【平成18年10月14日長岡駅】
485系の写真を撮る等していたので大分散った感のある改札を抜ける。これから登山なのだろうか、その様な格好をした中高年の小グループの姿が改札出た脇にあるベンチの上にあり、また16分間「ムーンライトえちご」は長岡駅に停車するのでその合間を利用して降りてきたように見受けられる客も少なからず存在した。

改札は自動改札ではなく昔ながらのステンレスの改札箱の並んだ姿、新潟地区にもSuicaは導入されているがそれは新潟近郊区間のみ、この辺りにはまだ投入されてなく長岡駅らしいくの字型に配置された有人改札は健在なのであった。しかし駅員の姿は無い、自由にホーム更には列車に出入り出来るようになっている。省力化と言う事もあるのだろうが果たしてよいのだろうか、悪戯や不正乗車防止の観点からすると好ましく無い様に思えてならなかった。

一旦そのまま改札側の西口へ出る、工事のために本来の入口が閉鎖縮小されているようでどこかの楽屋裏のような通路を出て出た先には人気の殆ど無い暗闇に沈む駅前広場があった。一瞥したところ交番と消費者金融以外に灯りの着いている店舗は見当たらずコンビニの姿は確認できなかった、早めの朝食をと思っていたのでそのまま踵を返し東口へ。改札前へ戻り今度は右手に折れて改札から少し離れた切符売り場の前を通り過ぎ、自由通路を過ぎる。
今度開かれるらしい国体のポスターに描かれたやや擬人化された朱鷺の絵を撮り、シャッターの下りたホテルメッツ長岡への入口の前を過ぎて階段を下りる。思えばもう何年前だろう、165系「ムーンライトえちご」の引退直前に初めて長岡へ来た時に使って以来のコンビニが東口には期待通りに健在であった。そこで焼きそばと肉まんを買い、閉められた越後交通案内所の上にある路線図にふと目を通して戻る。

東口は西口以上に闇が濃かった、その中にちと得体の知れない若者が独り座っているのは何だか居心地が悪く足早に去り改札前に。その途中、駅長室の前に置かれたよくスーパーなどで見られるお客さまの声への回答の駅版の様な物を見つけた。山梨にいた頃は身延線の各駅に「オレンジボックス」なる箱が置かれていて、どうやら書き込むと自宅に回答が郵送される形式であったし同じJR東日本でも長野支社や八王子支社、そして高崎支社管内では全く見た事が無いので新鮮に感じられた。
矢張りこれも国鉄時代にストライキで国鉄全線が止まった時に新潟地区だけはそれに反発して最低限の、通勤通学列車だけでも動かし結果として独自の労組を組織するまでになった伝統と言えるのだろうか。とにかく背景はどうとしても、電話などで個別に質問した人だけにしか答えが与えられない方式も一つの手段ではあるが、こうして公にされるのもまたどこか安心感があり信頼がおける。全ての駅でするのは難しいだろうが、今後とも続くことを思うばかりだった。
ちなみに内容と言えばその多くが上越線の輸送改善を求めるもので回答もまた、現状の利用のままでは困難とする予想されてはいるが改めてその厳しい現状。幹線と言いつつも、新幹線に長中距離旅客を奪われて貨物輸送と地域内輸送が主体となった現実を思わせられた。
そしてベンチに腰掛早めの食事、食べている間にかなり出来上がって赤くなった一団が現れてその内の半分くらいが改札を通って、改札内のベンチに腰を下ろして居眠りをしていた。大声で離していて否が応でも耳に入ってきた内容からすると、始発と共に帰るらしい。信越線新潟方面は539、上越線は543、そして信越線直江津方面は642・・・まだ時間はある。
自分も食べ終えると片付けて本を読み始め、途中で軽い居眠りも交えてそして再び本を読み500を回った辺りでふと思い立って荷物を持ち改札内へ。そして改札箱の中の写真やまた真っ暗な新幹線構内を撮りつつ、この様な主要駅にあるとは思わなかった乗車駅証明書発行機に驚きながら、ホームへ降りると何やら不審な音。何かと思い直江津方を見ると眩い前照灯の輝き、そしてそれは何処か軽く重々しい音共に迫ってきて・・・何と電気機関車が入って来ると言う嬉しい出来事。

それも貨物列車ではない、更にはJR貨物では無くJR東日本の所有するEF81144がのんびりやってきて・・・停車。停車してすぐに発車する例も無きにしも非ず、そしてそれにこれまでどれ程泣かされたか分からないのでとにかく走って写真を。1人撮影会を敢行しどうも信号が切り替わる気配が無いので急いで階段の方へ、その時恐らくもう1人いた鉄道マニアが気付いたらしく今から向かおうとしている4番線ホームを三脚片手に疾走しているのが見えた。
そして駆け足で4番線に降り、三脚で撮影している先客の邪魔をしない位置から撮影再開。3番線からは車体は取れても足回りが上手く撮れないのでここぞとばかりに撮り続け・・・そして発車していくのを見送り再び改札へ。ようやく駅員も出てきていたので切符を見せて外に出て一息つき、再び戻って2番線の電車に乗り込み。529発新潟行始発電車、富山に行くんじゃなかったのかと問われそうだがこれはこれで訳があり・・・そして自分を乗せ、各車両に15人くらいが分散して乗っている6両編成のE127系は軽い勢いで発車して行ったのだった。

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