突発的ブッシュ 交換?
 の巻



夜の作業は・・





  ブッシュ交換・・


ココ一年で、おいちゃんはこの必要性は切に感じていた。
なんてったって「CDの音が飛びまくる」のである。お気に入りの音楽も途中で途切れると台無しなのだ!(^^;)

もちろん「ショック」自体のヘタリなんかも若干あるだろうけど、それ以上に段差を越えた時の「ブルブル」 感が非常に気になる。
特に雨の日などに車が落ち着いていないのが明らかに分かる。・・・これは面白くないぞオ!

早いうちに交換してしまわないと、おいちゃんの精神衛生上よろしくない。 
小金が溜まったら交換してやる!と心に決めていた。


そして5月の上旬。
ついに決心の時がやってきた。・・・・そう、軽井沢ミーティングの参加に伴い、ブッシュ交換を行うことにしたのだっ!
(このタイミングで交換しておけば、ブッシュ自体のナジミも的確に出るだろうし、
しっかりしたブッシュだと長距離もラクだろう。・・・という後付けの理由。ただ単に勢いが欲しかっただけである。ホントの話。)


そして、いよいよ作業開始なのだ。(軽井沢MTまで、あと7日。)




めんばー

作業二日目。(一日目はリヤのブッシュ交換をしたけど、デジカメを忘れて例によって画像がありません。ま、
これといった話題性もなかったのでよしとしてください。(^^;))

フロントのブッシュ交換を行うために、メンバーごと取り外します。(上の写真)
なぜ?・・・それは今回は「ブッシュ交換」 のみならず、 「アーム」も交換することにしましたので。・・・え、最初の予定と違う? (^^;)

・・・・いやあ、ブッシュ交換のみのつもりだったのだけど、以前右フロントを溝に落としてロアアーム曲げた時に
そこだけNB用のヤツに交換したんだよね。それがずっと気になっていて、この際だから左フロントも交換しよう
ってことになったんだけど、せっかくならフロントアームを全部NB用にしてしまえって、もう勢い で換えてしまいました。(^^;)

で、ここで新たな問題発生。
右フロントのアッパーアームのボルト(長いやつ)が外れない。
「さび付いて」とか何とかいうよりもこれは

ボルト自体が曲がってるぅ!?

どうやら以前の事故で曲がっていたのはロアアームだけではなかったようで(^^;)

  あぱあむ  
右フロントアッパーアームの後ろ側、ここが主に曲がっている様子。


これではどうにもこうにも外れないので仕方がない、フフフ・・・オラァ! 切断じゃぁ!
  こんなふうに  ぎゃいんと
このボルトの頭をサンダーでぶった切る!!

ダークフォース発動!!

ボルトの頭を切断して、とりあえずアームを外そうって事になったので した。
このボルトがまた硬いの何の。サンダーの刃が見る見るちびていくけど、ボルトはなかなか切れません。

やっと 
やっと切断完了

で、何とか抜けたシャフトを並べてみると・・・。
だめっぽい  
真中がそのシャフト。・・・おおっ!? じつによく曲がってますね。(^^;)

案の定、このシャフトが通っていた「メンバー」も曲がっていたので、
ここで急遽 メンバー交換の 話が盛り上がります。

選択肢>

@素直にNA用のメンバーと交換する。
Aここは思い切ってNB用のメンバーにして、ついでに「パワ捨て」しちゃう。


NBのメンバーはNAより安い、しかも剛性が高くなっている。
しかし、ステアリングラックの形状が違うので、今のパワステが使えない。
となると、パワ捨て化をしたいが当然その分高くなる。
 反面、NA用にすればNB用より高いが、パワステは今のままのが使える。


さあ、あなたならどうする?


おいちゃんは大して迷う事もなくAを選択。


こうなるともう「イケイケドンドン!」 なのだっ!

そしてそれに伴いステアリングシャフトも交換。


すてあしゃふと   りんく
右があたらしいシャフト。リンク部分がパワステ用のものと比べずいぶんとシンプルになっていますね。

でもってノンパワステのラックです。
ぱわすて
上のがそれ。
あたりまえのことだけれど、パワステのものと比べずいぶんとシンプルです。重量もかなり軽いですね。

NAとNBのステアリングギアボックスの大きな違いは、メンバーとのリンク部分ですね。
NAでは単に「U字」のマウントで左右をメンバーに取り付けるだけでしたが、NBでは剛性を持たすために
右側のリンク部分(写真では左の部分)が、すでにギアボックスと一体 となっていて、よりがっちりした取り付けが
出来るようになっています。また左側もメンバー側の取り付け部分が「ブッシュの厚み分」へこんでいて、「ぎゅっ」と
締め付けが出来るようになっていました。(文章では表現しづらいっす。


さてさて、話が横道にそれましたが、ブッシュ交換の続編です。

ロアアーム

右がNB用、左がNA用です。ぱっと見はよく分かりませんが、スタビリンクの部分がNAでは両側から挟み込むようになっているのに対し、
NBでは片側だけになってます。これはNBはスタビリンクがボールジョイント になっているためで、当然今回もそれを流用しました。

ぼろぼろ

これは左フロントのブッシュですが、もうぼろぼろです。ちぎれちゃってます。(^^;)・・・こんなものは即交換です。

ぶっしゅ1   ぶっしゅ2  ぶっしゅ3    

はい、ようやく、ご本尊のご登場です。(^^)

