三陸さかな図鑑 索引へ  マルソウダ スズキ目 サバ科  


マルソウダ 2007年9月20日撮影

■写真下
マルソウダとヒラソウダ
■福来(ふくらい)
 マルソウダやヒラソウダは、水温が高くなる夏から晩秋にかけて大群で三陸沿岸にやってくる。これらを追いかけるように、メバチマグロやサバ、カツオ、カジキなど黒潮に乗ってやってくるために、ソウダガツオの到来は「大漁の予感」を感じさせるものであった。また、体型が砲弾型であり、男性の性器に似ているため、昔から布久利(フグリ、フグレッコ)と呼ばれていた。そのため、福来(ふくらい)と字を当てられたのではないかなあ・・・とオラは思ってる。



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■マルソウダ
■地方名:福来(ふくらい)、フグレッコ
 ※他の地域では、メジカ、ロウソク
■学名:Auxis rochei
■英語名:Bullet tuna
 ※Bullet(砲弾、弾丸)
■分布:全世界の熱帯・温帯海域
■生息:沿岸〜外洋の表層を大群をなして回遊している

■利用
釣りや定置網で漁獲され、加工用として取引されている。生鮮として利用されないため価格は安いが、経済価値は高く、燻製や干物、缶詰などにされている。日本では主に鰹節の原料として利用されている。市場ではマルソウダ、ヒラソウダとも区別されず、取引されている。

ソウダガツオは鮮度劣化が早いため、生食は控えた方が良い。しかし、ヒラソウダは刺身にするとなかなか美味しいため、鮮度が良いものが手に入った場合には一度食べてみるとよいだろう。鰹とはちがった味わいがある。


■マルソウダとヒラソウダの見分け方
■眉毛とモミアゲ
ヒラソウダは体高があるため見分けやすいが、痩せたものはマルソウダと区別しにくくなる。簡単な見分け方は、後頭部の鰓蓋上側にある黒い部分が離れているか連続しているかどうかでわかる。
眉毛 → ヒラソウダ
モミアゲ→マルソウダ