三陸さかな図鑑 索引へ  マカジキ スズキ目 マカジキ科  


■地方名
 マカジキ マカ


■カジキとは・・・
 梶木
 尖ったあごで船の梶木を突き通すと言う意味がある。
 (カジキ通し)
 危険なので船に上げられたあとすぐに切り落とされる。

 旗立魚
 背鰭を海面に出して泳ぐと旗を立てているように見えるため。

下あごも鋭い。
■分布
 インド洋〜太平洋の熱帯、温帯域

■学名
  Tetrapturus audax
■英名
  Striped marlin

近海小船で漁獲されたマカジキ
 近海に現れ始めたころの写真 7/8撮影

■真夏の魚市場を歩く
2007年07月25日

気仙沼魚市場の中をを歩きながら撮影しました。たくさん見えるのはマカジキです。
この頃、気仙沼魚市場では大目巻き網や突きん棒漁で漁獲されたマカジキの水揚げが千枚単位になります。

■大目巻き網で漁獲されたマカジキの胴切り
鮮やかな朱色で脂はオレンジ色
【利用】
身は、鮮やかな朱色で、脂のある部分はオレンジ色である。身割れしやすいため、丁寧に扱われる。味は、クセが無く、刺身にしても旨い。切身にして焼き物や煮物、漬け魚に加工した物も美味しい。切身にしても色が変わりづらく、流通事情が悪かった当時はマグロの代用として重宝されていた。日本海側でよく食べられる。
価格は高めで、冬場に獲れるマカジキには高値が出る。

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【旬】
いちおう、初夏としている本などが多い。
初夏から秋までカツオなどを追い、大群で三陸沖にやってくる為、産地から送られたマカジキが消費市場に大量に出回るためだろうか。しかし、三陸初夏のマカジキは身質、脂などの乗りが悪いのだ。三陸において本当に美味しいのは、盛夏から秋までなのだと思う。冬にも漁獲されるがその数は少なく、また漁獲地が南沖に下がるため旬とはいいがたい。

この頃、気仙沼魚市場では大目巻き網や突きん棒漁で漁獲されたマカジキが連日、数千枚単位の水揚げ

【枚】
マカジキは、1匹でも1本でもなく1枚と数える。

突きん棒の様子は、気仙沼港祭りで見られます
【突きん棒漁】
沖で波間から僅かに見える旗(カジキ背ビレ)を目で探し、見つけると猛スピードで近寄り、電極の付いたモリを魚めがけて投げる漁法。銛(モリ)で撃たれた大きな傷があるため、傷物に見える。しかし鮮度が良い為、突きん棒で漁獲された魚は人気が高い。