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5xxxxx 始まりの始まり

1953年(昭和28年) 中学生の頃 月星印の靴屋さんのヘリコプター(Bell 47)が飛来して
校庭に降りた事が有った。 これは事前に話題になっていて大勢の人が見物に行った。 
着陸地点を遠巻きにする形で杭を打って縄が張って有ったが着陸してエンジンがカットされて
ローターの回転が落ちてきたら もう役に立たなかった。 ずっと後で見た映画のリンドバーグの
パリ到着時のシーンみたいに もちろん規模は比べるべくも無いが 皆が一斉に走り出し
てそして機体を囲んでしまった。 頭の 目のすぐ前をローターブレードがまだかすかにヒュ
ーッ ヒューッと風切り音を出しながらゆっくり動いて通り過ぎて行く。 私も群衆に紛れ込ん
でいて 物心ついて以来初めて間近に見た航空機であった。 着陸する前に空中停止した
り後退飛行とか横進そしてその場でクルリと向きを変えて見せてくれたりした。 ヘリコプタ
ー 良いなーであった。


1957年(昭和32年) 高校生の頃 市立の図書館がすぐ近くに有ったこともあって放課後かなり
頻繁に通っていた。 ポピュラーサイエンス誌の日本語版で見たワンマンヘリコプタの記事。  
簡単な折りたたみ分解構造で小さなコンテナーに収まる。  当時の写真複写製版技術の
せいか 縞模様がかかったようなあまり鮮明とは言えない写真の事とともに 鮮明に記憶
に残っているのは エンジンが止まっても ”あなたは羽根のように安全に着陸出来ます”
とかの説明。 おそらく簡単な原理とか操作の解説もあって”オートローテーション降下”に
も触れていたと思うけれども 当時の私はそのような事には全く無頓着。 まっすぐ上がり
降り出来るチッポケなヘリコプター  庭から上がって空を飛んでどこかへ行ける いいなー
しかもエンジンが故障しても安全に着陸出来るんだって〜羽根!のようにフンワリ〜いいな
ー 欲しいなー。

         

Portable one-man helicopter
 HILLER XROE-1
"ROTORCYCLE"
 1957



195xxx TIPSY NIPPER  [2016年1月 改訂]

1958年(昭和33年) 進学準備で忙しかった頃 航空マガジンという大型の雑誌があって目に
とまったのが“ティプシー・ニッパー”の紹介記事。 “誰にでも簡単に組み立てられる” アマチュア
向けに build-it-yourself キットで売り出されている 木・金混合羽布合板張り構造 エンジ
ンはフォルクスワーゲンの自動車用 原型は26Hpを使用 完成機でも工場渡し1,000ポンド。
ベルギーのフェアリー社 E.O.テイプス氏の設計 全幅6m 全長4.5m 自重165kg 最大
速度120km/h 離陸距離135m 航続距離300kmなどなど。

     



           「航空マガジン」 誌 1958年 6月号から

へー 飛行機というのは作る事が出来るんだ まあ当たり前と言えばその通りなのだが 
つまり飛行機製造会社製例えば俗称セスナ機なんかを買わなくても 個人が作って飛ばす
ことが出来る〜実際に人が乗って飛ぶことが可能な飛行機を個人が作れる〜飛行機は案
外安く持てるんだ高値の花ではないのだ しかも自動車エンジン僅か26馬力だって。 私に
とってはそれこそ目から鱗が落ちる様な新鮮な発見であって 具体的には良く分からない
ながらも頭の片隅に”自作航空機”が位置を占めて 自分で設計した飛行機を自分で作っ
て自分が操縦して飛行する デザイナー・ビルダー・パイロットを夢見るきっかけになった。




  写真と図は

  Sport Aviation 誌July 1971 より



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