三陸さかな図鑑 索引へ  コチ カサゴ目 コチ科  

コチの頭部
コチの頭部の写真 目が特徴的です
コチとカレイ
撮影時、激しく暴れまくり、結局ババガレイと
イシガレイとの3ショット。
大きさは約45cm、メスと思われる

地元ではマゴチと呼ばれている
【地方名】
 マゴチ 真鯒


【名前の由来】
公家(くげ)が手に持っていた手板を笏(こつ)と言い、それに似ていたからといわれる。
鯒という漢字は、食餌の時の様子から跳ね踊るという意味があてられた。


【言い伝え】
鯒を食らうと目を患う=これは目の形がハート型や半月形をしていたから信じられていたようだ。


【分布】
南日本  三陸にも少なくない


【生息地】
内湾、河口域などの水深30m以浅の砂泥低


【形態】
上から押しつぶしたような体形をしている。体色は濃い茶色で数本の黒褐色帯がある。目は離れていて小さく口はうけぐち。尾びれは白黒黄色の特徴的な斑紋がある。表皮はザラザラしている。
私は60cm程の物しか見たことは無いが、大型になり体長が1m程になるという。
2006 6月2日 撮影 約45cm

【生活】
5〜7月ごろに接岸し産卵する。性転換する魚で体長35cmごろまではオス、40cmを超えるとメスになる。餌は小型魚類、エビ、カニ、イカ、タコなど。


【利用】
白身で美味。高級魚に属する。刺身、洗い、煮付け、天ぷら、から揚げ、碗だね、ちり鍋、ムニエルなど応用が利き、おいしい。頬の肉もおいしいので捨てないようご注意。


【釣り】
夏の砂浜や河口域でよく釣れる。ルアー釣りがおすすめ。三陸では釣り大会も行なわれている。

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