  の図と合成したり、他の図から一部を複写することができます。
   また、任意の領域を部品データとして保存し、これを呼び出して別のデータの任意の場所に貼り付ける
  ことができます。

 (8) 点字の書込・墨訳ができる
   図の中に点字を書き込むことができます。このとき、任意の位置に書き込むモードと片面印刷用、
  または、両面印刷用の定位置に書き込むモードとがあります。点字の入力方法として、フルキー入力
  (カナ英数直接入力、ローマ字変換入力)、6点点字入力(アポロ式、ライト式の凹面/凸面ほか任意
  のキー配置が可能)のいずれかを選ぶことができます。フルキーやローマ字でANK文字を入力した
  場合、「日本点字表記法2001年版」などに準拠して半自動的に点訳されます。なお、行末処理が自動的
  に行なわれる(6点点字入力を除く)他、点字を墨訳して表示させることもできます。

 (9) 文章連携で点訳本作成もできる
   「BASE」、「ういんびー」などの点訳エディタで作成したBSEファイルの文章1ページずつを
  図とともに表示することができます。これによって文章と図の位置合わせがうまくできます。文章は
  点字でも、墨訳でも表示できます。

 (10) 連携ソフトが充実している
   エーデルと連携するファミリー・ソフトとして「AEP」と「Tenka」が用意されていて、
  エーデルから呼ぶこともできます。
   エーデルでは現在画面の点字印刷や墨字印刷ができます。AEPを使うと、T・エディタ、ういんびー
  などの点訳ソフトと併用して図入りの点訳本を作成することも容易です。
   Tenkaは画像や文字を自動的に点図に変換するソフトです。変換結果の点図はエーデルで編集で
  きます。


2.動作環境

 (1) OS

   Windows XP(Windows 95/98/98SE/ME/2000 でも動きますが、テストは不十分です。) 

 (2) 墨字プリンタ

   メニューバーの「ファイル」->「現在画面の墨字印刷」でエーデル図の墨字印刷をする場合には、
  通常の(墨字)プリンタをパソコンに接続済みであることが必要です。

 (3) 点字プリンタ

   エーデルが対応する点字プリンタは次の機種です。いずれの場合でも、パソコンとの接続は
   RS−232C、または、USBシリアル変換ケーブルでおこなってください。   

   @ ジェイ・ティー・アール New ESA721
   A レンテック TEN−10、TEN−100

   レンテックの場合、エーデルの点種指定に関わらず印刷はすべて「中」の1点種のみになります。