三陸さかな図鑑 索引へ  ヨシキリザメ 

メジロザメ目 メジロザメ科

よしきりざめ 吉切鮫
このヨシキリザメは、近海の小船が漁獲したもの。
2006/10/06 撮影
繁殖
 生息域にもよるが、オス・メス共に140〜160cmで成熟する。年齢に換算すると、メスは6歳、オスは5歳と推定されている。ヨシキリザメは胎生で、一度に産む仔の数は平均25〜26尾、多いときは130以上の仔魚を産む。メスはオスの精子を数年間も保存することが出来る。

寿命
 20歳以上といわれる。


 肉食で、マグロ類、イカ・タコ類、それから、生息域にたくさんいる魚などを食べる。鰓耙(さいは)があるため、プランクトンも食べる事ができる。

 ■ヨシキリザメの口の中
 上の歯は、扁平し、ノコギリ状である。
  対して、下の歯は、鋭くとがっている。

地方名
 よしきりざめ(吉切) あおなぎ

別名 
 おいらん げいしゃ (身をくねらせて泳ぐ為)

学名
 Prionace glauca

英名

 Blue Shark (ブルー・シャーク)

分布
 南北太平洋、南北大西洋、インド洋の熱帯から温帯域

日本では
 北海道を含む日本全域の太平洋沖合い

生息地
 水温が7〜16度の冷たい海から、21度以上の温かい海の外洋の表層から中層に生息する。

形態
 体は細長く、腹側は白色、背側はきれいな
青紺色
目は丸く、大きい。
目の下からは、瞬膜が現れた。

■資源量
 
今のところ、資源量は横ばい。減少しているという報告はない。

■利用

 鮮度が良いものは寿司ネタになる。ヒレは気仙沼特産のフカヒレに加工されている。軟骨からはコンドロイチンがとれ、化粧品や薬品に利用されている。肉は練り物、皮は革製品として財布やバッグに加工されている。この皮で作ったものは丈夫で信じられないほど長持ちする。
 2006年12月3日