WINDSYNTH
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どういう訳だか昔からウィンドシンセ吹いてます

■機材遍歴
御多分に漏れず「THE SQUARE」で感化されたクチです。

最初はかのD&K WINDSYNTHESIZER TYPE III
雑誌の"売ります買います"で中古で手に入れましたが、相当使い倒し、現在マイスターQ氏の元へ。
専用モジュールは1VCOでしたが、かのSSM社製VCO、VCFの効果は物凄く、その存在感には驚きました。
ウィンドシンセのコントロールの基本は殆どTYPE IIIで身に着けたようなものです。

次がWX11を挟み、AKAI EWI3000。スティックは現在マイスターQの元へ。音源モジュールEWI3000mはとにかく現在に至るまで使い倒してます。
現在はその"小回りの利く"性格からセッション用としてメインで使っています。MIDIのスレーブとして、KORG X5DRを組み入れたこのセットは、セッション用、歌モノのバックなどでは無くてはならないセットです。
3000m自体が芸が細かい割にあまり押しの強いキャラでは無いのと、X5DRの値段不相応な上質のPCM波形データは、歌モノあたりでは丁度良いのです。X5DRの、角ばった少々キツめのキャラのサウンドは3000mのフィルタリングでカバー、丸さ、太さを適度に足して実用上ほぼ問題無いレベルになっているとは思います。
しかしながら、例えばYAMAHA MOTIF ES RACKなど、"根本的に良い音"がする楽器も勿論欲しい事は欲しいです。

状況が許せば勿論EWI3020mとのレイヤーも。
EWI3020はここ一番太い音が欲しい時用として使っています。
EWI3020mでは、その持ち前の音の太さを更に増幅すべく、MOOG 10Band GQをプリアンプとして使用。良い具合に微かに歪んでくれるのか、絶妙の音の太さがたまりません。
MOOG 10Band EQは現在メンテナンス中。早く帰って来て欲しいもんです。

尚、EWI用には全てBELDENのケーブルを使用しています。
■私の"Lyricon"サウンドのポイントはここです
やはりTHE SQUAREで感化されたウィンドシンセ吹き"Lyricon(リリコン)"の呪縛から解き放たれる、と云う事は無いように思います。
何度となく"Lyriconの音"を追求し、挫折し、の繰り返しを経ているのだと確信していますが(w)、その一つの答えを見出しました。

●ポイントの一つめは"エフェクター"です。

`80年代中盤のアナログシンセリードの音を再現するには、やはり`80年代のサウンドを求める事になります。
特に意識したつもりは無いのですが、幾つかのエフェクターを使って来た結果、私の手元には2台のエフェクターが残りました。
(と云っても厳選した訳ではなく、たまたま売りそびれた訳ですが:w)

KORG SDD-1200は"Lyricon"サウンドの肝として、長年使い続けています。
SDD-1200は1Uの中に2台のディレイユニットを装備し、シリーズでもパラレルでも使え、モジュレーションも加えられると云う、相当便利な中級機種でした。
12bitサンプリングの民生用初期のデジタルディレイですが、エフェクト音のパサつき加減、奥行き感が丁度具合が良いです。
また音質が幾分ローミッド寄りになるのか、出音の太さも特筆すべき処ですね。その分若干ハイ落ちするのは仕方の無い処ですが、このSDD-1200はその落ち方すら丁度良いのです。

極短いディレイを加える事で、元々のサウンドに太さを加味しつつ("コムフィルター効果"と云います。詳しくはこちら)場合に応じてロングディレイも使えるので、大変重宝しております。

THE SQUAREのLyriconサウンド、肝は極短いリヴァーブです。
THE SQUARE当時のLyriconのセッティングでは、Roland SRV-2000が使われていたようですが、現在でも尚人気機種の為中古価格もこなれずにいます(おそらく完動品の少なさも影響してますね)。
そこで`80年代テイスト一杯なALESIS QUADRAVERBを組み込んで、プレート系、ディレイ系、モジュレーション系を混ぜつつプログラミングして使っています。

ALESISは海外ブランドですが、民生用として認知され始めた初期の機材ブランドでした。非常にコストパフォーマンスに富んで、海外製品っぽい、派手だけど破綻していない音作り(w)が大変人気でした。
その後革命的なレコーダー「A-DAT」を送り出す訳ですが、終始庶民派のスタンスを崩さずいてくれるので、国産機の整い過ぎたキャラクターに飽き足らないスノッブには嬉しい存在です。

●ポイントの二つめは"ピッチベンド"です。
EWIの場合デフォルトで±2半音(全音)が設定されています。
ですから、とりあえずこのセッティングで吹かなければならない、と云う発想に陥りがちなんですが、そもそもセンサーなんてのは自分の好みのセッティングにする事が前提になっている事を忘れてはいけません。

私の場合、音色プログラムでは概ね±2にしていますが、センサーの調整は実は±1を少し出る程度に収めています。
こうすると、ベンドプレートを触った際にも、急激な変化にならず、微妙なニュアンスを付ける事が可能になります。
例えば1音以上の急激な変化の場合は、ベンドプレート+運指で対応出来ます。
■今後の展開
やはりEWI4000sの存在は無視出来ません。ワイヤレスにするかどうかは別として(多分問題無いレベルでしょうが)、システムの省スペース化を図って行きたいですね。
寄る年波に勝てず、重い機材を移動するのが年々キツくなっているのと、近年の技術の発達で低価格高音質の楽器用エフェクターが本当に多くなっていますから、信頼性の面からもそれらを逐次導入して行きたいですね。勿論MIDIのスレーブについても同様でMOTIF ES RACKはその急先鋒です。


■例の「BENETTON EWI」
14/35
まさにクールビューティー。センサー類の反応の仕方もかなり好み。
最近はここ一番の本番用でしょうか。

■ケースには伊東たけし氏のサインを入れて頂きました



■AKAI professional EWI3020
今年で10年目を迎えた、我が家のEWI第2号
基本的にケーブル以外のトラブルはありませんが
2〜3度オクターブローラーのグリスアップとセンサー
調整をメーカーにて行っています。


THE MANDUMSなどセッション用セット
スティックはEWI3020、音源はEWI3000m
MIDIのスレーブにはKORG X5DRを使用
ブラス、ストリングス、パンフルートなど
多種多様な音色をカバー。3000mと組み
合わせたシンセリードは超強力!!

■EWI3020にはNIKEのリストバンドを水滴止めに使用
3000mはAKAIさんから内緒で頂いたアーティスト用
ツアーケースに入れてます。


■セッション用セットの要!KORG X5DR
パンフルート系、オブリやバックのストリングス
クワイヤ、一人ブラスセクションなど多彩!
3000mのアナログサウンドとのレイヤーは強力!

■3000mの出音を支えるエフェクター群
このセットが"貧者のLyricon"を可能にしました(ww
KORG SDD-1200は唯一無二の存在
最近かなり調子悪いのでスペアが欲しい!!
もしくは修理して頂ける方求むww
ALESIS QUADRAVERBは2台持ってたうちの生き残り
見事な`80年代サウンドを醸し出します
必要最低限にして最大限のキャラクター


■一人さみしく主人の帰りを待つ(www)3020m
入れているRocktronのショルダー型ラックケースは非常に楽です。
お出かけの際にはこの隙間にペダルやらシールドやらがギッシリ
詰まる訳です。
■EWI3000m、3020mの音色作りへ■個人的なセッティング例
SAXOPHONEWINDSYNTHMUSIC
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alle!おかわりあんしん本穂!:越後天風