過去の愛者たち・・・ ファミア 編

BG
やっぱええ感じやな・・・


ファ ミリア といえば、そう!・・・タダのファ ミリア である。(^^;)


どこの家にもありそうな話ではあるが、オヤジがマツダで飯を食ってきて、 その稼いだお金で育ってきたおいちゃんにとっても、
やはり
「車を買う =マツダ車!」 の方程式からは逃げられなかった訳で。

でも、もともとマツダという会社の作る車は好きだったし、世間一般でまことしやかにウワサされているように、
「すぐ壊れる 」
「塗装が甘い」とか「路上でボンネットを開けて止まっている車は、大抵マツダかアメ車かだ。」 と かの
実に
馬鹿馬鹿しいウワサはまったくウソだと分かっていたので特に不満は無かったのだ。

・・・というか、このファミリア、非常に安価で譲ってもらったので文句ある分けない。 (^^;)


ハチロクが手を離れてから、広島に戻り就職したわけだが、晴れの日はバイクでいいにしても、やはり雨の日は困る。
どうしようかと思っていたところに、先輩からちょうどその話があったのだ。

さて、このファミリア。先ほど「タダの」と書いたが、ちょっと間違いである。こいつはレアな

GT-A(!)


ファミリアである!

ファミリアのスポーツ四駆には「GT-X」 「GT-R」「GT-Ae」と あったがそれともうひとつ、このグレードがあったのだ。
そもそも「GT-Ae」 「GT-A」
「エボリューション」と いう意味である。

まあ、いってみれば元祖スポーツバージョン。いいかえれば「GT-Ae」のな りそこないなのである・・・・くすん。

そんな訳で、装備はなんだか凄まじいものがあった。

内外装でいえば、
カーステ(ラジオも)・時計・パワーウインドーの快適仕様はないくせに、エアコンはなぜか付いている。(点けたことはあまりないが。)
トランクリッド・フューエルリッドは、もちろん外部からしか開かない。集中ドアロックってなんすか?それ。・・・みたいな。
ドアミラーの外装が黒いのがまた商用車っほくて涙をさそう・・・・。

メカ的に言っても、180馬力どまりだったと思うし、センターデフにかろうじてビスカスが入っている程度で、それこそふつうの
「GT-X」とどこがどう違うのか、よくわからないのだった。(^^;) パワステついてるし・・・。
・・・・ただ、妙なところでスパルタンというかストイックというか。



  まあ、ダートラとかジムカーナ車両の「いじりベース」車両として発売され たのが目的だから仕方が無い。
しかし、おいちゃんはコイツがわりと気に入っていた。

なんてったって、スパルタンなのがいい。
・・・・この頃のおいちゃんは「WRC」 にはまっていて、あのラリーカーの感じにしびれまくっていたのだ。
だもんで、先に書いたようなことはほとんど気にならず、むしろどんどん酷くしていったというか・・・。
一時期は本気で「マツダカラー」(こんなの

GTAe

にしてしまおうかと考えたほどで。(^^)ちなみにこいつは「GT-Ae」なんだけどね。どう?かっこいいと思わない? 



まあ、まずは
ハチロク からこいつに乗り換えてから最初に思ったこと、

「うあ!こいつめちゃ速ええぇ!」

である。NAから過給機付きのモノに乗り換えると多分誰もが最初にそう思うはず。
おいちゃんも例外ではなかったと思う。
シングルタービンゆえのいわいる「ドッカン(?)ターボ」  ←たかが180馬力で?(^^;)

次に思ったこと、

「のぉ!コイツは曲がんねえ!」

特においちゃんが好きなタイトターンでは、アンダーとの悪戦苦闘であった。
そのかわり、中低速コーナーはまあ、速い速い。姿勢さえ決めてやれば「オラーッ!」てな感じで踏んでる。怖いけど。

