三陸さかな図鑑 索引へ  スズキ スズキ目 スズキ科  

スズキ
地方名
 スズキ

学名
 Lateolabrax japonicus

出世魚
 
当地方では、セイゴ〜フッコ〜スズキと、大きさにより名前が変わっていく。

分布
 北海道南部以南の沿岸〜朝鮮半島

生息地
 
淡水域〜汽水域〜湾口部や沿岸の深み
 季節移動する。
 硬骨魚綱の中でも最大のグループ、スズキ目に属し、スズキ科(タイリクスズキ,ヒラスズキ)の仲間。
寿命は約十年、約1m、15kgにも成長する。2歳で成熟し、冬に湾口部や外洋に開けた水深50〜60mの岩礁帯に産卵する。卵から孵った稚魚は、30〜60日経つと、砕波帯に現れ、春に沿岸の浅場、アマモ場や内湾、汽水域に、夏には淡水域まで侵入する。河口から140〜150km上流までさかのぼったスズキもいる。稚魚の段階で淡水に入れる体を持ち,以後、淡水域と海水域を行ったり来たり。 水温が低下する秋になると深場へ移動するが、沿岸を大きく離れることはない。食性は主に魚類や甲殻類など。


 私のいる南三陸では、5〜11月が釣期。水温が12〜13度になる5月に釣れ始め、15度になる6月に浅場の藻場や、サーフ、磯、内湾などに一斉に入り、第一次のピークを迎える。このころ、セイゴは川をさかのぼり日中でも釣れる。魚市場では、3月にはすでに水揚げされているが、深場にいるために、すべてのスズキは水槽の中で、ひっくり返っている。気圧の変化で、腹の中に空気がたまるため。それが直るのが5月ごろか。魚市場のアングラー達がざわざわしだすのもその頃。7〜8月は、水温の上昇のため、潮通しの良い磯周りやその周辺のサーフ、河口域などでぽろぽろ。
9月中ごろに秋のシーズンインし、気仙川などで大型が釣れるのもこの頃。深場に落ちる11月頃まで楽しめる。
同じとき、同じ仕掛けで秋サケも釣れてしまうので要注意。
すずき約1m

利用

 刺身や洗い、塩焼きなどで美味。バター焼きやあら汁は特に美味い。





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