三陸さかな図鑑 索引へ  オキハギ フグ目 モンガラカワハギ科  

オキハギ
2006年10月21日撮影

グ〜グ〜と鳴く!
水槽から取り上げた時に、威嚇のつもりか体を震わせグ〜グ〜と音を出した。
オキハギの口 意外と出っ歯
この口で、ウニ類やカニ類、ゴカイ類や貝類などをバリバリ食べる。
このように手で持っている間もグ〜グ〜と鳴いている。
オキハギの尾びれ 尾びれ
まるで、ヒゲ。上下先端は軽くカールしている。泳ぎは他のモンガラカワハギよりも上手いのかも知れない。尾びれの付け根が細いのがオキハギの特徴。
地方名
 ない。 標準和名による。
 カーハジャー(沖縄)
 漢字では沖剥

分布
 駿河湾以南の南日本〜インド・西太平洋の熱帯域

生息地
 水深
50m以深の沖合い。

形態
 体はやや平たく卵型。尾びれの付け根は他のモンガラカワハギが幅広いのと違い、くびれている。目の前には縦の溝がある。

 背中の白い部分は擦れたようになっていたので網で擦れたものだと思っていたが、元々持っている模様だった。

オキハギ 生活
 他のモンガラカワハギと違い、あまりサンゴ礁などでは見られないようだ。沖合いの水深
50mよりも深場で群れをつくり生活している。

利用
 モンガラカワハギ属は、肉に臭みがあるそうだが、本種は臭みがなく、また、肉の部分が多いため沖縄などでは普通に食べられているようだ。白身で美味らしい。
珍しい?
 たまたま来たとはいえ、やはり、三陸の海にモンガラカワハギ属が来るというのはなかなか珍しい事だと思う。しかしながら、このような多様性を持っているのも逆に三陸らしいといえる。




2006年11月24日

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