●近くにたくさんいるのに魚市場ではあまりお目にかからないのがキヌバリやリュウグウハゼの類だ。でも、釣りに行くとやっぱり釣れる。いや、場所によってはうるさいほどよく釣れる。
大抵、釣れればその場で海にお帰りいただくが、そのまま針につけて、さらに大型のアイナメなどを狙うのもいい。
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このかわいらしい姿をを見るとちょっと残酷だと思えるが、人間もまた、そういう世界で暮らしていると思えば少しは罪悪感もまぎれるのではないか。桟橋などで干からびさせるよりはずっとマシ。
釣れたら、逃がすか食べるか、はたまたエイヤッと口から針を刺し、彼が更なる大きな獲物を連れてきてくれるのを祈るのもまた良いのではないかと思う。
2007年1月23日
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■地方名
タケノフシ(唐桑)
竹の節からきたと思われる。
また、岩手県の釜石方面では、
ラグビーと呼んでいる。
■学名
Pterogobius elapoides
■分布
北海道〜九州・朝鮮半島
■生息地
岩礁域の藻場や転石帯など
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■形態
頭部には目を通る黒い線と、カチューシャを思わせる線、体には、6〜7本の黒い線があり、その線はいずれも黄色又は薄い色で縁取られている。
大きさは〜14cm。
写真のキヌバリは8cm
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■6本? 7本?
体の黒い線が6本なら太平洋側のもので、7本なら日本海のものであると言われているが、太平洋に面した三陸では7本の物がとれる。
この線が5本のものはキヌバリではなく、近縁種のリュウグウハゼであると思われる。
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■利用
地元で好んで食べる事はない。
■ラグビー釣り
キヌバリやリュウグウハゼをジグヘッドに付け、ルアー釣りのようにアイナメなどを狙う釣りがラグビー釣り。 |
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