ただし、こいつのトルク配分は前43:後57(だったと思う)で、若干FRチックにしてあっ たので、ウエット路面や
フラットダートでは、かなりFRに近い動きをしていたので、FR出身からすればうれしい限りだった。
・・・だってドリフトできるんだもの。(^^)
センターデフがビスカスだったことも手伝ってか、リヤにそこそこ効くパッドをいれてやればちゃんとサイドターンもできたし。

そんなこんなで、最終的なコイツのスペックは以下のとおり。

・ショック・・・・・・・・・カヤバラリー  
・バネ・・・・・・・・・・・GABラリー
・ブレーキパッド・・プロジェクトμ(の何かは忘れた
・ホイール・・・・・・・OZラリーレーシング
・タイヤ・・・・・・・・・M7(だったか?ラリータイヤを履かせていたことも。
・エンジン・・・・・・・ノーマルっす。
・マフラー・・・・・・・フジツボレガリス
・ロールバー・・・・オクヤマ6点式
・シート・・・・・・・・・ブリッドジータ


てな感じで。

OZのホイールなんぞは、ファ ミリアに妙にマッチしてかっこよく、かなり気に入っていたのだけれど、
某福富町の林道を走っているときに、判断ミスにより側溝へ右フロントから落っこちて、あの硬いディッシュのホイールを曲げてしまった
経験がある。(^^;)・・・コーナー入り口でフェイントかけようかどうしようか迷ったんだよねー。それでリズム狂っちゃった。

あと、笑える話としては、マフラー関係。(^^)
名古屋の大学の同級生のところに遊びに行く際に、いったん岡山で友人を拾って、
インターでチケット取って 「いざ、名古屋へGO!」という時、
まさにチケット取って加速する時に「ごぽぉぉぉーん!」突然マフラー音が 族チックに!

おやあ?と思ってすぐにパーキングで止まって見れば、サブタイコのフランジからマフラー折れてやんの。(^^;)

まあ、高速道路上ではどうしようもないので、とりあえず名古屋まで行ってホームセンターでマフラー修理キット(穴塞いだりするやつ)
を買ってとりあえずしのいで(ほんの気休め程度。)広島まで帰ったことがあった。
・・・そのあとは接合部分をきっちりきれいにして、オヤジの会社の溶接員(?)にタダでくっつけてもらったのだ。


この車にはまる一年くらいしか乗ってないけど、まあ、故障というかマイナートラブルの多い車でもあった。
手放そうと思った原因もそこにあった。なにせ年式が古かった。

結局、

「いつ止まるかも分からない不安な車を通勤には使えん!」

と判断した。(この故障はどう見ても経年劣化によるものが多かったことを付け加えておく。)

大金はたいてまで、修理して乗っていたい車ではなかったのが正直なところか。
同じ大金を使うなら、もっと楽しくて安心して乗っていられる車があるという結論に達したのだ。

  ファミリア自体が嫌いなのでは決して無くて、もしコイツを(GT-Aeとかを)、サラピンで買っているのならもっと愛着も沸いたろうし、
修理していっただろう。でも、いかんせん非常な安価で手に入れた車であるから、やはり程度もそれなりだった訳で。

乗換えを考えた時には、「GT-R」を購入してのパーツ移植も考えたが、「R系」と「A系」はまたちょっとづつシャシーが違うという情報が入り
「R」は断念した。
(それより 前に、その頃の中古価格でも140万円とかのびっくりする値段だった!!)

そんなこんなで、ファミリアからはちょっとづつ心が離れていった。




ファミリアGT-A。
こいつはターボの魅力を垣間見せてくれたし、四駆とはどういうものなのかを教えてくれた。
ハチロクのときと比べて乗った時間も距離も、そして、振り返ってみれば写真をとった枚数も少ない。
正直言って、
愛着は ハチロクの時ほどなかった。
しかし、まぎれもなくおいちゃんのカーライフ の1ページを飾るヤツであったことは間違いない。

ほんの足掛け程度のヤツだったけれど、
街中で「GT-R」や「GT-X」を見かけると、
つい、「じっ」と見つめてしまう おいちゃんが、そこにいる・・・・。



天橋立 

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