右が今回採用した「NIELEX PROSPEC BUSH」 です。左はノーマルブッシュ。
これは、「ゴム硬度」はもちろんのこと、中心部分の金具(センターピン)も特別に設計してあるものです。

まん中の画像を見てもらえれば分かりますが、明らかに面が広いですね。メンバーとの接合面積をかせいで剛性をUPする設計のようです。
右の画像でも分かりますが、ゴムの形状自体にも工夫がされているようです。


おかむーらさん   
岡村さんチェックの様子ですね。

ブッシュを入れる作業は、「どの辺まで圧入するか」とかコツがあるようなので、ニーレックスの岡村さんに見本を作っていただき、
いくつかは自分で圧入してみました。(ほとんど岡村さんに手伝っていただきましたが。)

あっぱー

ブッシュ打ち込み後のNB用アッパーアームと使用済みのNAアッパーアームです。

しょっく? まがりーの  
ショックも外したついでに点検です。
んー、ストロークがないせいかバタつくんだよねー。せっかくエンジンが良くなったのでショックも何とかしたしたいところ。
なんてったって、右フロントのリンク部分はご覧のとおり微妙に曲がってる し・・・。事故の後遺症ですね。(^^;)

でーんこれが クロスメンバーです。

メンバー交代?   NA   NB

こうもりみたい。(^^)                      NAメンバー                      NBメンバー


上がNBのメンバー。注目はステアラック取り付け部の形状違いと、アッパーアーム取り付け部の穴加工の違いです。
NAはタダ単にパイプが溶接してあるだけですが、NBはさらにワッシャが溶接してあります。
ちなみに、こういったアーム取り付け部の鉄板の肉厚は、NBのほうがおよそ 3倍の厚み がありました。(画像はないけど。



あとはこれらを組んでいくだけです。

なかうえ できた?  

ちゃっちゃっちゃ!と。はい、完成。(^^;)

エンジン載せ換えのときと同じく、メンバーとエンジンマウントの合体にちょっと苦労しましたが、ああだのこうだので無事合体成功。



そうそう、ちょいとマニアックなところも交換しました のでご紹介。

じょいんと1  じょいんと2
 
タイロッドエンド・ボールジョイントです。
上と右側が新しいものです。どんな違いがあるか詳細は次の画像で。

これこれ

この角度の差です。(モノ自体の長さも微妙に違います。)
Sスペなどのいわゆる特別仕様車(?)には、左のものが使われていて、右が普通の「ノーマルもの」についているヤツです。
この角度の差が、車高を落とした時にステアリングのダイレクト感を鈍らす原因の一つなのだ。
これを元に戻してやることで、RSらしい、きびきびしたハンドリングが味わえるのだ。

・・・全部受け売りです。ニーレックスには恐ろしいくらい「足回りマニア」の方がおられるので。(^^;)


さて、そんなこんなでおいちゃんの車は今回のリフレッシュで

@ほとんどすべてのブッシュ交換完了(デフマウントのみ未交換)
A
ついでにフロントアームNB化
B必要性に迫られてフロントメンバーNB化
C半分勢いで、「パワ捨て」化


という、とんでもなく予算オーバーのメニューとなってしまいました。 (^^;)  おいちゃんピーンチ!


しかぁし、手にいれたこの「感覚」は、十分経費に見合ったものですぞ!

いっぺんにフロント周りを換えてしまったので「ハンドリングが良くなった」とか「どこがどう変わった」とか言いにくいけど、
そりゃもうぜんぜん違う。(あたりまえか

「パワ捨て化」
でステアリングからの入力がリニアになった分、路面状況やアンダーステアがそれこそ、手にとるように分りだした。
今までと比べ、ステア操作に力が要るようにはなったし、切角も以前より少し増えたけど、それはもう「慣れ」の問題でしょう。


それに伴って、「ステアリング」も交換。

今着けているモモのプロトティーポは、パワステの時には問題ないけど、
いざ「パワ捨て化」 すると、切り込み時の「ゆがみ」が気になるし、
握り自体の
やわらかさで、余計 にでも力が要る。


そこで、ナルディのディープコーンのヤツ(借り物)を着けてみたところ、あらま、なん て運転しやすい!
ディープコーン自体の剛性の高さと、握りの硬さ、そして何よりも、
「回す力のベクトルが曖昧」
でもステアが切れるところがイイ。

・・・・何のことか分からないとは思うけど、いわゆるステアリングを回す力というのは

「右か左か」的な

二次元的な
の力で「引っ張った り」「足したり」 して動かすものだけど、ディープコーンの場合はその力とプラス、

「手の平で斜め前に押す」的な

三次元的な力でも、ちゃんとステアコントロールができる利点があると思われる。
これはディープ特有のあの形と、高剛性のなせる技だと考えている。んー、もうこれ以外だめかも。


え、ブッシュの話が出てこない?


 「漢は黙ってブッシュ交換!」


やんなさい、やってしまいなさい。
ワダチ?踏み切り?かかってこんかいっ、ゴルァ!
もう、悪いことは何もないっす。
持チ良ィーッ!

以上!!

「本日の講義は終了だ!」
(映画「アンタッチャブル」より。)

 

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