三陸さかな図鑑 索引へ  クダヤガラ トゲウオ目 クダヤガラ科  





■クダヤガラの頭部
 大きく突き出した口元から黒い帯が伸び、目を貫通している。


■色の変化
1月に水揚げされた物はメタリックな茶色だったが、2月には緑色のものが水揚げされた。

 私には、この色の変化の理由がわからないが、アマモ場にいる群れと岩礁域にいる群れとの違い、または、雌雄の違いや婚姻色による変化なのかもしれない。

■産卵期は夏で、水深1〜3m付近のマボヤの囲鰓腔に、径2mmの卵を20〜30個ほどの塊りとして産みつける。

■利用
 食べたことがないので分からない。市場には商品として水揚げされず、せいぜい混じる程度。から揚げや干物などなら、食べられると思う。




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■地方名
  なし

■分布
  関東以北、瀬戸内海、日本海沿岸と朝鮮半島東岸

■生息地
 昼間は、岩礁やアマモ群落などに群れている


■形態
 体は細く円筒形で、口が大きく突き出している。側線上には小さなトゲのようなウロコが並び、尾びれは二つに分かれている。



※このクダヤガラは、1月から2月にかけて水揚げされたチカの中に数尾ほど混じっていたもの。大きさはいずれも10〜13cmほど。

■クレーム
 ホヤを買ったお客さんからクレームをいただいたことがある。
「ホヤから小さな虫のようなものがウジャウジャ出てきたのですが‥‥」見てみるとクダヤガラの仔魚。たしかに、小さいクダヤガラは虫のように見える。





2007 2月15日