平成15年11月5日、MPVがおいちゃんの手元にやってきた。
とはいっても、RSを買い換えた訳ではない。ましてや「買い足し」た訳でもない。
今年のERFCの清里ミーティングにJ58Gメンバーが大勢(とはいっても7人)で押しかけるので
MPVをレンタル
したのだ。(RS1台・MPV1台体制)
レンタルとは言ってもレンタカーではない。
みなさんはアンフィニマツダが行なっている「愛車エステパック」
をご存知だろうか。
これは車のボディコーティングやガラスコーティング、車内クリーニングを有料で行なってくれるサービスだ。
このサービスで車が綺麗になって返ってくるのはもちろんだが、その他に魅力的な付加的サービスが付いている。
というか、今回はこっちがメイン。
なんと、コーティングに出している
期間(およそ1週間)は好きな代車を指名でき
、
走行距離を問わず乗り回すことができるということだ。
しかもタダ で。
これはつまり、コーティング費用のみでデミオやアテンザ、ボンゴやMPV、
場合によってはRX-8やアクセラが1週間味見できるということなのだ。
今回、このエステパックを利用し、おいちゃんの車をコーティングに出し、その代車としてMPVを借りて清里へJ58G御一行様を運搬したわけだ。
そんなわけで一週間おいちゃんの足となったMPV
をちょっとだけ紹介してみよう。
代車となったMPVは現行より一つ前の型、排気量FF2.3Lの奴だった。
キーに付いていたタグからすると「アンフィニ庚午」から持ってきたものらしい。
中には「試乗車 飲食厳禁」とシールが張ってあった。
おまけになぜか「福山」ナンバーである。
さて、こいつの装備であるが、これが凄い。
さて、まずはドライビングインプレッション。第一印象は「よく曲がる」
である。
新型デミオに乗った時にも思ったが、実によく曲がる。
もちろん、重量が重たい分、デミオほど軽快にはいかないが、入口で姿勢を決めてやればあとはアクセルでググッと曲がっていく感じである。
清里近辺のワインディングを「そこそこ」のスピードで走った時には、6人乗車であるにもかかわらず、
ひどいアンダーが出ることもなく安定した姿勢とスピードでスムーズにコーナーを立ち上がっていくことができた。
ただ、2速から3速へのシフトアップが若干早めのため、立ち上がりで加速したい時に、すぐシフトアップするのが個人的には気になった。
足回りは実にしなやかで安定していて、少々バンピーなコーナーでもしっかりとサスが動き、リヤも破綻することなく安心していられる。
燃費も意外に良く、6人乗車で高速道路時には
最高で11km/Lで走行したし、街乗りでもおよそ8から9km/L で推移していた。
そこいらの乗用車と遜色ないレベルである。
内装に関する感想といえば、「ほとんど言うこと無し」
である。
アームレスト付きのドライビングシートも意外と便利で快適だし、電動スライドドアも
最初は「電動なんざ必要ない」と思っていたが、
大きなドアを力いっぱい開閉する必要もないし、大勢が乗り降りする時には実に便利。
運転席からも操作できるのでまるでタクシーの運転手になったような気分にもなるし、
「この車を全て管理している」みたいな満足感もある。
センターウォークスルーも便利だし、極めつけは後部座席は移動中にDVDを見ながら時間を
つぶせること だ。
最近の傾向として運転中にドライバーは映像を見ることができないので仕方がないが
、閉鎖された空間で、たくさんのサラウンドスピーカーに囲まれて、小さいモニターながらも映画を見ることができるのは
非常におもしろかっただろう
と思う。(おいちゃんは運転していたので見ていないのだ)
昼間は外の風景を見て楽しめるが、夜間の移動、特に高速道路は退屈以外の何物でもない。
そういう時に実に役に立つアイテムだ。家にいる時でも、いい音の中で映画を見たい時は便利だと思う。
それこそ、100Vコンセントやビデオの入力端子もついているので、液晶テレビを持ち込んで簡易シアターとしてしまえば
面白いのではないかとおもう。
後部シートもなかなかすわり心地がよいので2〜3時間程度であれば疲れないだろう。
ジュースとポップコーンなど持ち込んでシートをリクライニングさせて恋人・夫婦でラブリーな時間と空間が楽しめる、
まさにオリジナルのサラウンドミニ映画館の出来上がりである。
ひとつ気になったのはロードノイズである。
最後部に座るとロードノイズが大きめで、二列目までの声は支障ないレベルで聞こえるが運転席の声はほとんど聞こえない。
また、ノイズが大きいので寝るにしても浅い眠りにしかならない。ロードノイズはタイヤや路面にもよるのだろうが
「乗り心地」という点から見れば、唯一気になった所であった。
総合評価・・・「ええ車じゃ!ちょっと欲しくなったで?」
いつも「狭い・うるさい・乗り心地の悪い」車に乗っているので 「広い・静か・乗り心地のよい」車は新鮮だった。
その分車幅が大きくて取り回しはしにくかったけど、財政的に「余裕がありまくった」時には欲しい一台だと感じた。
最近はワンボックスタイプやワゴンタイプの車が流行で不思議に思っていたが、
家族ができてしまえばセダンなどよりはこっちのほうが楽だし楽しめそうではある、と妙に納得してしまったり。
このMPVのグレードとしては、おそらくは「エアロリミックス」の車両で、DVD等をオプションで取り付けたディーラーの試乗車なのだろうが、
FF2.3LのMPV車両本体価格が230万円でオプション代が40万円程度と考えると、
諸費用込み300万円程度でこの車が手に入ることになる。
・・・結構いいかもしれないです。
最近RSクーペ(タイプA)を発注した友人が
いるが、それが 車両本体価格310万円。
走りを中心とした楽しみ方をするか、皆でワイワイいいながら快適な空間を楽しむか。
比較する対象とはならないが、そんなほぼ同じお金で買えるものをちょっと考えた瞬間でもありました。
まあ、いまRSを持っているからそんなこと思うのであって、もし持っていなかったら・・・・・。
あなたなら、どうする?
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