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961006h T&A機のコントロール・レシオ  初心者には難しいと思われた

 寺井正頼氏設計製作のT&A式 GS80-R582型ジャイロプレ−ンを見る機会があった。 操縦系統で大変気になったのはサイクリック・スティック(操縦桿)のコントロール・レシオの事である。 というのは 下の写真では分かり難いかもしれないが キールに1ヶ所でピボットされた操縦桿の動きは座席とキールの間に制限される。 そしてT&A機の上下間隔はベンセン式等に比較してかなり狭く〜操縦桿の立ち上がり部分の長さも関係するのだが〜特に縦方向(ピッチング)のコントロール・レシオに関心が行った。 ここでコントロール・レシオ(あるいはコントロール・システム・レシオ control system ratio)とは 操縦桿を例えば1インチ(凡そ25ミリメートル)動かしたときローター・ブレードのピッチは何度変化するか?=現在一般的なダイレクト・コントロール方式ではローターヘッドは何度傾くか?を指して言う。 それで了解を得て操縦桿先端の可動距離( stick travel )を測定し これまた一般的なローターヘッドに必要な全傾斜量( head travel 前後左右に16〜18度 )を当てはめて計算した。 海岸での多少ラフな測定結果から計算した値は次の通り。

 縦方向(ピッチング) : 約 3度  / 1インチ     <* 2度弱 / 1インチ>
 横方向(ローリング) : 約 2度強 / 1インチ     <* 2度弱 / 1インチ>

*注 : < >内は BENSEN B-8M  GYROCOPTER JOY STICK (立ち上がり式操縦桿)の
コントロール・レシオ。

 他の条件が同じであれば これらの値が大きいほど操縦は敏感であり 上記結果は寺井氏の非凡な操縦技量が可能にした事で有って 未熟者にとってはオーバーコントロールの原因となりかねない。

 なお T&A式 GS80-R582型は 1997年3月26日付けで型式認定され 型式番号JA96-GO I -002 を取得した。



T&A機の座席・操縦桿・キール(1996年)


参照頁: 961006g 適合証明試験飛行 7

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